- 更新日: 2017年03月14日
- 公開日: 2016年01月27日
Photoshopの「境界線を調整」で画像を切り抜く方法【デザイナー必見】
Photoshopの「境界線を調整」を用いて、画像を切り抜く方法です。別記事でご紹介したクリッピングパスを使った場合よりも、複雑な画像を切り抜くことが可能です。
複雑な画像を切り抜く
画像の切り抜きは、Photoshopでは日常的に行う操作。簡単な切り抜きならいいのですが、髪の毛を含む部分など、込み入った形状を切り抜くのは骨が折れることもあります。そんなときに使えるのが、「境界線を調整」機能。簡単な操作で複雑な画像を切り抜くことができます。
境界線を調整を使って画像を切り抜く手順
それでは、境界線を調整を用いて画像を切り抜いていきましょう。本稿では下記の画像から、右の猫の部分を切り抜いていきます。
パスで対象を囲む
まずは画面左側のツールバーから、ペンツールを選択します。
ペンツールを選択したら、切り抜きたい部分を囲っていきます。この時点では、おおまかに囲めば十分です。
下記のようにパスが作成できました。
選択範囲を作成する
作成できたパスから、選択範囲を作成します。キャンバスの適当なところを右クリックし、表示されたメニューから「選択範囲を作成」を選択。選択範囲が作成されました。
ここではペンツールを使いましたが、クイック選択ツールなどの機能を利用しても大丈夫です。
切り抜く部分はまだ不十分ですが、境界線を調整を使ってここからキレイに切り取っていきます。
境界線を調整する
ツールバーにて選択範囲ツールをクリックしておき、キャンバスの適当なところを右クリックします。表示されたメニューから「境界線を調整」を選択、下記のパネルが表示されたでしょうか。下記の画像では、表示モードを「白地(W)」にしています。Fキーをクリックすることで表示モードの切り替えができるので、適時見やすいモードに切り替えてください。
パネルから、半径調整ツールをクリックします。
その状態で、切り抜きたい部分の輪郭をなぞっていってください。使い方は、ブラシツールと同じ。切り抜きたい画像と背景との輪郭をなぞっていくと、自動で境界線が補正されていくのがわかります。
輪郭をなぞり終えたら、調整後の姿を確認しておきましょう。表示モードを「白黒(K)」に変更してみてください。猫の毛の細かい部分まで、しっかりと境界線が調整されています。これは便利ですね。
パネル上部の「エッジの検出」を調整することで、切り抜く画像のエッジをよりシャープにしたり、逆に柔らかくすることも可能です。いろいろと試してみてくださいね。
微調整をする
上記の操作でも十分なのですが、さらに微調整を加えることもできます。
調整消去ツール
先ほどのパネルから、「調整消去ツール」を選択し、間違って調整してしまった箇所をなぞってください。境界線をもとのようにシャープさせることができます。
エッジを調整
「エッジを調整」欄の各項目を使うと、それぞれ下記のような調整ができます。
滑らかに境界線の凹凸を少なく、スムーズにします。
不要なカラーの除去
出力欄にある「不要なカラーの除去」というチェックボックスがあります。ここにチェックを入れると、切り抜く画像の周辺の影響で残っていた、不必要な色をなくすことができます。
出力する
切り抜いた画像を出力します。パネルの下部、出力先を指定します。ここでは「新規レイヤー(レイヤーマスクあり)」を選択しています。パネルの下にある「OK」をクリックして、切り抜き画像が完成です。
\一流デザイナーのスキルが身に付く/
あとがき
画像の切り抜きはPhotoshopでは欠かせない操作です。しっかりと使いこなしていきましょう。
- この記事を書いた人
- 中西洋平