Photoshopの「境界線を調整」で画像を切り抜く方法【デザイナー必見】


Photoshopの「境界線を調整」で画像を切り抜く方法【デザイナー必見】

Photoshopの「境界線を調整」を用いて、画像を切り抜く方法です。別記事でご紹介したクリッピングパスを使った場合よりも、複雑な画像を切り抜くことが可能です。

目次
  1. 複雑な画像を切り抜く
  2. 境界線を調整を使って画像を切り抜く手順
  3. パスで対象を囲む
  4. 選択範囲を作成する
  5. 境界線を調整する
  6. 微調整をする
  7. 出力する
  8. あとがき

複雑な画像を切り抜く

画像の切り抜きは、Photoshopでは日常的に行う操作。簡単な切り抜きならいいのですが、髪の毛を含む部分など、込み入った形状を切り抜くのは骨が折れることもあります。そんなときに使えるのが、「境界線を調整」機能。簡単な操作で複雑な画像を切り抜くことができます。

境界線を調整を使って画像を切り抜く手順

それでは、境界線を調整を用いて画像を切り抜いていきましょう。本稿では下記の画像から、右の猫の部分を切り抜いていきます。

切り抜く前の元画像

パスで対象を囲む

まずは画面左側のツールバーから、ペンツールを選択します。

ペンツールを選択する

ペンツールを選択したら、切り抜きたい部分を囲っていきます。この時点では、おおまかに囲めば十分です。

パスを作成する

下記のようにパスが作成できました。

切り抜きに使うパスが完成

選択範囲を作成する

作成できたパスから、選択範囲を作成します。キャンバスの適当なところを右クリックし、表示されたメニューから「選択範囲を作成」を選択。選択範囲が作成されました。

選択範囲を作成する

ここではペンツールを使いましたが、クイック選択ツールなどの機能を利用しても大丈夫です。

切り抜く部分はまだ不十分ですが、境界線を調整を使ってここからキレイに切り取っていきます。

境界線を調整する

ツールバーにて選択範囲ツールをクリックしておき、キャンバスの適当なところを右クリックします。表示されたメニューから「境界線を調整」を選択、下記のパネルが表示されたでしょうか。下記の画像では、表示モードを「白地(W)」にしています。Fキーをクリックすることで表示モードの切り替えができるので、適時見やすいモードに切り替えてください。

境界線を調整する

パネルから、半径調整ツールをクリックします。

半径調整ツールを選択

その状態で、切り抜きたい部分の輪郭をなぞっていってください。使い方は、ブラシツールと同じ。切り抜きたい画像と背景との輪郭をなぞっていくと、自動で境界線が補正されていくのがわかります。

輪郭をなぞり終えたら、調整後の姿を確認しておきましょう。表示モードを「白黒(K)」に変更してみてください。猫の毛の細かい部分まで、しっかりと境界線が調整されています。これは便利ですね。

エッジの調整が完了

パネル上部の「エッジの検出」を調整することで、切り抜く画像のエッジをよりシャープにしたり、逆に柔らかくすることも可能です。いろいろと試してみてくださいね。

微調整をする

上記の操作でも十分なのですが、さらに微調整を加えることもできます。

調整消去ツール

先ほどのパネルから、「調整消去ツール」を選択し、間違って調整してしまった箇所をなぞってください。境界線をもとのようにシャープさせることができます。

エッジを調整

「エッジを調整」欄の各項目を使うと、それぞれ下記のような調整ができます。

滑らかに境界線の凹凸を少なく、スムーズにします。

不要なカラーの除去

出力欄にある「不要なカラーの除去」というチェックボックスがあります。ここにチェックを入れると、切り抜く画像の周辺の影響で残っていた、不必要な色をなくすことができます。

出力する

切り抜いた画像を出力します。パネルの下部、出力先を指定します。ここでは「新規レイヤー(レイヤーマスクあり)」を選択しています。パネルの下にある「OK」をクリックして、切り抜き画像が完成です。

出力する

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あとがき

画像の切り抜きはPhotoshopでは欠かせない操作です。しっかりと使いこなしていきましょう。


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中西洋平
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