- 更新日: 2019年05月26日
- 公開日: 2017年03月10日
【違う意味で】プログラミングスクールに54万円投じたけど、ドブに捨てる事になった男の話【人生変わった】
巷で流行っているプログラミングスクール。ご多分に漏れず30代前半のわたくしも仕事を辞めてエントリー。 しかしそこには全くキラキラしていない物語があった!
私は30代子持ちのサラリーマン
みなさんこんにちわ。私東京都荒川区に住むベランダゴーヤ研究所というブログを運営しております片岡と申します。
年齢は33才。2才の息子と生まれたばかりの娘を持つ2児の父親。
特技はベランダのゴーヤ高効率栽培でございます。
いやーようやく子供が可愛くなってきたこの頃。
毎週月曜日の保育園の布団カバー換え作業は気が重いですけどね・・・。
そう、属性でいえばみなさんと同じ普通のサラリーマン。
- 朝晩片道1時間の通勤電車に揺られ
- 昼はコンビニで300円以内で安く済ませ
- 週間SPAの煽ってくる見出しで自分は負け組じゃないと安心し
- 木曜日はヤングジャンプを愛読
- 土曜日の朝はゆっくり寝る
- ボーナスは将来に備えて手堅く貯金!
そんな男でした。
しかし唯一大きな違いがあるとすれば、
昨年、プログラミングスクール選びで失敗し54万円をドブに捨ててしまったという強烈な失敗体験。
今回の連載記事では、プログラミング学習で人生計画狂っちゃった男が、現在進行系でどうやって立て直していくのか。
巷にあふれるキラキラ記事とは違った超泥臭テイストでお届けしたいと思います。
年功序列のホワイト企業
30歳をすぎると誰もがかかる病。
それは
「俺の人生このままで良いのか病」
勤めていたS友と冠がつく某会社(製造メーカー)では、責任のある仕事も経験もできましたし、待遇・福利厚生を含めて特に不満はありませんでした。
特に家賃補助は会社都合の転勤なら月額最大13万円!という神のような領域。ワケ分からなかったです。
けど、困ったことに年功序列でした。
どれだけ新しいことを提案し進めようとしても、強烈に立ちはだかる年功序列の壁。
一方雑用仕事は、働かないオジサマではなく、実務で忙しい若手に降り掛かってきます。
あなたの周りにもこんなオジサンいませんか?
- MBA持ってるけど机上の空論ばかり振りかざすオジサン
- デスクに座って新聞読んでるだけのオジサン
- 雑務を押し付けてさっさと定時に帰っちゃうオジサン
- 新しいことはとりあえず否定するオジサン
もーこんなオジサンたちに囲まれるのイヤー!
そして私は30代前半であるにも関わらず、雑務を一番押し付けられるフロアで一番の若手でした・・・。
能動的に動いても報われない徒労感
- なりたい自分像にマッチしないオジサマたち
- どんどん減少していく当事者意識
- いつまでたっても解放されない忘年会の幹事
あぁ、このままでは腐ってしまう。働かないオジサンと化してしまう。
そして子供が大きくなって進路に迷ったときに、情けない背中を見せることになるんだろう。
「お父さんみたいになっちゃダメだぞ」みたいな。
うわー最高にダセェな!こりゃヤバイわ!
そんな危機感が膨らみはじめ、本気で働き方・生き方を変えようと立ち上がることにしました。
仕事を創出する人間になるためには
上記背景から、すでにある仕事をこなすのではなく、自ら仕事を作れるようになりたいと考えました。 フィールドとしては都市部よりも開拓余地がありそうな地方。
地方創生のセミナーに行ったり、
実際にいろんな地方を探索してきました。
で、たどりついた結論がコチラ。
地方の未活用資源×IT
地方に足を運んでみるとびっくりするくらい資源があり余ってるんですよね。
例えば瀬戸内海のある島では、何も世話せずとも勝手に八朔(はっさく)が実ります。
ええそうです、言い方変えればこれはオーガニックフードですよ!
一方首都圏ではオーガニックフードを高いお金を出して大変ありがたく召し上がられる方がいるわけです。
この両者をマッチングさせれば、双方幸せになれるわけで。
で、その手段として有効なのがITなんじゃないかと。
未活用資源も、ITも元手が少なくて済む分失敗したときのダメージが少なく、継続して試行錯誤ができる。
そして地方ではITに詳しい人が圧倒的に少ない。
なんだ三方良しじゃん!
具体像は見えていませんでしたが、直感で、このアプローチが俺の歩む方向性なんじゃないかと意思が固まっていきました。
さらばS友
思考が老朽化するまえに、動けるうちに動こう。
意を決して会社を昨年6末付で8年間勤めた某S友系ホワイト企業を退職。
ちなみに退職金は自己都合だったため、本来貰える額の6%にディスカウントされてました。しくしく
プログラミングスクールに通うことにする
サービスを開発するために、プログラミングを学ぼうと決意。 いざとなれば職の保険にもなるかなというリスクヘッジ的な考えも正直ありました。
学ぶ方法としては独学も検討したのですが、時間が掛かりそうだし非効率そう。
そこでプログラミングスクールに通うことに。
色々情報を集めてみると、10万円~60万円と随分と幅があります。
退職金は大幅にディスカウントされてしまいましたが、 8年間せっせと貯蓄してきた甲斐あってそこそこ貯金はあったんですね。
色々悩んだ結果、
- 10万円代のところは1ヶ月だけで、大して身につかないという話を聞いていた
- 高いほうがしっかりしてそう
- 地域おこし系のセミナーで知り合った人から紹介された
という理由で思い切って6ヶ月54万円もするスクールを選択しました。
54万円のプログラミングスクールに通うが・・・
時間も意欲も十分!6ヶ月後には立派なエンジニアじゃー!
と順風満帆となる予定でした。
But! 神様はそんな安々と前に進ませてはくれません。
詳細は割愛しますが、6ヶ月54万円。 つまり月額9万円に値する内容とは程遠いサービス内容でした。
いやね、ちゃんとカリキュラムは全部終わらせたんですよ。
一緒に入校した他の受講生が一人づつ消えていく(脱落していく)恐怖心と戦いながら。
あれ、ひょっとして俺ヤベーとこ入っちゃった?? 孤独な戦い。しかしコチトラ仕事を辞めて臨んでるだけに簡単には引けぬ!
で、時間にして250-300時間を投入。
しかーし何も身についた実感が持てませんでした。
私が理解力のないアホなのか?
一応国立大学に入れるくらいの地頭はあるんだけども・・・足りないのかしら。
てか54万円も払ってるのになんで公式チュートリアルのページを自腹で印刷して自習してるんだろ・・・。
とモヤモヤした気持ちに苛まれながら、これ以上は時間のムダ!と思い 中途解約・返金交渉をするも失敗。
途方にくれています。ほへー
54万円があれば何が出来たのか?
ここで、54万円という資金がいかにインパクトある数字なのか振り返ってみましょう。
軽自動車買えた
状態のいい軽自動車なら余裕で買えますね。ワゴンR走行距離1.4万kmで53万円。。。 (出典:グーネット)
Macbook 12インチが4台は買える
私はMacbook 12インチを愛用しているのですが、2017/2/15現在12.8万円。 てことは4台買えてしまうのか!!
ナンテコッタイ・・・。こんなにMacあったらスタートアップごっこできちゃうよ!
うまい棒136年分
54万円で買えるうまい棒は本数にして5万4千本!
1日1本食べるとして計算したら なんと136年!
一生分以上のうまい棒を買えてしまうのか!
実際のボリューム感を確かめるべく、日暮里の駄菓子問屋さんで30×4袋=120本を買ってみました。
これで4ヶ月分かぁ。やべぇな。クレイジーすぎる。
ちなみに問屋さんの棚に陳列されていた推定2,800本 2.8万円 8年分のうまい棒たち。
毎日は食えないですね・・・
広島往復18回
私は広島出身なのですが新幹線で帰省するとおよそ往復で約3万円かかります。 つまり54/3=18回 1年に3回帰省するとして6年分の帰省費用がパァになっちゃったわけです。
とおちゃーん、かあちゃーん!
半年分の家賃
月額9万円の賃貸に住んでいたとしたら、半年も住めちゃいますがな。
シャープの株
シャープの株、ちょっとだけ保有してます。 もし54万円をプログラミングスクールではなく、当時株価100円(単元株1,000株)のシャープにすべて投じて5,000株買っていたら、111万円も利益が出てたがな・・・
(出典:Yahooファイナンス 6753 シャープのチャート)
どうせ同じ紙切れになるリスクなら、全然身についてる感じがしなかったプログラミングスクールよりもシャープに資金を投じときゃ良かったワイ。
イカンイカン、やめましょ!
あぁぁ、振り返れば振り返るほど悲しみが染み渡ってくるので、このへんに留めておきましょう! EXIT!
一体私の何が悪かったのか?
あぁ神様は安全地帯を捨て、リスクを取って動いた者に対し、なんと厳しい試練を与えられるのでしょうか。
プログラミングで人生変わるってホントなの? いやー違う意味で人生変わっちゃったよ!苦笑
ちまたに溢れてるプログラミング学習の記事は一体何が本物なのよ!
こんな地雷あるなんて聞いてないよ!
超あぶなっかしいわ。
てなわけで完全にプログラミング不信になってしまった私。 家族になんて説明すりゃいいんだバカヤロー!
前を向いて生きよう
しかし私もいつまでもウジウジと留まっているわけには行きません。
こう見えても結構しぶといんです。
転んでもタダでは起きないぜ!
\Webサイト担当者としてのスキルが身に付く/
伝説の未経験エンジニアに話を聞きに行こう。
そんな時耳にしたのが、前職営業でプログラミング未経験だったにも関わらず、今は誰もが知ってるIT企業に転職した”伝説の未経験エンジニア”の存在。
自分は今回失敗してしまった・・・。 ならば、逆算して成功者に直接きいてみよう!
そして、派手に失敗してしまった自分だからこそ聞ける勘所があるはず!
こうして私は伝説の未経験エンジニアに教えを請いに行くことになったのである。
→今回第1話の続き
第2話: 未経験からエンジニアになった人に教えを請いに行った話
第4話: グッドパッチさんにデザインUIの助言を貰いにいったけど、それ以前のレベルだった話
第5話: シェアリングエコノミーの雄スペースマーケットに行って撃沈してきた話
- この記事を書いた人
- 片岡 勧