人工知能と違うの?コグニティブ・コンピューティングとは



人工知能と違うの?コグニティブ・コンピューティングとは

IoTの機運の高まりとともに、新しいIT用語が生まれています。コグニティブ・コンピューティングもそのひとつ。あまり聞き慣れないかもしれませんが、人工知能(AI)とともに覚えておきたい言葉です。

専門知識の必要な技術面についてはひとまず置いておいて、まずはどういう用語か知りたいという方のために、コグニティブ・コンピューティングに関する情報を簡単にまとめました。

目次
  1. コグニティブ・コンピューティングとは
  2. 自然言語を認識
  3. 傾向分析
  4. 学習能力・意思決定
  5. IBMが開発したWatsonとは
  6. コグニティブと人工知能の違い(IBMの見解)
  7. まとめ

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コグニティブ・コンピューティングとは

コグニティブ(Cognitive)とは、日本語で「認知」のこと。

コグニティブ・コンピューティング(またはコグニティブ・システム、コグニティブ・コンピューティング・システム)とは「ある事象についてコンピュータが自ら考え、学習し、自らの答えを導き出すシステム」のことを指します。

人工知能(AI)と混同しがちですが、コグニティブ・コンピューティングを推し進めるIBMでは、コグニティブ・コンピューティングはAIの技術を使っているものの両者には目的に違いがある、としています。(後述)

コグニティブ・コンピューティングを構成する技術要素として、例えば下記のようなものがあります。

いずれの特徴も、多様かつ大量のデータを処理する能力が大前提となっています。

自然言語を認識

日本語や英語といった自然言語をシステムが認識。

従来の技術では難しく、人が対応するしかなかった質問応対や接客業務をシステムが担当するようになる可能性があります。

傾向分析

SNSへの投稿や購入履歴などユーザーに関する情報から、そのユーザーの嗜好や性格を分析。この分析結果は、より細やかにニーズに沿ったサービスを提供することにつながります。

学習能力・意思決定

システムが事例を通じて学習し、システムが考えた結果をユーザーに提示します。日々学習することで性能が向上する点は、AIやコグニティブコンピューティングならではの特徴です。

IBMが開発したWatsonとは

watson

公式サイト

この分野で最も有名なシステムは、IBMが開発したWatson(ワトソン)。Watson(ワトソン)は、IBMが開発した質問応答システム・意思決定支援システムです。その名前はIBMの事実上の創立者であるトーマス・J・ワトソンから取られました。

2011年に米国の人気クイズ番組「Jeopardy!(ジョパディ!)」にチャレンジして賞金を獲得し、大きなニュースになりました。

日本にもWatsonがやってきています。

IBMの「ワトソン」、ソフトバンクのPepper等に人工知能を提供

「Watsonとの対話」Pepper+IBMWatson接客について(下記動画)

2016年8月には医療分野でも活躍。抗がん剤による治療後、回復が遅い白血病の患者に対し、Watsonが患者のがんに関係する遺伝子情報を分析。白血病のタイプが診断や治療が難しい特殊なタイプであるとの結果を出し、しかも所要時間はわずか10分でした。この結果を受けて患者の担当医は抗がん剤の種類を変更、患者は数か月で回復し、通院治療を受けているということです。

<参考>
人工知能、がん治療で助言国内初か白血病のタイプ10分で見抜く

コグニティブと人工知能の違い(IBMの見解)

IBMはWatsonを人工知能とは呼ばず、一番最初のコグニティブ・コンピューティング・システムと定義しています。
コグニティブと人工知能の違いは、コンピュータの立ち位置。米IBM基礎研究所のバイスプレジデントDario Gil氏は、AIは人が行う作業をコンピュータが行うもの、コグニティブシステムは人がより良い作業が行えるようにサポートするものであり、両者はゴールが違うと説明しています。

<参考>
人工知能と“コグニティブシステム”は目指すゴールが決定的に違う

まとめ

今後コグニティブという概念がどう変遷するかはわかりませんが、今はWatsonとともに覚えておくとよさそうです。これから様々な分野へ進出していく、コグニティブの動向に注目です。

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