今さら聞けない!サーバ仮想化のメリット・デメリットとは?

2016年6月2日 (2017年3月23日最終更新)
今さら聞けない!サーバ仮想化のメリット・デメリットとは?

仮想化の特徴やメリット・デメリットなどについてまとめました。仮想化はクラウドサービスをはじめ、システム開発ではとても身近な技術の一つです。基本的な内容については理解しておきましょう。

目次
  1. 仮想化の基礎知識
  2. 仮想化とは?
  3. 仮想化のメリット/デメリット
  4. なぜ仮想化が重要なのか?
  5. 仮想化の種類
  6. まとめ

仮想化の基礎知識

仮想化とは?

みなさんのパソコンのOSは何でしょうか?Windowsの方が多いかもしれませんが、ITやデザインに携わっている方はMacを使っているかもしれません。Windowsを使っているとして、Macでしか使えないソフトが使いたいときはどうしますか?Windowsパソコンを持っていても、Macパソコンを追加で買わなければいけないのでしょうか?答えは、ノーです。仮想化を使えば、Windowsパソコンだけで、Macも使うことができるんです。

辞書的に言うと、仮想化とはCPUやメモリ、ディスク、ネットワークなどのハード資産を、論理的に構成したり統合することです。ちょっとわかりにくいのですが、要は上で述べたことができる技術のこと。従来は、1台のパソコンで使えるのは1つのOSだけでした。仮想化を使うと、1台のパソコンで5台も10台も、場合によっては100台ものOSを動かすことだってできてしまいます。仮想化、なかなかすごい技術なんです。

仮想化のメリット/デメリット

仮想化のメリットとデメリットについても、見ておきましょう。まずはメリットから。

メリット

ハード資産が節約できる

サーバー

仮想化を利用すると、ハード資産を節約することができます。ここで言うハード資産とは、CPUやディスク、メモリなどのハードウェアのこと。

例として、サーバー仮想化について考えてみましょう。1台のサーバーが、あたかも5台や10台の複数のサーバーとして振る舞うことになります。ハード資産を節約しつつ、最大限活用できるのが仮想化の最大限のメリットです。

物理的な設備が少なくなることで、他にもいいことがあります。それは、省スペースや省エネができること。物理的な設備が多くなると、場所をとったり電気代もかかりますよね。仮想化によって、そういった悩みも減らせることになります。

開発がスピードアップできる

開発風景

システム開発をはじめるときは、そのための環境を整えなければいけません。また、サービスや業務ソフトを動かすためにもサーバーやネットワークなどの環境を整えなければいけません。仮想化はこういった環境を素早く立ち上げることができるので、開発のスピードアップが期待できます。

スケールし易い

仮想化を使うと、システムのスケールアウトがし易くなります。スケールアウトとは、サーバーなどの台数を増やしてシステムの処理性能を上げる方法のこと。物理資産を増やすとなると、そのための社内稟議も必要ですし、コストもかかります。仮想化はハード資産に縛られることなくスケールアウトできるので、大規模なシステムやサービスを拡大したいときに便利です。

デメリット

性能が下がることもある

仮想化のデメリットですが、安易に導入することで性能が悪くなってしまうケースもあります。ハードウェアの性能を超えてしまったり、仮想化ソフトが間に入ることによって処理性能が下がってしまうことがあるのです。

仮想化を導入する場合はこの点も考慮して、要求される性能を満たすことができるのか慎重に検討することが必要になります。ベンチマークテストを行うなどして、しっかりと検討することが大事です。

なぜ仮想化が重要なのか?

上で述べたように、仮想化はスケールし易い技術です。また少ないハード資産でサービスをスタートできることから、スタートアップや中小企業こそ活用していきたい技術と言えます。

システム開発では、サーバーを仮想化してハード資産を有効活用するケースが日常的にあります。インフラ分野を中心に、いまや仮想化は欠かせない技術の一つとなりました。

また、仮想化は私たちの身近で活躍してくれています。クラウドサービスを例にあげましょう。クラウドサービスを運営していると、予期せぬ負荷がかかったり、サービスの処理性能を向上させたいときがあります。仮想化は柔軟に処理速度をコントロールできるため、クラウドに欠かせない技術として活用されています。仮想化がなければ、私たちはクラウドを使うこともできないのです。

仮想化の種類

最後に、仮想化の種類についてご紹介します。仮想化には、主に2つの方法があります。ホストOS型とベアメタル型の2つです。

ホストOS型

ホストOS型(ホスト型)の仮想化とは、ホストとなるOSで仮想化ソフトを使って、ゲストOSを動かす方法です。例としては、Macパソコンで仮想化ソフトを動かして、Windowsを使う場合があげられます。ホストOS型の仮想化は気軽に使えて良いのですが、欠点もあります。処理速度が上がりづらいのです。ハードウェア性能を、ホストOSとゲストOSでシェアすることがその理由です。

ホストOS型の仮想化ソフトとしては、VMware FusionやOracle社のVirtual Box、Parallels Desktopなどが知られています。

ベアメタル型

ハードウェア資産の上にハイパーバイザーを動作させ、複数のOS(仮想マシン)を動かすのがベアメタル型(ハイパーバイザー型)です。ホストOS型とは異なり、各OSはダイレクトにハードウェアを利用することができます。

VMware v Sphereやマイクロソフト社のHyper-V、Xen、LinuxのKVM(Kernel-based Virtual Machine)などが知られています。

まとめ

仮想化技術の基礎やメリット・デメリットについてご紹介しました。文中で述べたように、仮想化技術は私たちの生活を支えてくれている重要な技術です。システム開発でも頻繁に利用することになると思うので、仮想化の基礎についてはしっかり理解しておくようにしましょう。

中西洋平
中西洋平
Web屋さん兼IT記事ライター。ピンとくるウェブサービスやガジェットを探すのが趣味です。どうぞよろしく。

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