地方・女性・40代からデータアナリストに転身|さまざまな職種経験×プログラミングでスキルアップ


地方・女性・40代からデータアナリストに転身|さまざまな職種経験×プログラミングでスキルアップ

今回インタビューに応じていただいた武田さんは、高知県が主催する「IT・コンテンツアカデミー(現:高知デジタルカレッジ)」にて開催された、2020年度アプリ開発人材育成講座 県内通信コース(Javaコース)の卒業生です。

今ではデータアナリストとして活躍する傍ら、コードキャンプが運営するIT人材育成講座の学習サポーターとしても活動しています。また、自らエンジニアの学習コミュニティを立ち上げ、日々勉強会を開催しています。
そんな武田さんがどうしてプログラミングを学習し、どのようにしてデータアナリストに転身したのか、どんなお仕事をしているのかをおうかがいしました。

※高知デジタルカレッジ:高知県が主催し、高知県内の事業者や就職希望者向けの講座を提供しています。
そのうち、システム開発人材育成講座(旧名称:アプリ開発人材育成講座)は、2020年(一部)、2021〜2022年現在までの3年間、コードキャンプ株式会社が運営委託先として講座を提供しています。

目次
  1. 高知デジタルカレッジ(コードキャンプ)を受講する前
  2. 高知デジタルカレッジの学習中について
  3. 転職活動について
  4. 現在のお仕事内容について
  5. 最後に

高知デジタルカレッジ(コードキャンプ)を受講する前

ーまずは、これまでのご経験を教えてください。

これまでは、あまり雇用形態にはこだわらず、自分自身の状況に合わせて働いてきました。
元々は地方公務員として働いていて、土木技術を担当していましたが、子育てを機に退職しました。
その後は子育てとの両立を前提に、夫の仕事を手伝いながら、テストの採点やパンケーキ屋でアルバイトをしていました。

子供が大きくなるにつれて働ける時間も増えたことから、たまたま求人が出ていたAI系の会社にて、フルタイムで働くことになりました。
30代後半になって初めてIT企業に就職し、初めてエンジニアと一緒に仕事をする経験ができました。コーポレートを担当していたので、エンジニア採用にも関わることができました。

ー受講のきっかけを教えていただけますか。

その後、夫の起業を機に退職し、1日4時間程度働けるフルリモートの仕事を探して働いていました。
ただ、その際に近くにエンジニアがいないことを不便に感じ、「だったら自分でやろう」と思ったのがきっかけで、自分自身が学ぶことを考え始めました。

私にとってエンジニアは、

・自動化をしたい
・こんなことをやるにはどんな技術や方法があるか

などの悩みを解決してくれる相談相手のような存在でした。
なので当初は自分がエンジニアになりたいわけではなく、"エンジニアと一緒に仕事がしたい"と思っていたんです。

ただそうは言っても、近くに相談できる存在がいない不便さは埋められませんでした。
最終的には、自分でできるようになるしかないという答えに行き着きました。

ープログラミングスクールがいくつもある中で、学ぶ場として高知デジタルカレッジを選んだ理由はありますか。

お得だったからですかね(笑)

エンジニアになりたいと思って情報を収集していく中で、Progate、Udemy、スクールといった色々な選択肢があったんです。
その中で、高知県が主催する「高知デジタルカレッジ」があることを知りました。
Javaコースの運営がコードキャンプだと知り、サイトに記載されている本サービスをどこまで活用できるかわかりませんでしたが、それにしても「4ヶ月でこの価格は安い!」とコスパに惹かれて選びました。

また、その時に受講できるコースには、JavaとRubyの2つありました。
どちらにしようか悩んだのですが、よりプログラミング言語の基礎を学ぶことで、後々応用ができるのではないかと思い、Javaに決めました。

ーコードキャンプのサイトを見て、受講したくなるような惹かれたポイントはありましたか。

現役エンジニアによるレッスンは、すごく魅力的だと思いました。
独学だと調べ沼にどうしてもハマってしまい、初歩の初歩だとわからないことを検索するのすら難しいんです。
実際にレッスンを受けてみると、現役エンジニアに相談すると”わからない”が綺麗に解消されるので学習スピードも上がり、モチベーション維持にもつながりました。

また、私の時は週に1回のペースでレッスンを受けていましたが、次回のレッスン日を決めると同時に、次のレッスンまでにどこまで学習するかを決めて逆算して自習をしていたため、学習のリズムを作ることができました。
仕上がった課題を講師に見てもらい、わからなかったことができるようになるので、ますます勉強も楽しくなりました。

ー高知デジタルカレッジを受講するにあたって、何か目標は設定されていましたか。

正直なところ、はじめはJavaっていう言語がなんなのかもよく分かっていなかったんです。
なのでJavaを習得すると自分に何ができるかを見据えられていなかったので、具体的な目標を立てられずにいました。
ただ当たり前のことかもしれませんが、やめない、継続する、最後までやるという気持ちだけは持って受講していました。

また、前職でエンジニアの採用担当として苦戦した経験から、「高知にはエンジニアが学べる・育つ場所がないのかもしれない」という仮説を立てていました。
結果としては、高知にもプログラミングを学ぶ方はたくさんいるものの、エンジニアになったあとに学べる場所がないことがわかりました。
元々受講生同士の横のつながりを作りたいと思っていて、学習中は自分たちで勉強会をやっていたので、修了後に自分で学習コミュニティを立ち上げることにしました。 今も勉強会を開いてみんなで学習をしたり、コミュニティとして案件を受けることもあります。

ちなみに私は、学習が先に進んでいる人を捕まえては、わからないところを教えてもらっていました(笑)
私自身も非常に学びになっている場所です。

高知デジタルカレッジの学習中について

ー学習中に自分に変化を感じたタイミングはありましたか?

講座の中間発表で、私が発表者として指名されていたんです。
ただ、発表に必要な課題の1つ手前でつまづいてしまっていて…。
順番通りにやらなければ正しいやり方ではないと思っていたので一度お断りをしたものの、そこで志賀先生が助けてくれて、特別レッスンをしてくれることになり、逆にチャンスをもらえました。
そこから試行錯誤しなんとか発表を終わらせることができましたが、あの時の経験が一皮剥けたタイミングだったと思います。

もしあの時、私が断って「わかりました、それでは他の人に依頼しますね」と言われていたら、きっと今の自分はいません。
つまづいた時に背中を押してくれた志賀先生には本当に感謝しています。

ー高知デジタルカレッジで学んだ4ヶ月を一言でいうと。

「楽しかった!」の一言に尽きると思います。

いろんな「楽しかった」がありますが、大きく3つあります。

・何かに没頭すること
・新しい技術を身につけること
・仲間ができたこと

学習したくて朝早起きしたり、夜遅くまで起きたり、そんなこんなであっという間の4ヶ月でした。
学習というよりも、趣味に夢中になるのと近い感覚で受講できていたと思います。

ー受講を通じて、ご自身の成長や変化をどのように捉えていますか。

自分に自信が持てるようになりました。
私自身は器用貧乏なところがあって、仕事も趣味もいろんな方面に手を出しているので専門性に欠けると思っていました。
ただ、今では広くて浅い知識をたくさん持っていることが自分の強みと捉えられるようになりました。
プログラミングへの正しい理解も自分の中の強みが増した感覚があり、また1つ自信につながったと感じています。

転職活動について

ー転職活動はどれくらいの時期からスタートしましたか。

講座の最終発表が終わってからスタートしました。
その発表を見に来ていた企業に可能な限りアプローチし、3〜4社とコンタクトを取りました。

もしかしたら共感してくれる人もいるかもしれませんが、私は履歴書を書くのがなんとなく嫌なんですよね。履歴書だけでは自分の強みをアピールするのは難しいと感じています。
なので、フリースタイルで書けるWantedlyのプロフィールをQRコード付きでコピーして配っていました。

ー今の会社に入社した決め手を教えてください。

学んだことを次にどう活かすかを考えたときに、やはり自分がエンジニアになって開発していくイメージは湧きませんでした。
"プログラミング × 〇〇〇"など、学んだ技術を活かしてスケールアップしていきたいという想いが強く、

「プログラミングの技術を活かして、経営や採用に携わる」
「勘からの仮説&実体験での検証ではなく、データを元にしてやっていきたい」

この2つにちょうどマッチしていたのが決め手となり、今の会社に入社を決めました。
ですので、エンジニアではなく、データアナリストとして採用いただきました。

現在のお仕事内容について

ーお仕事の内容について教えてください。

今の会社はデジタル技術を活かして、ベンチャーやスタートアップ、中小企業が成長し続けることを支援するサービスを展開しています。
私の仕事としては、各クライアントから抽出したデータを分析・加工して提供し、クライアントにとっては経営の判断材料になっています。

取り扱っているデータにもいろいろあって、広告配信の効果、かけた工数がどれだけ売上に直結しているか、インサイドセールスの実績など…
まさにやりたかった"プログラミング × 〇〇〇"ができているので、楽しく仕事をしています。

ー高知デジタルカレッジの学習で活かせていることはありますか。

実は受講を終えてから、Javaを使う機会は1回もないんです。データ加工はSQL、自動化やデータの取得ではGASをよく使っています。HTML・CSS、JavaScriptも知識としては必要です。
学習中はJavaがメインではあったものの、1度プログラミング言語を学んでいると他の言語を学ぶ時にも応用させやすく、今使っている言語を学ぶ時に活かされていると感じました。

ーデータの分析・加工などはチームとして取り組んでいるんですか。

基本的にはSlackやGatherを使って、リモートワークでチームとして取り組んでいます。
チームの籍は四万十にあるんですが、メンバーは高知県の中でも私のように四万十以外の都市に在住していたり、県外のメンバーは名古屋、東京など、働いている場所はみんなそれぞれです。

ー働いていく中で、大変だった、苦労したことなどはありますか。

リモートワークなので、どうコミュニケーションを取るかが最大の課題でしたね。
雑談1つとっても仲良くないとできないし、初めは何かを聞くにしても「今忙しいかな?」「これを聞いても大丈夫かな?」と思うことがありました。
あの時は会社の人を知るためにも、社内のイベントにはめちゃくちゃ参加してました(笑)

自分から積極的に話しかけたり、レスポンスをより早くするなど、困った時こそ行動力がとにかく大事ですね!

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最後に

ー今後、高知デジタルカレッジを受けるかもしれない人に一言お願いします。

私自身が良い例で、JavaをやったからといってJavaの仕事にしか就けないわけではありません。
どんなプログラミング言語を学ぶにしても、考え方や検索する力、市場をきちんと捉える力、自分に何ができるようになるかを知ることの方が次につながるはずです。
プログラミングができるようになるのも大切ですが、こうした別の視点からも受講してみてください。

またこの講座の最大のメリットは、受講中に吸収したことをアピールでき、企業とコンタクトが取れる場が中間発表や最終発表として設けられていることです。
日々新しい技術を追いかける大変さはありますが、自分の価値をわかってくれる会社に入るためにも頑張ってみてください。

ーありがとうございました!


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CodeCampus編集部
この記事を書いた人
CodeCampus編集部
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