【現地調査】最優秀賞を獲得するためのポートフォリオの作り方


【現地調査】最優秀賞を獲得するためのポートフォリオの作り方

エンジニアのPR材料となるポートフォリオ。実際のニーズを踏まえた仕様をつくるために、縁あった島 広島県江田島市に現地調査へ向かう!

目次
  1. 伝説の未経験エンジニアのアドバイスを実行に移した。
  2. B ⇒広島出身・未活用資源に興味。
  3. 地域おこし協力隊に応募していた
  4. 広島県で空き家率No1の江田島
  5. 需要はあるけど流通しない空き家
  6. C ⇒横のつながりが強いプログラミングスクールに入り直す
  7. 共同開発者を見つける
  8. P(ポートフォリオ)
  9. 仮説:スペックマッチングでは解決できない領域がある??
  10. 現地江田島へレッツゴー
  11. 江田島市内7件の空き家を見学
  12. 家主にヒアリング
  13. 自治体:地域おこし協力隊に聞く
  14. 他サービスを調べてみる
  15. ログイン機能でプロフィール照会。
  16. 自治体側・家主からスカウトできる
  17. 運用イメージ
  18. 要件定義
  19. 朝から晩までひたすら開発
  20. 学校内コンテストで最優秀賞
  21. 意外な展開に
  22. じゃあプロに見てもらおう。

今までの話

第1話: プログラミングスクール選びで失敗し、54万円をドブに捨てた話

第2話: 未経験からエンジニアになった人に教えを請いに行った話

第3話: 空き家マッチングシステムをシコシコつくりあげた話←今ココ!

第4話: グッドパッチさんにデザインUIの助言を貰いにいったけど、それ以前のレベルだった話

第5話: シェアリングエコノミーの雄スペースマーケットに行って撃沈してきた話

 

伝説の未経験エンジニアのアドバイスを実行に移した。

営業からエンジニアに見事転職した伝説の未経験エンジニア、中島知 氏に秘法B・C・Pを伝授してもらったゴーヤ研の片岡。 早速実行に移すことに。

 

B ⇒広島出身・未活用資源に興味。

私は広島県広島市出身なのですが、以前から面白そうだなと思っていたのが、江田島という地域。

広島市からフェリーでわずか30分ほどで到着する資源に恵まれた巨大な島(瀬戸内海で4番目の大きさ)なのですが、その割にほとんど注目されていないところに興味を持ちました。

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地域おこし協力隊に応募していた

で前職退職願を出した後、妻に内緒で江田島市の地域おこし協力隊に応募し、内定を頂いたのですが 離婚か江田島かという究極の2択を迫られ、 断念した経緯がありました。(あの時の選択は正しかったと思います笑)

しかしながら、何度か現地調査する中で築いた関係性や、そのポテンシャルから、依然として江田島でなにかしてみたいなという想いは強くなっていたのです。

 

広島県で空き家率No1の江田島

そんな江田島で注目した余剰資源は空き家。

江田島市は人口がどんどん減少しており、今や広島県内でNo1の空き家率を誇っています。

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需要はあるけど流通しない空き家

一方移住者は増えてるんですよね。

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で、彼らが住む場所の受け皿として出番となるのが空き家バンク。

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けど、下記グラフを見て分かるように、ほとんど表に出てこない!

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需要はあるのに、なんでじゃろ??

江田島に限らず、実は日本は空き家だらけ。

東京都豊島区でも空き家率は15.5%です。

家は余ってるのに人々は住宅に高いコストを払っている。 不思議だなーと思ってました。

これが私のバックグラウンドです。

 

C ⇒横のつながりが強いプログラミングスクールに入り直す

前回通ったスクールでは

     
  • コミュニティというものがほとんど存在していなかった
  •  
  • アウトプットの機会がほとんどなかった

 

と運営体制として穴だらけでした。

 

なので、同じ轍は踏まぬよう

  • 受講生同士のコミュニティが活発
  • 知識定着につながりやすいアウトプット重視のカリキュラム

 

がある渋谷のとあるプログラミングスクールに入り直し。

実際入り直して感じるのは、コミュニティってほんと大切。

例えば同時期に入った人が、果敢にエラーに向き合っている姿を見ると、こりゃイカン!と刺激になります。

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共同開発者を見つける

またスクールのコミュニティにて幸運な出会いがありました。

それは同じく空き家問題に関心を持っていた受講生内野孝太の存在。

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▲真ん中の人物はウチのオカンです。

彼との出会いは、後述するポートフォリオの作り込みを進める上で大きな力となっていきます。

 

P(ポートフォリオ)

でポートフォリオ何するねんってことなのですが 江田島で余ってる空き家をテーマに何かできないかなーって思ったんですね、

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調べたところ、空き家に特化したマッチングサービスって 各自治体が運営する空き家バンクを除いて際立ったものがないんですよ。 新築とか賃貸は充実してるんですけどね。なんででしょ?

調べたところ、空き家に特化したマッチングサービスって 各自治体が運営する空き家バンクを除いて際立ったものがないんですよ。 新築とか賃貸は充実してるんですけどね。なんででしょ?

 

仮説:スペックマッチングでは解決できない領域がある??

そこで仮説を立ててみました。

空き家となると持ち主の思いや気持ちが乗っかってくるから、単純に間取りや価格といったスペックマッチングでは解決できない領域があるんじゃないかと。

だから感性面でマッチングできるしくみがあればいいんじゃないか? 具体的には空き家に関するストーリーで共感してくれるかどうかが第一。

詳細スペックは、ストーリーに共感してログインした人だけが見れるみたいな感じ。

ざっくりこんなイメージ。

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おお、なんかよさげな気がするぞ。

現地江田島へレッツゴー

とはいえ、机上の空論だけで作り込んでも意味がありません。 やはり現地・現物・現実 を見なければ!

というわけで共同開発者、内野孝太氏と正月明け江田島でフィールドワークをしてきました。

 

江田島市内7件の空き家を見学

現地地域おこし協力隊 後藤峻くん(高校の同級生)の協力を得て
(出典:ひろしま里山チーム500

江田島市の空き家7軒を見学。

image (出典:江田島市空き家物件MAP

ツタまみれのツリーハウス image

畳がカビだらけになってる空き家(定期的に換気しないとすぐカビる)

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築80年だけど超綺麗に手入れされている空き家

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ちょうどいい家庭菜園が併設されている空き家

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地元の名士が住んでいた空き家

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どれも家に個性があり、単純にスペックだけでは表現できないストーリーが溢れてそうでした。

 

家主にヒアリング

1名の家主の方にお話を聞くことができました。

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今まで賃貸で何度か貸したことがあるけども、なかなか私達が求める使い方とは違ってたんです。ご近所への挨拶や、庭の手入れはしっかりしてほしかったなぁ。

それで残念ながら退去となると、畳替えやクリーニングで追加費用がかかっちゃう。

また、入居前にあれこれ内装に注文をつけて来られる方にも困ったんですよね。

和室を茶室に改造したいとか。素性があまり良くわからなかっただけに不信感を抱いてしまいました。 3人いた子どもたちは江田島から出て、それぞれの場所で家庭を持ってまして、 もうこの家に戻ってくる予定はないんです。

だから親である私達がしっかりしているうちに、子どもたちに迷惑にならないよう家の処遇をしっかりしておきたいんですよね。賃貸だけじゃなく売買でもいいと考えてるんですが・・・いい買い手が見つかればいいんですけどね。

 

自治体:地域おこし協力隊に聞く

また、今回案内してくれた地域おこし協力隊の後藤くんは、移住促進支援員ということで、空き家事情に詳しい。

彼からもヒアリングしてみると、大体の家主さんは空き家の情報を出すのに抵抗があるとのこと。

空き家バンクに掲載されているのは、*公開するのに問題がなかったり、急いで処分に迫られている一部の物件。*

また、移住希望者がみんなキラキラしたいい人というわけではなく、空き家を内覧する人のうち、江田島には合わないミスマッチな人も1割ほどはいるらしい。

 

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そうか、*家主の人は概して空き家情報を出したくない*のか。
むしろ公開Okな人は全体から見れば珍しいグループ。

この課題をシステムの解決するならば、どのように仕様に落とし込めばいいのだろうか?

空き家の中で仕様を考える・・・

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空き家に内野孝太氏と宿泊

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他サービスを調べてみる

そこで、あらためて空き家を掲載しているサイトについて調べてみました。

むむ、みんなどこもオープンじゃん! これだと、空き家の情報を知られたくないという家主のニーズに応えられない。

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だから物件の掲載数が増えないんじゃなかろうか??

 

ログイン機能でプロフィール照会。

ならば、誰でも空き家情報にアクセスできるのではなく、ユーザー登録をした人だけが見れるようにしてはどうか?

さらにその中でも閲覧レベルを設定し、信頼できる人には非公開空き家を公開できる。

つまり、空き家情報を見せる人を選べる形にしてみてはどうだろうか??

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自治体側・家主からスカウトできる

あと、ユーザー登録を前提にすることによって、江田島市の空き家に興味を持っている人を可視化出来るし、逆アプローチもできるなぁ。

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運用イメージ

家主さんはご高齢の方が多く、PC作業が得意ではありません。 なので、実際の運用は自治体職員が代行してまとめて行う想定としました。

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要件定義

必要な機能をまとめた要件定義がこちら。


ユーザー機能

  • ログイン
  • SNSログイン
  • 物件お気に入り
  • メッセージ機能
  • プロフィール登録・編集

 

物件照会機能

  • 一覧表示
  • 地図上の分布確認

 
管理者機能(市役所職員)

  • 全物件の一覧表示
  • ユーザーのプロフィール照会
  • ユーザーへのメッセージ機能
  • 物件情報の作成・編集・削除
  • 物件の公開・非公開選択


サービス名は”空き家クエスト”
空き家って後ろ向きなイメージだけど、人によっては宝の山。

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宝の山をワクワクした気持ちで発掘して欲しいという想いを込めてつけました。

 

朝から晩までひたすら開発

で仕様が固まってきた中でシコシコと開発を進めていきます。

特に最後の1-2週間は朝から晩(22:00)までひたすらMacBookがお友達。

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  • CSSが思ったように全然効いてくれない
  • テーブルのカラムが空白でデータベースエラーになる
  • herokuにデプロイすると表示が崩れる
  • Gitのコマンドがわからねー
  • 適当にpushとpull連打してたらGitコンフリクトで消耗

自分で考えて手を動かすと、テキストでは出てこないような想定外の不具合がポンポン発生。 ぬぉー! 苦しいけど勉強になる。

 

学校内コンテストで最優秀賞

けど頑張った甲斐あって、1月末に行われた学内コンテストで最優秀賞を獲得!

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長かった・・・。 ひどいスクールで学習を挫折してから約半年。 ようやく何かを形に出来たっす(涙)

 

意外な展開に

今回作った空き家クエスト。 あくまでもポートフォリオの1つとして考えていたんですが 意外と周りからの反応がいい。

「これ事業化したほうがいいですよ!」

みたいなフィードバックが。

まじか。えっ事業化?社長?IPO?メニメニマネー!?

じゃなくて、

当初思い描いていた

地方の未活用資源×IT

がなんか実現しそうな予感・・・。

 

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じゃあプロに見てもらおう。

とはいえぼくらは最近プログラミング学習をはじめたばかりの素人。正直水準としては日曜大工です。

自分たちが作ったポートフォリオはどのように改善の余地があるのか?

その道のプロに聞いてみるべ。

続き =>グッドパッチさんにデザインUIの助言を貰いにいったけど、それ以前のレベルだった話

今日の一句

”実際に 手を動かして 分かるコト”


今回(第3話)前後の話 今までの話

第1話: プログラミングスクール選びで失敗し、54万円をドブに捨てた話

第2話: 未経験からエンジニアになった人に教えを請いに行った話

第3話: 空き家マッチングシステムをシコシコつくりあげた話←今ココ!

第4話: グッドパッチさんにデザインUIの助言を貰いにいったけど、それ以前のレベルだった話

第5話: シェアリングエコノミーの雄スペースマーケットに行って撃沈してきた話

 


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