- 公開日: 2017年04月21日
【Photoshop中級者向け】覚えておきたい!作業効率化コマンド20選
Photoshopでの基本的な操作を覚えると、写真の編集では、繰り返しとなる操作が多いことに気付きます。業務内容によっては、色調補正することが多い、サイズ変更の作業がメインなど、特殊加工を施さない場合も多くみられます。そこで、今回は「コマンド」(ショートカットキー)により、効率良く進められる操作方法をお伝えします。
覚えると便利!Photoshopコマンド集
たくさんあるPhotoshopのコマンドですが、最初は頻繁に使う機能を、使いながら体で覚えるという感覚が良いようです。 今回表記は「Window」ベースですが「Mac」の場合は以下のように読み替えて下さい。
Ctrl = command
Alt = option
Enter = return
なお、コマンドの「+」は「同時に押す」という意味です。
表示を素早くする
ファイルを開く
編集・加工したい写真をファイルから呼び出す際は、「ファイルを開く:Ctrl + O(オー)」を使用します。
Photoshopで編集する写真を1つのフォルダで管理している場合には、素早く写真が読み込めるので便利です。
ズームイン/ズームアウト
写真編集の作業中は、様々な工程で写真を拡大/縮小して確認したい場合があります。「ズームイン/ズームアウト: Ctrl+「+」/「-」」で簡単に行えます。
グリッド線の表示/非表示
Photoshopでは、写真の歪みを直したり、サイズを細かく変更する場合に、グリッド線を表示させて作業する場合が多いものです。ただ、写真編集の目的によっては、非表示にさせた方が良い場合もあります。「グリッド線の表示/非表示:Ctrl+@」の繰り返しで、切り替えができます。
グリッドの表示/非表示は切り替えが簡単ですので、臨機応変に使い分けてみましょう。
色調補正
色調補正もコマンドで設定画面を呼び出すと簡単です。特に色調補正は、写真編集で最も多く行う作業なので、覚えておくと作業効率はかなりアップします。
カラーの変更
・レベル補正:Ctrl + L
・トーンカーブ:Ctrl + M
・色相/彩度:Ctrl + U
・カラーバランス:Ctrl + B
Photoshopでの写真編集に慣れてくると、自動のカラー補正よりも、より細かい色調補正が必要となってきます。上記4つのコマンドは特によく使うものです。
モノラル加工
・モノラル(白黒)加工:Alt + Shift + Ctrl + B
白黒への変更はカラーバランスのコマンドにAltとShiftもプラスします。カラーバランスの極端な変更が、モノラル加工と考えると覚えやすくなります。
画像解像度の設定
・画像解像度の設定画面:Alt + Ctrl +I(アイ)
Photoshopで写真編集をする際、Web用や印刷用など、出力に応じて画像解像度を設定する場合が多くあります。画像解像度の設定画面も頻繁に呼び出しますので、コマンドで覚えておきましょう。
各種ツールの選択
Photoshopの操作画面左側にある各種ツールは、一文字だけのコマンドで選択・変更ができます。ツールボックスからマウスで選択するよりも、キーを1つ打つだけでツールが変更できるので、作業のスピードアップにも繋がります。1つのツールで同じ作業をくり返すことが多い場合に有用です。
以下に頻繁につかうコマンドを列記します。
・I(アイ):スポイトツール(カラーサンプルを抜き出す時のツール)
・C(シー):切り抜きツール(画像を指定の大きさに切り抜くツール)
・J(ジェイ):スポット修正ブラシツール(画像のゴミなどを取り除くツール)
・L(エル):なげなわ/多角形/マグネット選択ツール(画像を切り抜く際に指定した範囲を選択するためのツール)
選択範囲の操作
なげなわツールや、多角形選択ツールなどで、画像の一部分を選択したあとに、切り取りや合成の作業に入りますが、その作業工程で、選択範囲を変更することがよくあります。
選択した範囲の画像を使わず、外周だけを利用したい場合や、外周だけを取り除きたい場合、選択範囲を反転させる「Ctrl + Shift +I(アイ)」が便利です。
画像の要/不要に関わらず、選択範囲はできるだけ簡単に設定したいものです。このコマンドにより、目的のままに画像を選択すると、かえって手間になる作業も簡単に変更できます。
また、選択範囲を解除「Ctrl + D」のコマンドも一緒に覚えておくと、修正の際に便利です。
ファイルの保存とファイル情報の確認
上書き保存
Photoshopでは「保存」とだけ表現されますが、これは一般的な「上書き保存」にあたります。「保存:Ctrl + S」と簡単なコマンドなので、頻繁に使用し覚えてしまいましょう。
画像編集の工程が多岐に渡る場合や、作業時間が長くなりそうな場合など、編集後の画像データを最新の状態でキープしたい場合に役立ちます。
別名で保存
画像の編集履歴を残しながら保存したい場合は「別名で保存 Ctrl + Alt + S」を使用します。同じファイル形式で保存した場合は「コピー」が作成される事になります。
また、JPEG形式で読み込んだ画像を編集後、PNGデータとして保存したい場合など、画像データのファイル拡張子を変更して保存したい場合にも「別名で保存 」が有用です。
Web用に保存
Photoshopを使う職種に「Webデザイナー」があります。そのため、写真をWeb用に保存する為のコマンド「Web用に保存:Ctrl + Alt + Shift +S」が別途設けられています。
コマンドで「Web用に保存」を選択後、業務内容や納品に則した形式を細かに設定するウィンドウが立ち上がります。このウィンドウでは、Web用に最適化された写真と、現在作業中の元画像が一目で確認できるようになっています。
Photoshopを主にWebデザインで活用したい方は、このコマンドを覚えておくと良いでしょう。
ファイル情報の確認
沢山の写真を取り扱う場合や、撮影に使われた機器の情報は「ファイル情報の確認:Ctrl + Alt + Shift + I(アイ)」で見ることができます。これは画面上には出ないものの、撮影時に写真のデジタルデータに書き込まれる情報を見るためのコマンドです。
この写真は、散歩をしながら数多く撮った一枚ですが、シャッタースピードもIOS感度もあまり気にせずに撮影していました。実際にショットの情報を確認すると、レンズの焦点距離などもわかり、似たようなシチュエーションを今後撮影する時の手がかりにもなります。
また、この画面の「基本」を選択すると「著作権情報」を書き込むことができます。近頃問題となっている「写真盗用」などの対策にも、デジタル的に著作権情報を追加しておくことは、大事な作業です。写真の編集をする際には、必ずチェックしておきたい大事な項目です。
環境設定画面の呼び出し
Photoshop初級編の「初期設定」で使用した「環境設定画面」もコマンド「環境設定:Ctrl + K」で簡単に呼び出せます。
環境設定は頻繁に変更することは少ないものの、編集内容や業務内容によっては、すぐに呼び出せたほうが良い情報ですので、コマンドとして覚えておくと良いですね。
\一流デザイナーのスキルが身に付く/
まとめ
Photoshopで頻繁に行う作業のコマンドも、機能と同じように数が多く感じるかと思います。最初から全部覚えるよりも、使いながら徐々に慣れていくようにしましょう。また、編集内容によっては、コマンドとプルダウンメニューの両方を知ることで、さらに作業効率アップが期待できます。
今回ご紹介したコマンドはどれも、写真の編集が毎回同じ作業が多い場合に有用なものです。作業内容によっては、異なるコマンドのほうが良い場合もあります。自身の写真編集内容によって、無駄のないコマンド活用術を見つけてみるのも良いでしょう。