- 更新日: 2022年08月09日
- 公開日: 2017年03月17日
【失敗者が聞いた】未経験からエンジニアになる秘訣。それはB・C・Pだ!
54万円をドブに捨てた片岡。未経験からエンジニアに転身した伝説の男に話を聞くことに。
そこで奥義B・C・Pを伝授される。キラキラしてない物語第2弾!
▼前回までの話
【違う意味で】プログラミングスクールに54万円投じたけど、ドブに捨てる事になった男の話【人生変わった】
今までの話
第1話: プログラミングスクール選びで失敗し、54万円をドブに捨てた話
第2話: 未経験からエンジニアになった人に教えを請いに行った話←今ココ!
第3話: 空き家マッチングシステムをシコシコつくりあげた話
第4話: グッドパッチさんにデザインUIの助言を貰いにいったけど、それ以前のレベルだった話
第5話:
シェアリングエコノミーの雄スペースマーケットに行って撃沈してきた話
うまい棒136年分の男、片岡です
みなさんこんにちわ。
プログラミングスクール選びでうまい棒136年分の損を叩き出したベランダゴーヤ研究所の片岡です。
▼前回までのお話
先日確定申告を無事終えたのですが、54万円ドブ捨て効果により最高の節税になりました。
全然嬉しくねーよ畜生!
大量のスタバのレシート記帳がアホらしく思えましたよ・・・。
ちなみに54万円あればドリップコーヒー(short)が約5年分(1,788杯)飲めるがな・・・(遠い目)
伝説の未経験エンジニアにアポを取る
失敗してしまったものはしょうがない。
今度は逆算して未経験からエンジニアになった人の成功談を聞いてゴールイメージを作ろう。
そう考えた私は、風のうわさに聞いた伝説の未経験エンジニアにアポイントを取ることに成功しました。
彼の名は中島知
うわさによると、前職営業だったにも関わらず、未経験からプログラミングを学び、現在インターネット界では知らない人はいない某大手IT企業でエンジニアとして働かれている未経験界の星 です。
しかしそのうわさは本当なのか?風説の流布なんじゃないか?
完全にプログラミングスクール不審になってしまった私は、その真偽を確かめる&エンジニア転身の秘訣を探るため、新宿某所にて教えを請うことにしました。
伝説の未経験エンジニアはいい人だった
いいか、片岡!変なプライドなどかなぐり捨てて、あくまで低姿勢で情報を聞き出すのだ!
と自分に言い聞かせアポイント場所へ。
どうか未経験からエンジニア転身の秘訣を教えてくだされ。
この通りでござる!
・・・・・・
いいっすよ~!!
良かった。超いい人そうです~涙
ほら、プログラマーの3大美徳ってあるじゃないですか。
- 1.怠慢(Laziness)
- 2.短気(Impatience)
- 3.傲慢(Hubris)
だからこんなBボーイみたいなやべぇ人が来るんじゃないかとビビってたんですよ。
ひとまず良かった。第一関門突破!
ホッとしたところで早速聞いてみます!
エンジニア転身の3つのポイントBCP
片岡さん、未経験からエンジニア転身において3つのポイントがあるんですよ。
頭が点になる私。思い出せ!これまでの人生をフル動員して・・・!
俺のCPUよターボブーストぉぉぉ!
あ、もしかして
中小企業庁が推奨してるBCP(事業継続計画)のことですか??
残念!
まぁ勝手に作った造語なので気にしないで下さい(笑)
BCPとは
BCPとは、
(B)バックグラウンド
(C)コミュニティ
(P)ポートフォリオ
の略です。
これがぼくが考える未経験からエンジニアになるための大きなキーワードなんですよ。
なんすかそれ。はじめて聞きました。ちょっと詳しく教えてくださいな!
B:バックグラウンドとは
バックグラウンドとはその人が歩んできた人生経験のことです。
片岡さん、冷静になって考えてみて下さい。
学生時代からプログラミングに触れてきたバリバリのエンジニアに僕達がガチンコで対抗できると思いますか??
いや、そら無理っす。
時間にして約10年の差はそう簡単に埋められないのでは。
そうなんです。だから同じ土俵で戦っちゃダメなんですよ。
けど仮に転職を前提に考えれば、会社に貢献できればいいわけですよね。
たしかに。
数ヶ月集中して取り組めば同じ土俵で戦えるようになるんじゃないかと甘く考えてました。。。
そこで未経験から目指す場合は、
これまで社会で得てきた人生経験を武器にするんです。
エンジニア×◎◎で差別化するわけです。
な、なるほど。掛け算方式ですね。
メジャーな分野を単独追求しつづけるよりも、違うもの同士を組み合わせたほうがオンリーワンになりやすいですね。
ちなみに中島さんには、どんなバックグラウンドがあったんですか??
ぼくは実は前職営業だったんです。
けっこう頑張って社内で売上1位になったこともありました。
あとでも補足しますがフィリピンにも英語留学してたんですね。
この営業力・英語力が未経験からのエンジニア転職において、大きく活きました。
私(片岡)の場合、どんなことが活かせるだろうか。
- ゴーヤ?
- 地方出身?
- 株主総会が好き?
- 54万円ドブに捨てた?(涙)
そんなことを考えてました・・・。
実際に今の職場でどんな風に活かされてるんですか??
エンジニアの方って意外と外に出たがらないんですよ。
1日中パソコンの前に座って作業されている方がほとんどです。
先日、毎年アメリカで行われるアップルの開発イベント(WWBC)に行かないか会社で公募がありまして。
応募したら受かっちゃったんですね。
すごい!英語力と営業で培われた営業力が評価されたんですね。
そうなんです。
で、iOSのことで技術的に確認しておきたかったことを、アップルのエンジニアの人に聞いて、すぐに社内にフィードバックしました。
意外と外との交流に積極的なエンジニアさんは少ないようで。
なので時折行われるエンジニアのLT(ライトニングトーク)の集いにも足を運んで随時社内で共有しています。
▲今日ご着用のパーカーはなにげにアップル製。現地で購入されたのだとか。
エンジニアの人ってLT大好きなイメージがあったんですが、 それほど多くないんですね。 意外です。
C:コミュニティ
続いてCですが、コミュニティです。
プログラミングの学習はエンジニアになる前もなった後も、やはりコミュニティが大事だなと思います。
ちなみに中島さんはどんな学習方法をされていたんですか??
ぼくの場合は、仕事を辞めてスクールに通ったり、フィリピンで英語とプログラミングを3ヶ月集中して学ぶ留学プログラムに参加しました。
特にフィリピンは同期が6人いたのですが、会社経営者からバックパッカーまで様々で、夜遅くまでみんなでカフェでプログラミングしていました。
そういった支え合いがあったのは大きかったですね。
また多様な人生観に触れて大きく刺激になりました。
海外でプログラミングと英語を集中して学ぶプログラミングがあったんですね!
面白そう。けど子連れには難しそうだなぁ・・・妻に殺されてしまう!!
ただ学習するにあたってコミュニティの存在は大きそうですね。
前通ってたところはコミュニティはほぼゼロだったからなぁ。みんなフェードアウトしちゃってたし・・・
あとやはりプログラミングを学ぶにあたっては仕事をやめて集中して取り組んだほうがいいのでしょうか??
人によりけりだとは思いますが、
ある程度自分で調べてできるようになるまでは、まとまった時間を確保した上でじっくり取り組んだほうが定着が早いと思いますよ!
P:ポートフォリオ
つづいてポートフォリオですが、これはデザイナーみたいなイメージで成果物を用意するということでしょうか??
その通りです!
仮に転職を目指されるのであれば、採用する側としてはどういったものを作れるか?実際に成果物があったほうが伝わりやすいですからね。
口頭だけでやる気を伝えても正直分からない。
けれどポートフォリオがあれば、
- その人がどういう嗜好を持っているのか
- なぜその成果物を作ろうと思ったのか
- どういう技術に興味を持って、どれほどの技術レベルを持ち合わせているか
分かりやすいですよね
たしかに。
営業やバックオフィスの転職の場合は、履歴書や職務経歴書が重視されますが、
エンジニアにおいてはポートフォリオが自分を表現する有力な手段なんですね。
あと、自分自身の頭で考える過程の中で本当に使える知識が身につくというのが実感としてありますね。
ぼくの場合は作るまでのストーリーを評価してもらいました。
例えば開発過程でどんなことがあったんでしょうか??
海外製のAPIを組み込んだのですが、
商用利用が可能かどうか、開発者に英語で直接メールを送り確認したりしました。
たしかに。
そんな話しが聞ければ、この人はちゃんと調べて確認した上で開発を進められる人なんだということが分かりますね。
ちなみに、どんなポートフォリオをつくられたんでしょうか??
つくったポートフォリオ(グルメ系)
ぼくの場合はIOSアプリなのですが、これをつくりました。
NaniQoo? あなたが今、食べたいものを直感的に決める!
http://naniqoo.appstor.io/
その日食べたいものを、写真で選択していけば、最終的に絞り込まれたお店のリストが表示されるアプリです。
夜は外食が多いんですが、けっこう食べるものがパターン化*されちゃうんですよね。
吉野家とかすき家とか・・・。
なので外食の選択肢を広めたいという想いで開発しました。
おぉーこれは便利ですね。直感で判断できるのがいい!
はぁーやはりポートフォリオがある方が、その人の人柄が伝わりやすくていいなと思いました。ちょっとがんばって作ってみようかな。
ちなみにこのアルパカさんって笑??
つくったポートフォリオ(癒し系)
アルパカさんについては、NaniQooを作ってから少し時間が余ったので遊びで作ったアプリです笑
フィリピン留学前にPHPを学んでいたので、個人のサーバーと連携するアプリを作ろうとしたら、なんかそれなりのができたのでリリースまでしちゃいました。
具体的には
ユーザーが教えてくれた言葉を
サーバー経由でDBに保存し
アルパカさんにしゃべらせる
だいぶ昔の「シーマン」のイメージです。
今は個人サーバーが閉じちゃっているので動かないですが・・・。
アプリのジャンルが幅広すぎるw!
(そしてなにげに4WD・・・)
転職活動について聞いてみた。
ちなみに転職活動はどのような方法で進められたのでしょうか??
人材紹介会社2社に登録して活動しました。
実家が長野県なのですが、週3日は東京に出てきてカプセルホテルに泊まりながら活動していました。
超ストイックですね!何社ぐらい受けられたんですか?
40社くらい受けました。
選考進むところは進みますし、ダメなところは書類の時点でダメ。
極端に傾向が分かれました。
今思い返すと、やはり未経験からエンジニアを育成するのは大変なので、企業体力が明暗を分けていたように思います。
あと、エージェントは2つ以上登録したほうがいいですね!
あるエージェント経由では書類の時点でハネられてしまったけど、もうひとつのエージェントでは選考を通過したという経験があったので。
なるほどエージェント企業ごとに独自の情報流通経路があるんですかね。
私も1度エージェントを使っての転職経験があるのですが、担当者との相性もありますし、2社以上に登録したほうが良いのは事務職もエンジニアも同じのようですね。
最終的に内定されて今の会社に入られたと思うのですが、入社する際の決め手は何だったんでしょう?
2社より内定頂きました。ざっくりした業務内容は
A社:社風は厳しい。給与もいい。力はつきそう。オフショアのディレクションが主
B社:BtoC向けにどんどんアプリを作っていく。
自分が作ったものが多くの人に使われたほうがやりがいがあると思いB社を選択しました。
この選択はその人の価値観によって判断が分かれそうですね。
年収あがりました?
こんなことを聞くのも野暮なんですが、ぶっちゃげ年収は上がりました??
やはりエンジニアは高収入なんですね。フォー!
ってことは合コンでもモテモテ??(私は既婚者ですが笑)
会社の認知度が高いので、正直名前ウケはいいですね。
モテるかどうかは??ですが笑、
営業からエンジニアに転身した珍しい経歴から興味を持たれることは多くなりました。
30代の方へメッセージを
ブログやtwitter等を通じてよく相談を受けるのですが、
肌感として私と同じく30代になって働き方を見つめ直した結果、エンジニアを目指す人が多いような気がします。
そんな方に向けてなにかメッセージがあれば!
まだ20代後半の私がいうのもなんですが、転職じゃなくて独立も一つの選択肢として考えても大いに良いと思います!
お金を稼ぐ手段は世の中色々あるんですが、意外とみんな行動に移さない。
だからチャンスはけっこうあるんじゃないかと思ってて。
これからは誰かに命令されてやるよりも自分で考えて動ける人が強い。
私も地元長野でITを使った仕事を作れないかいろいろ画策してます!
マジカ!
正直、保険としての転職ということも考えてたんですが、このまま突き進んでもいいような気がしてきたぞ・・・
まとめ
未経験から見事エンジニアに転身された中島さん。
成功のポイントとしてはいきなりバリバリのエンジニアと同じ土俵で戦わないことを教わりました。
ちなみに中島さんは20代後半で転職されています。
私達30代となると正直エンジニア転職というフィールドでは門は狭くなるかもしれませんが、授かった作戦BCPのうち、
特にB:バックグラウンド
においては年を重ねた分人と大きく差別化出来るのかなと思いました。
▲つうか着てる服の色調が同じすぎ!
何はともあれ、54万円をいつまでも悔やんでいる場合ではありません。
いち早くポートフォリオ制作に向けて学習を再開せねば。
次回予告⇒プログラミングスクールに入り直し、ポートフォリオの作成に着手します!
3/31公開
第3話: 空き家マッチングシステムをシコシコつくりあげた話
今日の一句
”未経験 からの秘訣は BCP”
今回(第2話)前後の話
今までの話
第1話: プログラミングスクール選びで失敗し、54万円をドブに捨てた話
第2話: 未経験からエンジニアになった人に教えを請いに行った話←今ココ!
第3話: 空き家マッチングシステムをシコシコつくりあげた話
第4話: グッドパッチさんにデザインUIの助言を貰いにいったけど、それ以前のレベルだった話
第5話:
シェアリングエコノミーの雄スペースマーケットに行って撃沈してきた話
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