- 更新日: 2022年03月28日
- 公開日: 2022年03月11日
NFTとは何なのか?カタカナを控えめに分かりやすく解説
「NFTを直感的に理解したい」 「NFTの説明で出てくる単語自体がわからない」
上記のような方に向けて、今回はNFTについてカタカナをなるべく使わず簡単に解説します。
この記事を読むことで、NFTがどのようなものなのか理解できます。また、関連性の高い仮想通貨との違いについても説明しているので、NFTと仮想通貨について知りたい方はぜひチェックしてみてくださいね!
NFTとは一体何なのか
NFTとは、世界でひとつだけの価値をイラストや音楽などのネット上のモノに付与できるしるしのことです。
NFTはブロックチェーンによって作られることにより、世界でひとつだけの価値を付与できるようになりました。
ブロックチェーンとは、ネット上の取引情報を1本の鎖のようにつなげる仕組みのことです。ブロックチェーンで行われた取引情報は、複数のシステムで共有・管理されているのでデータの改ざんが難しい仕組みになっています。
ブロックチェーン上でNFTを使うと、デジタル製品の発行元から取引履歴までの一連の流れが公開されるので、デジタル製品の発行者と所有者が明確になるのです。
NFTと仮想通貨の違いは代替性
NFTは非代替性トークン(non-fungible token)の略称で、仮想通貨は独自性がない代替性トークン(fungible token)です。
代替性とは、ほかのモノに代えが効く性質のことで、紙幣やポイントなどが該当します。たとえば、1,000円札はどれも均等な価値があり、特定の1,000円札だけ価値が違うということがありません。
仮想通貨も紙幣と同じく、固有の価値がないので代替性トークンに該当します。一方NFTは、デジタル製品に固有の価値を付与できるので、代えが効かない非代替性トークンに該当します。
このように、NFTと仮想通貨はどちらもブロックチェーン上のデジタルデータではありますが、代替性と非代替性という違った特徴があるのです。
NFTの有名作品
NFTとして公開されている作品の中から、高額で売買されて注目を浴びたデジタル製品を2つ紹介します。
NFTが高く取引された理由についても解説しているので、ぜひチェックしてみてくださいね!
クリプトパンクス(Crypto Punks)
クリプトパンクスは世界初のNFT作品で、イーサリアムというブロックチェーン上で制作されています。
24✕24pxで作られたシンプルな人物画像なのですが、初めてのNFTであり10,000体しか存在しないという理由が価値となって高値で取引されています。
たとえば、下記画像の左にあるクリプトパンクスは、直近だと28イーサで取引されています。
28イーサは約850万円に相当する額で、中には100イーサを超える画像も存在します。このように、1,000万近い画像が10,000体も存在すると考えるとインパクトがありますよね!
ジャック・ドーシーのTweet
Twitterの元CEOであるジャック・ドーシー氏が、自身の初tweetをNFTとしてオークション出品して、3億円超で落札されて話題となりました。
NFTを落札したBridge Oracle社のCEOであるハカン・エスタビ氏は
「これはただのツイートではありません。数年後はこのツイートが「モナリザ」のような価値があることに人々は気づくだろう」
とツイートしています。
ジャック・ドーシー氏の初tweetは、ハカン・エスタビ氏が唯一無二の価値を感じたことにより3億円超の価格がついたということですね。
NFTといえばイラストやアート画像のイメージが強いですが、tweetのようにデジタルデータであれば文字もNFTにすることができます。
余談ですが、ジャック・ドーシー氏はNFTの売り上げをビットコインに変換し、アフリカ地域支援の非営利団体に全額寄付しています。
まとめ:NFTは唯一無二の価値であり希少性を作れる
希少性や生産数が少ないことで昔の絵画や骨董品などに価値がつくように、NFTによってデジタル製品にも現物のような価値が追加できるようになりました。
「これからはWeb3の時代が来るのではないか?」といわれており、人々が今以上にデジタルに触れる機会が多くなると、NFTの重要性もどんどん上がっていくかもしれませんね。
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