【子供・初心者向け】AIを学べる・体験できるおもちゃ


【子供・初心者向け】AIを学べる・体験できるおもちゃ

大人も子供も AI 学習・ AI 教育というと、難しいプログラムや難しい数学的専門用語を思い浮かべる方も多いと思います。 AI 学習のエントリーポイントをそうした難しいところに置くと、嫌気をさす人やお子さんもいらっしゃることでしょう。

しかし時代は AI 教育が必須で、何人も AI リテラシーが必要。

そこで今回は大人も子供もスムーズに AI に興味を持てるような、おもちゃ・・・・をいくつかご紹介したいと思います。

「 AI か...やばいな」 という方、ご参照下さい。

目次
  1. 【AI教育・AI学習はプログラミングだけじゃない】AIを学べる・体験できるおもちゃ
  2. LEGO MindStream
  3. Codey Rocky
  4. CoderMindz(ボードゲーム)
  5. AIおもちゃの定義
  6. AIおもちゃの注意点
  7. まとめ

【AI教育・AI学習はプログラミングだけじゃない】AIを学べる・体験できるおもちゃ

LEGO MindStream

Amazon.co.jp ¥40,800(税込、送料無料)

レゴといえばブロックを積み重ねて家や車など作って遊ぶものですが、1998年から発売されているレゴ・マインドストリームはロボティクスの要素もプラスしています。 モーターと連動してレゴ・ブロックが動いたり、センサーを感知してレゴ・ブロックの動きが停まったり、大人も子供も楽しめる要素がいっぱい。

レゴ・マインドストリームについては、付属の作成手順に従ってロボットを作っていくのも楽しいでしょうし、 YouTube などのチュートリアルを参考にしてみるのも面白いでしょう。 ただこうした作業、自分で組み立てたレゴ・ロボットが動くので AI、人工知能的な感じはしますが、処理している内容の大半はプログラムの実行であって、機械学習などは行っていません。予めセットされた機能を動かしているだけなんですね。

よく黒い線をなぞって動くレゴ・ロボットがありますが、多くの場合センサーで黒を認識し、コードで黒かどうかを識別、そして線をなぞる動きとなっています。

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YouTube/ NDC Conferences

それに対して機械学習を施すレゴ・ロボットの場合、センサー以外にもカメラを使ったりして線や物を認識し、データ収集(上図参照)。そしてそのデータを元に機械学習し、それを回避したり、それに沿って動いたりすることが可能。センサーは予めセットされた検知機能しか果たせませんが、カメラの場合は取り込めるデータの範囲が広いので、処理内容にも幅が広がります。

「Machine Learning with Lego Mindstorms」で検索しても、まだ事例は少ないですが、レゴのロボティクスから入って、 AI の応用に展開していくのもおもしろそう。また レゴ・マインドストリームを使った AI 大会も勉強になると思います。

Machine Learning with Lego Mindstorms の例
レゴ・マインドストリーム × AI を使った大会の例

私自身、まだロボティクスなレゴまでしか作ったことないですが、情報を集めた中でレゴ・マインドストリームのメリット・デメリットをまとめさせて頂きます。

レゴ・マインドストリームのメリット・デメリット

【メリット】

  • ロボットとAIの違いが分かる
  • 人工知能以外に、メカニカルな部分やプログラミングも学習できる
  • ユーザー数が多いので、情報が多い
  • 世界的メーカーのレゴ社が作っているので、製品に+ 安心感が持てる
  • プログラミングスクールや学校のICT授業にも役立つ

【デメリット】

  • 商品価格
  • ロボットを組み立てる手間
  • 部品の保管

レゴ・マインドストリームの商品自体は、”ロボティクス”がベースで AI については +α の位置づけ。 プログラミングも AI もはじめてで、どちらかというと手を動かすことが好き、という方にはこちらの商品がいいかもしれませんね。

Codey Rocky

Amazon.co.jp ¥13,675(税・送料込)
ROBOT LIFE 14,904円(税込) 

Codey Rocky は、ロボット好きの王代表が 2013年にクラウドファンディングでスタートした Makeblock社が製造・販売。日本ではあまり聞き慣れない会社ですが、 2017年にソフトバンク・グループとパートナー契約を交わし、現在では世界 4,500,000以上のユーザーが利用中。

今回ご紹介している Codey Rocky の特徴は、 パーツが 2つに分かれていて Codey と言われる表情などを映し出す LEDマトリックスディスプレイ、スピーカー、RGB LED、ボタン、ポテンショメーター、サウンドセンサー、光センサー、ジャイロスコープおよび加速度センサー、IRレシーバー、IRトランスミッター、サウンドセンサー の部分。 Rocky という部分は、台車にあたる IRカラーセンサー と DCモーター を装備。

そしてこれらを制御するのは mBlock という Scratch 3.0 に基づいたブロック・プログラミング言語。ただ mBlock のスゴイところは、 Scratch風のコードを Python に自動変換できるところ。

実際の Python の編集は、 Arduino という編集ソフトを使用。通常の Python とは感覚が違いますが、 Arduino を応用して、 Codey Rocky でもロボットによってデータを収集して、機械学習、そして予測ということも可能と考えられます。

詳しいアルゴリズムは分かりませんが、 Makeblock社の動画によると画像解析に成功。

LEGO に比べるとリーズナブルで欲しくなる Codey Rocky、以下にメリット・デメリットをまとめます。

Codey Rockyのメリット・デメリット

【メリット】

  • 安価
  • 組み立てが簡単
  • 保管、管理も簡単
  • ビジュアル言語(ブロック・プログラミング)からPythonにスムーズに展開できる
  • 標準センサーが豊富
  • センサー次第で IoT やゲームにも応用が可能
  • Scratchユーザーはスムーズに Codey Rocky を使えそう

【デメリット】

  • 本体の購入とは別にパソコンもしくはタブレットのセットが必要
  • ビジュアル言語を入力しないと、動かない
  • メーカーは 2016年設立のベンチャー、 COZMOのように倒産しないとは限らない...

本格的にカスタマイズできる AI ロボが、 1万円台で買えるので子供から大人まで幅広く使えそう。また Scratch のコードをカバーしていますので、 Scratch のコードをリアルに再現できるという特徴も。一度試したいおもちゃですね。

CoderMindz(ボードゲーム)

Amazon.com $42.85 + 送料($9.55)

CoderMindz は、9歳のアメリカ人の少女が兄と一緒に開発したボードゲーム型の人工知能学習アイテム。ホワイトハウスやシリコンバレーからも賛美され、子供から大人まで楽しめるアイテムとして、現在 Amazon.com で販売されています。

AI というハイテクをローテクなボード上で学ぶ、大人では中々思いつかない視点ですね。実際に Play したことはないのですが、流れとしてはサイコロとカードを使って、ロボットにカードの訓練をさせながら、目的地まで到達させるゲームの様子。ゴールを目指す過程で機械学習の「学習プロセス」を把握できるということですね。機会があればワークショップなどで利用してみたいです。

AIおもちゃの定義

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AI(人工知能) というと広義で「何かを自動でやってくれる機械」と訳せますが、今回は 「データ」 と 「学習する」 を焦点にロボットをご紹介させて頂きました(レゴ・マインドストリームとCodey Rocky)。

素人目で見るとおもちゃ名に AI が付くと、「このおもちゃを買えば AI も勉強できる」と思うかもしれませんが、それは AI のエントリーポイントにすぎません。例えばダンシング・ロボットの 「プリメイドAI」。

こちらは動きのスゴイロボットで、動作原理はスマホとロボットを接続、それからスマホアプリで指示したとおりに動くというもの。ユーザーの使用環境でデータを収集し、学習、改善するというわけではないようです。

こうした動くロボット型おもちゃ、基本的には入力値に対して決まった動きをし、その入力値や結果データを機械学習アルゴリズムで処理せず、単に決められた処理を繰り替えしているというのがほとんど。

AI は、どちらかというと「入力値」や「結果値」をデータ処理して、最適化していくことが特徴でしょう。 なので予め動きが決まっているロボット型おもちゃは、ここでは AIおもちゃ に入れませんでした。

国内ロボット販売大手の ROBOT LIFE を見ても、 AI型おもちゃは「コミュニケーション・ロボット」と「STEMロボット」に分類、そして「STEMロボット」でも「機械学習可能なもの」と「機械学習不可なもの」に分類できます。

とにかく「人工知能 AI を将来的には操作したい」と考えるなら「機械学習可能」な上記レゴ・マインドストリームや Codey Rockyがいいと思います。

aibo は音声や画像の入力値をネットワークで繋いで、学習する仕様ですが、学習アルゴリズムを閲覧・編集することはできないので、今回紹介は控えさせて頂きました。

AIおもちゃの注意点

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今回 Web で AIおもちゃ を検索していると、「これ、ええやん」「へぇ〜タカラトミーからも AI対応のおもちゃ出してるのか...」といくつか魅力的な商品に出会いました。しかし、紹介を控えたものが多いです。理由は、レビューが悪かったり、開発元が倒産していたりするためです。

Amazon.com などで AIおもちゃ を検討するようになった時、慌てずに開発元の会社とレビューはチェックしておきましょう。

【良さそうだったが紹介を辞めたおもちゃ】

  • 見た目がキュートなAI学習ロボ COZMO/ 開発元2019年4月に倒産、ソフトがアップデートされないためリスクあり
  • 自動運転ラジコン Real FX Racing/ レビューが悪い(電池と無線に関するもの)
  • AIドールの My Friend Cayla/ ハッキングリスク
  • Meccano-Erector/ 組み立てが大変
  • SONYの STEM対応おもちゃ KOOV/ 機械学習はできない
  • ボール型センサーおもちゃ SPRK+/ 機械学習はできない

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まとめ

今回 AI を学べる・体験できるおもちゃとして「レゴ・マインドストリーム」と「Codey Rocky」を紹介させて頂きました。 Codey Rockyについては開発元の Makeblock が他に出している mBot や Ultimate 2.0 なんかも頑張れば AI 化できると思います。

【情報:国内のロボット販売サイト】

AI(人工知能)を学び始める時のハードル、というのは昔からの課題で、ある報告書によると「15人中14人」はロボットからの AI 学習で楽しく学べた、と述べています(*)。 参考書や AI系の動画を見てもしっくりこない方は、一度おもちゃの AI から入ってみるのもいいかもしれませんね。

しかし、 「AIトイの Codey Rocky でも Python 使うんだったら、 Python の基礎スキル、あったらいいよな」と思う方も。 比較的学習難易度の低い Pytho と言われますが、プログラミング初心者にとっては決して簡単ではないと思います。一人で抱える学習のストレス、プログラミング・スクールで解決してみませんか?

オンライン型のプログラミングスクールで定評のある 「CodeCamp」では、 Pythonデータサイエンスコーステクノロジーリテラシー 速習コース を用意しています。 『自分でも続くかな?』 『コスパ的にはどうなんだろう...』といろいろ気になり始めたら、 「無料体験」をご検討下さい。すべてオンラインで完結し、講師も自分で選択でき、本番さながらの流れでテスト受講することができます。

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オシママサラ
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