- 更新日: 2022年06月06日
- 公開日: 2017年02月23日
【完全保存版】Linuxのコマンド目的別まとめ
Linuxのコマンドを目的別にまとめました。ビギナーのプログラマーにも内容を理解いただけるよう、各コマンドの用途(使い道)についても併記しています。
エンジニアの中には、Linux特有の操作を毛嫌いしてしまっている人が案外多いです。でもそれは、とてももったいないこと。基本を押さえておくだけでも、開発者としての幅を大きく広げることができるでしょう。
Linuxとは?
はじめに、Linuxの基礎知識について簡単に解説しておきましょう。
» Linux.com | 日本のリナックス/OSS情報ポータル
フィンランドのエンジニアであるリーナス・トーバルズ(Linus Torvalds)が開発したOSカーネルのことで、開発者の名前とベースになっているUnixをかけてLinux(リナックス)と命名されています。Linuxはオープンソース(OSS)として提供されているので、誰でも無料で使うことができます。
システム開発の現場ではあらゆるところでLinux(Linuxディストリビューション)が利用されていて、プログラミングを学ぶ時にも欠かせないスキルの一つと言うことができます。
エンジニア以外にはほとんど馴染みがないように思えますが、GoogleスマホのAndroid OSもLinuxを使って動いていますし、実は私たちの生活には非常に身近な存在なんです。
Linuxのより詳しい内容については、下の記事をご覧いただければと思います。
下の記事では、Linuxのディストリビューションの種類と選び方をまとめています。
» Linuxビギナー必見!ディストリビューションの種類と選び方
Linuxのインストール方法については、下の記事をご覧ください。
» プログラミング初心者必見!はじめての Linux インストール
目的別!Linuxコマンドまとめ
さて、ここからが本題。Linuxコマンドを目的別にまとめてご紹介していきましょう。
ディレクトリ関連
コマンド | 用途 | 備考 |
---|---|---|
pwd | カレントディレクトリ(今のディレクトリ)のパスを表示する。 | |
cd | カレントディレクトリを変更する。 | 絶対パス、相対パスともに指定が可能。 |
ls | カレントディレクトリのファイル一覧を表示する。 | |
mkdir | 新規にフォルダを作成する。 |
ファイル操作
コマンド | 用途 | 備考 |
---|---|---|
mv | 指定したファイルを移動する。 | 移動先で上書きをする場合は、下のように指定する。 mv -f |
cp | 指定したファイルをコピーする。 | |
rm | ||
chmod | ファイルのアクセス権限を変更する。 | |
vi | ファイルを編集する。 | |
find | ファイルを検索する。 | |
rm | 指定したフォルダ(もしくはファイル)を削除する。 | |
cat | ファイルの内容を表示する。 | |
diff | ファイルの差分を確認する。 | diff 古いファイル名 新しいファイル名 |
grep | 任意の文字列を、指定したファイル内で検索・表示する。 | |
chown | ファイル(もしくはフォルダ)の所有者を変更する。 | chown ユーザー名 ファイル名(フォルダ名) |
ln | ファイル(もしくはフォルダ)にリンクを設定する。 | ln リンク元のファイル名 リンク先のファイル名 |
less | テキストファイルの中身を表示する。 |
その他
コマンド | 用途 | 備考 |
---|---|---|
↑キー(↓キー) | コマンド履歴を順に表示する。 | |
Ctrl + f | カーソルを1文字進める。 | |
Ctrl + b | カーソルを1文字戻す。 | |
Ctrl + a | 入力中のコマンドの先頭にカーソル移動する。 | |
Ctrl + e | 入力中のコマンドの終端にカーソル移動する。 | |
Ctrl + d | カーソルがある位置の1文字を消す。 | |
Ctrl + c | 入力中のコマンドをクリアする。 | |
Tab | ファイル名やフォルダ名を補完する。 | |
history | 実行したコマンドの履歴を表示する。 | |
Ctrl + r | コマンド履歴を検索する。 |
\Webサイト担当者としてのスキルが身に付く/
あとがき
システム開発ではところどころで、Linuxコマンドが必要になってきます。全ての内容をマスターしておく必要はありませんが、基本的なコマンドについては身につけておくと便利です。
本稿は辞書的に使っていただき、日々のプログラミング学習や実務に活用していただければ幸いです。
- この記事を書いた人
- 中西洋平