- 公開日: 2022年05月22日
メタバースのやり方と有名プラットフォームについて詳しく解説【スマホでできる】
Facebook社が社名を「Meta(メタ)」に変更したことで話題となったメタバース。名前は聞いたことあるけれど、メタバースのやり方ってなんだか難しそうだと感じている方も多いのではないでしょうか。
VR機器やパソコンが必要だというイメージのあるメタバースですが、実はスマホを使って無料で楽しむことができます。
今回は、メタバースの特徴からやり方まで詳しく解説します。
この記事を読むと、スマホ一台でメタバース空間にアクセスする方法について理解できます。また、メタバースのメリットやデメリット、有名なプラットフォームについても解説しています。
これからメタバースに触れてみたいと考えている方は、ぜひチェックしてみてくださいね!
そもそもメタバースって何?
メタバースとはインターネット上にある3D空間のことで、アバターというキャラクターを自分の代わりとして仮想空間内で操作できます。
メタバースで作り上げた仮想空間では、NFTや仮想通貨を活用したイベントの運営やゲームの開発が盛んに行われているのが特徴です。
たとえば、メタバースで行われるバーチャルマーケット2022 Summerでは、2018年開催時に100万人以上の方が参加しています。
また、テクノロジー関連のリサーチ会社であるガートナーでは「2026年までに、25%の人々が1日1時間をメタバースの中で過ごすだろう」と予測しています。
上記のように年々盛り上がりを見せているので、メタバースがどのような世界なのか使ってみることがおすすめです。
メタバースのメリット
メタバースを利用することで得られるメリットは下記の通りです。
- 家にいながら現実に近い形で人と交流できる
- 低価格でいろいろな世界を楽しめる
- 資産を増やすことができる
各内容について解説します。
家にいながら現実に近い形で人と交流できる
メタバースは、ネット環境とスマホやパソコンさえあればいつでもアクセスできます。そのため、家にいながらいつでも利用できるというメリットがあります。
また、アバターを通してメタバースを利用することで、現実世界に近い視点で仮想世界を楽しんだり、友人やメタバース空間の人とコミュニケーションを取ったりできます。
もちろん国内だけでなく、海外の方と交流できるのも魅力です。
無料でいろいろな世界を楽しめる
メタバースには、現実の区域を表現した空間からオリジナリティ溢れる空間まで、いろいろな仮想空間(ワールド)が存在します。
たとえば、渋谷の街を再現した「バーチャル渋谷」や、メタバース空間のライブに参加できる「DMM Connect Chat」などが挙げられます。
ワールドの製作者によってデザインやコンセプトが違うので、さまざまな仮想空間を楽しめるのがメリットです。
仕事の幅が広がる
メタバースで新しい産業が生まれることにより、アバターを作る仕事やワールドを作る仕事など新しい仕事が生まれています。
アバター制作には3DCGを使い、メタバース空間はUnityのようなゲーム開発プラットフォームで作成できます。
Webデザイナーやプログラマーになりたい方にとって、IT関連の仕事が増えて選択肢が広がるのは大きなメリットです。
現在はメタバース関連の求人が多いとはいえませんが、今からアバターやワールドの作り方を学ぶことで、先々の仕事につながる可能性もあります。
メタバースのデメリット
メタバースにはさまざまなメリットがある反面、中毒性やアカウントの自己管理が必要というデメリットも存在します。
メタバースが生活の中心になると、現実世界でのコミュニケーションが疎かになる可能性があります。
オンラインゲームのような依存症になることも考えられるので、メタバースと現実世界のバランスが大切になります。
また、ブロックチェーンを用いたメタバースでは、個人のアカウントとして仮想通貨を保存するウォレットが必要になります。
ウォレットの情報が第三者に渡ると、保有している仮想通貨が盗まれることがあります。ブロックチェーンを用いたメタバースを利用する際は、全て自己責任になるというデメリットがあるのです。
無料で使えるメタバースの有名プラットフォーム
メタバースの中でも知名度が高くて無料で利用できるプラットフォームを2つ紹介します。
「メタバースという世界がどのようなものか試してみたい」
上記のように考えている方は、ぜひチェックしてみてくださいね!
Cluster(クラスター)
Cluster(クラスター)はスマホやパソコン、VRゴーグルなど幅広いデバイスに対応しているバーチャルイベントプラットフォーム。Cluster内にはいくつものワールドが用意されており、アバターを通して好きなワールドへアクセスできます。
Clusterの特徴は下記の通りです。
- 簡単なクリック作業だけでメタバースへアクセスできる
- 事前にアバターが用意されている
- ワールドの数が豊富
- 無料で利用できる
Clusterのアプリをパソコンやスマホにダウンロードするだけで簡単に利用できます。また、ワールドの数が豊富なので、さまざまなメタバース空間を無料で体験できるのも魅力のひとつです。
たとえば、Cluster上にある「バーチャル渋谷」というワールドでは、渋谷の街をメタバースで表現しており、アバターを通して街を散策できます。
同じワールドに参加しているほかの人とアバターを通して会話したり、開催されているイベントへ参加することが可能です。
上記のようなメタバースが多数あり簡単にアクセスできるので、Clusterはメタバース空間を体験してみたい方にぴったりのサービスなのです。
REV WORLDS (レヴ ワールズ)
REV WORLDS (レヴ ワールズ)は、新宿東口エリアと伊勢丹新宿本店をメタバース空間に再現したスマートフォン用アプリ。24時間利用可能で、メタバース内にいるほかの人とチャットでやり取りできるのも特徴です。
REV WORLDSの仮想空間で再現されている伊勢丹新宿本店では、実際に購入できる商品もレイアウトされています。
購入したい商品をクリックすると、三越伊勢丹オンラインストアへ遷移する仕組みになっており、アバターを通して購入できるのです。
メタバースの人気ゲーム3選
メタバースを利用した人気ゲームを3つ紹介します。仮想通貨を使ってゲーム内の土地やアイテムも購入できるので、気になる方はチェックしてみてくださいね!
Decentraland(ディセントラランド)
Decentraland(ディセントラランド)は、2020年2月に公開されたメタバースプラットフォームで、イーサリアムというブロックチェーンで作られています。
Decentralandでは、メタバース空間の土地(LAND)や自分のLAND上で作ったアイテムをNFTとして売買したりできるのが特徴。売買で使う通貨はDecentralandの独自通貨であるDecentraland(MANA)を採用しており、マナコインとも呼ばれています。
Decentralandはメタマスクを使ってパソコンから利用可能。土地やアイテムを購入するには、海外の取引所を利用する必要があります。
運営は「Decentraland Foundation」という非営利団体によって行われています。
#### The Sandbox(ザ・サンドボックス) The Sandbox(ザ・サンドボックス)はDecentralandと同じく、メタバース上の土地(LAND)やアイテムを購入して売買できるプラットフォーム。LANDは買取だけでなくレンタルも可能です。
現在はイーサリアムというブロックチェーンで作られていますが、ガス代(手数料)や取引速度の改善により、ポリゴンネットワークへの移行が決まっています。
Adidas(アディダス)やエイベックス・テクノロジーズなどの大企業と提携しているのも特徴。これまでに4,000万以上ダウンロードされている大人気のメタバースゲームです。
Axie Infinity
Axie Infinityは東南アジアで人気のNFTを使ったゲーム。Axie(アクシー)というNFT化されたモンスターを戦わせることで、独自通貨のSmooth Love Potion(SLP)を稼ぐことができます。
利用しているブロックチェーンは、イーサリアムのレイヤー2ネットワークである「Ronin Network」を採用しています。
Axie Infinityで遊ぶには、3万円ほどの値段でAxie(アクシー)を3体買う必要があるので、資金に余裕がある方や、ゲームを通して仮想通貨を稼いでみたい方にぴったりです。
また、Axie Infinityは、米国時間4月14日に約770億円ハッキングされたという過去があります。Axie Infinityに限らず、仮想通貨を使ったゲームにはハッキングのリスクが伴うので、余剰資金を使って遊ぶことがおすすめです。
メタバースのやり方【スマホでできる】
メタバースのやり方について、無料で使えるCluster(クラスター)を例に解説していきます。画像を使ってわかりやすく説明するので、実際に手を動かしながら操作してみてくださいね!
Cluster(クラスター)をインストール・初期設定する
はじめにiOSであればApple Store、AndroidであればGoogle Play Storeへアクセスし、アプリの検索欄に「クラスター」と入力します。
すると、下記のようにClusterのアプリが表示されるので「入手」ボタンを押してインストールします。
インストールすると下記の画面が表示されるので、Cluster内のアバターに表示したい任意の名前を入力します。
入力すると、画面下の「次へ」ボタンが青色に変わるのでクリックします。
次はアカウントに表示するアイコンを指定します。「アイコンを選択」欄をクリックすると画像フォルダが開くので、アイコンにしたい画像を選択しましょう。
アイコンの指定が終わったら「次へ」ボタンをクリックします。
ここではソーシャルアカウントとClusterを連携します。対応しているアカウントを確認したら「次へ」ボタンをクリックします。
連携に利用したいソーシャルアカウントのボタンを押すと、アカウント情報の入力欄が表示されます。
下記の画面が表示されると連携完了です。画面中央にある「OK」ボタンを押してアバターの作成に移りましょう。
アバターは大きく分けて、顔のパーツ、衣類、性別からカスタマイズ項目を選べます。画面右上にあるアイコンからカスタマイズしたい項目を選び、画面下にあるパーツを選んでアバターを作っていきます。
作り終えたら、画面左にある「保存」アイコンをクリックしましょう。
これでClusterのアカウントの初期設定とアバターの作成が完了です。
アバターでメタバースを散策してみよう
アバターを保存すると、下記のように操作画面が表示されます。特に画面左上にある「メニュー」欄は、ワールドから退出したり設定内容を変更したりと使用頻度が多いので覚えておきましょう。
画面左下にある白い円形の部分を指でドラッグすると、アバターを移動できます。また、画面内をドラッグすると視点を動かすことができるので、左指でアバターを動かしつつ右指で視点を変えて操作すると動かしやすいですよ!
最初は、Cluster Lobby(クラスターロビー)というワールドに行く前のメタバース空間からスタートします。
まずはCluster Lobby内でアバターを動かして、操作方法に慣れることがおすすめです。
次に、自分が行きたいワールドを調べてアクセスする方法について解説します。 画面左上にあるメニューアイコンをタップし、表示内容から「退出」をタップします。
すると、Clusterのトップページへ移動するので、画面上にある検索窓にアクセスしたいワールド名を入力します。
たとえば、バーチャル渋谷へアクセスしたいときは「渋谷」と入力して検索するとよいでしょう。
表示内容から「バーチャル渋谷」をタップして、画面下にある「遊びに行く」ボタンをタップします。
下記のように渋谷の景色が表示されれば、ワールドへのアクセス完了です。
渋谷以外にもさまざまなワールドがあるので、気になる場所にアクセスしてみてくださいね!
まとめ:メタバースにはさまざまな種類がある
本記事で紹介したように、アカウント登録だけで利用できるメタバースから、ブロックチェーンとNFTを掛け合わせたメタバースまでさまざまな種類が存在します。
ブロックチェーンを用いたメタバースは、仮想通貨のウォレットが必須になりますが、Clusterを使うとアカウント登録だけで利用できます。
メタバースの内容によって楽しみ方が違うので、気になるプラットフォームを試してみてくださいね!
- この記事を書いた人
- だーだい