プログラミング初心者必見!はじめての Linux インストール


プログラミング初心者必見!はじめての Linux インストール

今回は、デスクトップ用 Linux のインストール方法をご紹介させていただきます。Macのデザインに酷似したUbuntuとWindowsのデザインに酷似したMintの2つを DVD-R や USB、ハードディスクを使ってインストールします。

目次
  1. プログラミング初心者必見!はじめての Linux インストール
  2. Linux のインストール方法あれこれ
  3. Linux インストール時の注意点
  4. インストールの大まかな流れ
  5. おすすめの Linux インストール方法 3 選
  6. デュアルブート/DVD-R を使ってインストール
  7. デュアルブート/USB を使ってインストール
  8. ハードディスクにインストール
  9. まとめ

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インストールにかかる時間の目安 約 1時間から 3時間程度

プログラミング初心者必見!はじめての Linux インストール

Linux のインストール方法あれこれ

Linux はインストール次第で、様々な使い方ができます。 ベースは Windows で、プログラミング学習をするときやサーバー環境を学習するときはLinux など自分にあった Linux 環境を構築することができます。 以下にLinux のインストール方法をご紹介させていただきます。 おすすめは、USB を使ったデュアルブートです。スピード、容量、インストール方法などのバランスがとれています。

方式 メリット デメリット 難易度 処理速度
インストール PC の性能を 100% 利用できる Linux 専用機となる
DVD-R 経済的かつ手軽 処理速度が遅く、DVD-R の容量が小さい点 普通
USB DVD-R方式に比べて早い USB の破損リスク 普通
仮想化 windows とLinux を併用できる PC への高負荷 やや難
クラウド Linux のインストール不要 経済的負担 普通
エミュレータ windows とLinux を併用できる OS 機能への制限 普通
参考/http://www.lpi.or.jp/news/event/docs/HomeLinux2-1.1.pdf

今回は、インストールの手軽さや参考チュートリアルの量などを考慮し、PC 本体へのインストール、DVD-R、USB を使って Linux をインストールしてみます。

尚、実際にインストールするものは、Linux を使いやすいようにパッケージ化している ディストリビューション の ディスク・イメージファイル(iso ファイル) になります。

Linux インストール時の注意点

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img : GIPHY

  1. Linux をインストールしようと思うとUbuntu や Mint といったディストリビューションのディスク・イメージファイル(iso)をダウンロードする必要があります。 この iso ファイルは、容量が大きく最小のもので約 10MB、通常サイズで 1.5GB 程度のサイズになります。iso ファイルは通常ダウンロードにて入手しますので、ご利用の通信環境によっては通信制限にかかる可能性があります。
  2. Linux は OSです。インストール方法を間違うと、今のWindows が消えてLinuxのみのPC環境となる場合もあります。万が一の復旧用に、必ずリカバリーをとっておきましょう。
  3. インストールが思うように行かなかった時に入力するコマンドは、自分の利用するバージョンと同じか確認する必要があります。バージョンが違うのにコマンドを実行すると、解決までに膨大な時間を要したり、再インストールが必要となる場合もあります。

インストールの大まかな流れ

  1. 利用するディストリビューションの選択(Ubuntu や Mint など)
  2. ディストリビューションのディスク・イメージファイル(isoファイル)のダウンロード
  3. USB もしくは DVD-R への iso ファイル書き込み
  4. PC再起動、PC のシステム変更(BIOS 画面)
  5. BIOS画面のBOOT の編集で、PC ハードディスクより外付けのドライブを先に読み込むようにセットする
  6. ディストリビューションのインストール
  7. Linux ライフ ! スタート

おすすめの Linux インストール方法 3 選

今回ご紹介する Linux のインストール

  1. デュアルブート/DVD-R を使ってインストール
  2. デュアルブート/USB を使ってインストール
  3. ハードディスクにインストール

デュアルブート(dual boot)システムを利用することで、既存の OS 環境を維持しつつ、Linux 環境を追加することができます。 つまり 1台の PC で Windows or Mac と Linux の 2つの OS が使えるようになります。

作業環境

OS/Windows 10 64bit 準備したデバイス/USB(2.0 仕様)、外付けDVD-R

デュアルブート/DVD-R を使ってインストール

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お家に余ってる DVD-R はありませんか? DVD-R に Linux のソフトをインストールして簡単に Linux ワールドを体験することができます。

今回は、リナックスラー(Linux ユーザー)必見の DistroWatch 第一位の Mint をインストールしてご紹介したいと思います。

DVD-R を使った Linux インストールの特徴/簡単・安い・遅い

  1. 公式ダウンロードサイトにアクセス
  2. isoファイルをダウンロードするミラーサイトを選択します。今回は中国の TUNA というサイトを利用しました。 Mint の iso ファイルサイズ 1.6GB (バージョン 18) 通信環境によっては、iso ファイルをダウンロードするのに 1時間程度かかる場合もあります。また大容量のデータを処理しますので、ダウンロード中はパソコンの使用を控えたほうが無難です。ネットを並行利用していると、不完全な iso ファイルとしてダウンロードを完了する場合があります。
  3. Mint の isoファイルを DVD にセットします。 Windows の環境によっては、isoファイルが書き込みできない場合もあります。 無料の書き込みソフトも多数公開されていますので、利用しましょう。 例)ISO Recorderダウンロードした iso ファイルを右クリックして、書き込みを行います。
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  4. パソコンを再起動する前に、BIOS画面の表示方法を確認しておきます。 Google で VAIO BIOS など入力するとそれらしい情報を探せると思います。 VAIO の場合は、PC電源 ON のあとに F2ボタンで BIOS 画面が表示されます。
  5. BIOS 画面でキーボードの ←→ キーを操作し、Boot 設定を変更します。 External Device ModeEnabled にします。 画面下の Boot Priority の順番 External Device を上位に移動します。 画面上部の Exit にカーソルを合わせて、設定を保存します。
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  6. PC が再起動されて、外部ドライブが読み込まれます。 自動的に Mint の iso ファイルが読み込まれます。
  7. Mint のインストール完了です!

デュアルブート/USB を使ってインストール

DVD-R を使った Linux のインストールは簡単ですが、処理速度が遅かったり、要領が 4GB 程度と小さいなど、Linux を常時使うには不便な環境です。

そこで DVD-R のような気軽さを維持しつつ、パフォーマンスを上げる方法に USB の利用があります。 USB は 128 GB など大容量で、PC によっては USB 2.0 もしくは USB 3.0 と高速通信可能なシステムです。

それでは USB を使った Linux のインストール方法をご紹介していきます。

基本的に USB を使ってインストールする場合も、DVD の時と同じような要領になります。

  1. YUMI をダウンロードします。
  2. ダウンロードファイル YUMI-2.0.2.6.exe をダブルクリックします。
  3. 上から順番に iso ファイルの保存先、ディストリの種類、iso ファイルの指定を設定します。

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  4. Creat をクリックすると iso ファイルの移動が実行されます. image

  5. エラーなく Finish と表示されれば完了です。

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  6. DVD-R の時同様にパソコンを再起動させて、iso ファイルを読み込ませます。(VAIO の場合、PC 起動時 USB 読み込みに F11 を押す必要があります) この時に複数のディストリビューションが USB に存在すれば、どれを使うか選ぶことができます。

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ハードディスクにインストール

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本格的に Linux を使ってみたくなったら、思い切ってハードディスクに Linux を落としこんじゃいましょう!

iso ファイルをダウンロードします。 https://www.ubuntulinux.jp/download  約 1.3 GB バージョン 16.04

  • Linux Mint 同様に、USB に Ubuntu の iso ファイルをセットします。
  • PC の電源を切り、USB を差し込んで、電源を入れて Ubuntu を起動します。
  • Install Ubuntu をクリックします。

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  • Ubuntu のインストーラーが起動します。各ステップを踏んで進めていきます。 デュアルブートで Ubuntu を利用する場合は、インストールの種類 に注意する必要があります。

    Ubuntu インストーラーは、USB で作業しているにもかかわらず、現在の PCのシステム環境を読み込みます。具体的には、Grunt という OS 起動に関するファイルを読み込みます。 この Grunt の内容によって、表示されるインストールの種類の内容が変わります。 今回の場合は 4種類のインストール方法が提示されました。

    image

    一番上はPC 本体の OS 等などを削除しインストール、2番目はセキュリティー強化してインストール、3番目はパーテーション容量可変型のインストール、4番目は自分で設定してインストールとなります。 __

  • PCの OS を Ubuntu として使う場合は、インストールの種類の画面の時に『ディスクを削除して Ubuntu をインストール』を選択します。 既存の Windows システム等は削除されます。
  • 一通りのインストール・ステップが完了すると、PC を再起動します。
  • Linux Distributions のコントロール画面より Ubuntu を選択します。
  • 無事に Ubuntu がインストールできました。
  • 電源ON 時にエラーが発生する場合は、本稿の『デュアルブート/DVD-R へ Linux Mint をインストール』で紹介した BIOS 設定を元に戻したり、Boot Repair というアプリを使って修正します。(Answers の3ステップ目のコマンドでアプリ入手可能)

    _エラー表示の例/

    _Operating System Not Found

    _MBR

  • 尚、Ubuntu をデュアルブートで Windows と併用して使おうと思うと、まずは Windows 側で設定が必要となります。 チュートリアル/YouTubeデュアルブートで Windows PCに Ubuntu をインストール(Ubuntu 14)

  • 実際に Linux をインストールしてみた感想

    Windows にはないサクサク感、Windows にはない sudo や bash などのかっこいいコマンドライン、など思っていたよりも使いやすい Linux の環境に驚かされます。 今回 Ubuntu をデュアルブートでインストールしようと思っていましたが、間違ってハードディスクにインストールしてしまいました。USB 環境でインストールしているのでハードディスクには影響ないと考えていたことが、失敗要因でした。

    そして失敗に焦り、なんとか Windows の環境を修繕しようとした結果、ネット上のあらゆるコマンドを入力し、無茶苦茶な Grub 設定となり、OS が起動しない苦しみを味わいました。 同じ過ちが起きないように、時間と心に余裕のある時に作業することをお勧めいたします。

    今回 OS が全く起動できなくなりましたが、妻の PC で USB をリセットし、再度 iso ファイルをセットし、自分のPC で USB ベースで起動すると無事に Ubuntu を起動できました。

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    まとめ

    現在 Windows 10 ではシステム変更で、Windows 環境下で Ubuntu の一部機能(bash)が使えたりしますので、リスクを取るりたくない方はそうした使い方もありと思います。

    各ディストリビューションのインストーラーも分かりやすくなってきていますので、Linux、お時間のある時に是非試してみてください。

    免責事項:Linux のインストールによって損害が生じた場合でも、当方は一切の責任を負いかねます。予め、ご了承願います。

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