- 更新日: 2017年4月27日
- 公開日: 2017年4月26日
家の鍵を友達100人にシェアできる!?自宅・民泊・シェアハウスでスマートロックを使ってみる|IT生活委員会~IoT編vol1~
非エンジニアの僕でも使えるテクノロジー。IT生活委員会のオオサワが、VR・IoTなどのテクノロジーを体験して紹介する企画です。第一回は「IoT編」ということで「スマートロック」を紹介します。
こんにちは。ライターのオオサワです。 今回から「IT生活委員会」というタイトルで「文系出身の僕でも使えるテクノロジー」を紹介していきたいと思います。
「テクノロジー」とか「ガジェット」とか「IoT」とか、僕は好きなのですが、ぶっちゃけ「とっつきにくい」と思いませんか?
専門性が高そうなイメージだし、なんかギークな人しか使ってはいけないような気がすると言いますか。実際僕もそのようなテクノロジーが好きと言っても何かを持っているわけではありません。
ですが、実は現代のIT製品って、既に一般の人が楽しめるレベルになってるんですよね。そこで、本連載では「IoT」「VR」などのテクノロジーを、普段の家電製品と同じくらい気軽に使ってもらえるよう、実際に僕が体験したテクノロジーを紹介していきたいと思っています。題して「IT生活委員会」。ITを使ってもっと生活をよくしようってわけです。
導入が長くなりましたが、早速今回のテーマに移りましょう。
職場に家の鍵を忘れました
最初の画像、なぜ玄関にいるかお分かりでしょうか。家に入れないんです。
僕、けっこう持ち物が多いのですが、手に持ってるものはすぐポケットに突っ込んで、座るときには全部出しちゃうんです。なので財布、鍵、カードケースなど、小物類はジャケットのポケットに入っているか、机の上に置いてままになることが多い。
会社やカフェを急いで出ると、そのまま忘れてしまって、家に着いたときに絶望するなんてことが少なくないんです(一番多いのは鍵で、次が定期、その次はポケットWi-Fiです)。
忘れてしまうとどうなるかって答えは簡単。家に入れないんです。それもけっこうな頻度で、月に数回あるんです(多すぎる)。
その度に侵入を試みるんですが、意外と慎重なんで窓は開いてない。
という話を「Tech2GO」の担当に相談したところ「アホか。それこそIoTで解決できる」ということで「家に入れないことがある問題」を解決してくれるプロダクトを紹介してもらいました。
移動しました。ここはとある企業のオフィス。
(左:増田 裕理さん(経営本部) 右:高橋 諒さん(事業開発部 シニアマネージャー))
お二人はQrioという会社の担当者。Qrioとは、WILとSONYが共同出資して立ち上がったIoTスタートアップで、IoTガジェットを開発する会社です。
中でも「Qrio Smart Lock」というサービスが今回の僕の悩みを解消してくれるとか。
(これがQrio Smart Lock)
「スマートなロック」ということで、なんとなくドアが自動で開閉しちゃったり、なんとかしたりするのかな、と想像は膨らみます。まあせっかくオフィスに来たので、担当のお二人に直接聞いてみようというわけです。
家の鍵をよく忘れるのですが。。
(受付にはQrio Smart Lockの姿が)
大沢:あの、家の鍵をよく忘れてしまうんです。無くしてはないのですが、会社とかカフェとか、知り合いの家とかにすぐ忘れてしまうんですよね。私生活もよく飲んでよく遊ぶっていう生活をしているせいかもしれませんが。。
鍵を忘れたときの失望感がすごいんです。
ただ、Qrio Smart Lockがあれば、そんな心配はいらないということを「Tech2GO」の編集部に教えてもらいまして。
担当:そうですね。おそらくQrio Smart Lockを設置すれば、その問題は解決すると思います。
大沢:というと?
担当:そもそもQrioの説明をします。こちらを見てください。
担当:Qrioは「スマートフォンで鍵を操作することができるデバイス」です。 玄関のサムターン(鍵の部分)に設置して、鍵で開ける代わりにデバイスが開けてくれるんです。
要するに人間の手が、家の中に常にあるような感じです。それを、アプリで動かすことができると。
大沢:手で開けるように、ガチャっと鍵を回してくれるんですね。
担当:そうです。その手は、基本的には自分のアプリからしか動かすことができません。
大沢:アプリ以外でも開けることはできるんですか?
担当:もちろんです。外から開けるときにはアプリも使えるようになる、というだけなので、もちろん合鍵を使うことはできます。
あと、合鍵という話でいうと「Qrio Smart Lockを開ける権利」は、他の人にシェアすることもできます。
大沢:??? シェアすることができるんですか?
担当:はい。鍵を管理することができるのはオーナーだけですが、操作するための合鍵は、URLで共有することができます。
(特徴一覧)
大沢:おお、シェアするためのリンクを送るだけでいいんですね。じゃあ合鍵を人に渡す必要はもうなくなると。
担当:そうです。それに権限の設定も細かくできます。例えば「タイマーつき」で権限を共有したり、「カレンダー」で権限を共有したり、間違えて送ったときには承認をしなければ鍵は開きません。
大沢:では間違えて友達100人が参加しているグループLINEに鍵のリンクを送っても誰もひらけないんですね!
担当:はい。そんなことはしない方がいいと思いますが、万が一そういうことがあっても大丈夫です。
大沢:ありがとうございます。オートロック機能もあるんですね。
担当:そうです。一定の時間ドアがしまっていて、操作がされなかった場合には鍵を自動で閉めることができます。
大沢:セキュリティ的にも安心というわけですね。
担当:そうですね。なので最近はけっこう女性の利用も増えています。それとQrio Smart Lockに合わせて販売している「Qrio Hub」を利用すると、さらに便利な使い方ができます。
(Hub)
Qrio Hubは、自宅に設置することでQrio Smart Lockを遠隔で操作することができるデバイスです。
使い方としては「家に帰るときに直前に玄関の鍵を開けておく」ということもできますし、自分の帰りが遅くなって、家族が家に入れないときに鍵を開けてあげることもできます。
あとは「家に誰かが入ったときに通知を送る」機能もあります。
大沢:このあたりがセキュリティに絡むんですか?
担当:はい。例えば、自分は外出していて家のドアを開けていない。家族もいないはず。なのに通知がくるということは、家の鍵を回されてしまっているということなので、何かしら危険がありますよね。
そういうときにQrio Hubが情報を検知して、お知らせしてくれるんです。
大沢:なるほどですね。たしかにセキュリティの2重チェックになっていいですね。
担当:はい。役にたちましたか?
大沢:はい。めっちゃ。ありがとうございます。家に設置してみたいと思います!
担当:ありがとうございます。ちなみに、家の鍵にハマるかどうかはこちらを参考にしてください。販売店の売り場などには置かれている資料です。
それか、Qrio Smart Lockのサイトからお問い合わせが遅れてコンシェルジュが対応してくれるので、そちらを利用することもおすすめしています。
大沢:ご丁寧にありがたい...!
スマートにロックしてみる
ということで、帰宅しました。
今回はQrioの方に実際のロックを借りて、設置する手前までやってみたいと思います。家の中に入ります。
中にはこういうものが入っています。Qrio Smart Lock本体とサムターン大小に合わせたサイズのカバー。あとはサムターンカバーと、充電池。あとはサムターンとQrio Smart Lockの高さを合わせるための調整カバーに、両面テープです。
実際取り付けるときには、まずはアプリをダウンロードしましょう。
アプリをダウンロードして、会員登録を行うと、チュートリアルが丁寧すぎてそのまま設置することができます。また、アプリ以外には下記のサポートサイトが親切。
(動画も親切です)
設置する玄関はこちら。
ここにQrioを取り付けます。
(イメージはこちら)
簡単に説明するとドアの鍵部分に、Qrioを当てます。サムターンを当てて回れば、あとは接着テープで本体をドアに接着するだけで完了。
今回はドアの接着スペースが足りなかったので接木をして接着させてありますが、Qrioが入る十分なスペースがあれば、そのまま接着して大丈夫。
一応接木などはしなくても大丈夫かどうかを確認するためには、サービスサイトから確認できます。また、Qrioに直接お問い合わせを入れることで確認できるそうなので、確認してみてくださいね。
(注意事項一覧)
今回は接木をした部分に接着テープでQrioを接着すれば完成です。
アプリで開閉できます。
普通の家であれば接木はいらないと思うので、事前にサイズを測るといいでしょう。
鍵の形はハマらないものもあります。担当の方が言うには「形が合わないものを調整して合わせる人もいる」ということです。おすすめはしないので、事前に確認してから購入しましょう。
これでアプリを使って合鍵をシェアしたい人にリンクを送ったり。
設置したい人はHubを設置したり。
使いかたは色々。 一人暮らしはもちろん、民泊や飲食店、世帯暮らしにもおすすめですよ。
購入は以下から。
▼店舗での購入はこちら
・ビッグカメラ、ヨドバシの一部店舗(僕はビッグカメラで買いました)
▼ネットでの購入はこちら
・Qrio Smart Lockページ:http://qrio.me/store/smartlock/
- この記事を書いた人
- 大沢 俊介