パソコン操作から学んでITを仕事にするまで。過去全ての経験が繋がった瞬間40代後半で異業種転職成功


パソコン操作から学んでITを仕事にするまで。過去全ての経験が繋がった瞬間40代後半で異業種転職成功

今回インタビューに応じていただいた西岡さんは、高知県が主催する2022年度の高知デジタルカレッジ「システム開発人材育成講座」の卒業生です。

西岡さんはこれまで20年以上サービス業界で働いていたものの、コロナ禍を経て一念発起。職業訓練受講後、高知デジタルカレッジ(以下:デジカレ)の本講座を受講し、前職の先輩が起業した会社へ転職を成功させました。サービス業でのキャリア、職業訓練での経験、デジカレの学び、これまで出会ってきた人との関係が全て繋がった結果と振り返る、西岡さんの転職ストーリーを伺いました。

※高知デジタルカレッジ:高知県が主催し、高知県内の事業者や就職希望者向けの講座を提供しています。 そのうち、システム開発人材育成講座(旧名称:アプリ開発人材育成講座)は、2020年(一部)、2021〜2023年現在までの4年間、コードキャンプ株式会社が運営委託先として講座を提供しています。

目次
  1. 高知デジタルカレッジ(コードキャンプ)を受講する前
  2. 高知デジタルカレッジの学習中について
  3. 転職活動について
  4. 現在のお仕事内容について
  5. 最後に

高知デジタルカレッジ(コードキャンプ)を受講する前

ー受講のきっかけを教えていただけますか。

かれこれ20年以上サービス業に従事しておりまして、ITとは無縁の生活を過ごしていました。
これからもサービス業の仕事を続けていくイメージができなくなり「転職するなら今かな」と思っていた矢先、高知県の広報紙で本講座を見つけました。
せっかく転職するなら何か新しい技術を習得したいと考えて、受講を決めました。

ープログラミングスクールがいくつもある中で、学ぶ場として高知デジタルカレッジを選んだ理由はありますか。

理由はいくつかありますが、まずは高知県で学べること。次に、県の補助事業であることも大きかったです。正規のプログラミングスクールは受講にまとまったお金が必要ですが、本講座は受講料も割安でした。
最後に、年齢制限がなかったことも重要です。同じような講座はいくつか見つけていたのですが、対象年齢が設けられており、受講できないケースもありました。デジカレには年齢制限がなかったので「これしかない」と思って応募しました。

ー応募する際に、特に参考になった情報などはありますか。

高知市で開催された体験会は、とても印象に残っています。

私自身があまりに未経験だったので、当初は「このレベルで本当に大丈夫かな」といった不安がありました。いざ体験会に参加してみると、講師の方々がショートカットキーなどパソコンの使い方から丁寧に教えてくださったおかげで「私でもできるんじゃないか」と最終的に思えました。
やれることは全部やろうと思っていたので、体験会がなくても応募はしていただろうと思いますが、体験会に参加したことで学習できるイメージが湧いたので、本当にプラスしかありませんでした。

ー高知デジタルカレッジを受講するにあたって、何か目標は設定されていましたか。

インターネット関連の仕事をしたい、という明確な目標がありました。
前職を退職して本講座を受講するまでの間に、6ヶ月ほど職業訓練に通っている時期がありました。そこでは総務や経理といった事務職について習っていたのですが、そのときも「未経験なのでどうしよう」という不安がありました。
ITの方がもっと難しいと思うけど、私の同世代ならIT関連の方が事務職の仕事に就いている人よりも少ない。事務職では太刀打ちできないと思ったので、ITに関する知識や技術を習得して転職しようと決めました。

高知デジタルカレッジの学習中について

ー学習中に自分に変化を感じたタイミングはありましたか?

はじめは「なんじゃこりゃ」の連続で学習ペースが上がらず、苦戦してばかりでした。

まず、私はパソコンの使い方から学びました。教科書に書かれている用語も分からなかったので、教科書通りにならないときはひたすら試行錯誤を繰り返して乗り越えていました。
講師の方に「調べていいですよ」と言われても、何が正解か分からない。分からないことが分からない、という状況を初めて味わいました。自分の努力ではどうにもできない世界に入ったような感覚でした。
講師の方々が「分からなくてもとりあえず進めてみましょう」と言っていたので、最初のうちは完全に理解できていなくても「教科書通りになったからオッケー」と思って一旦進めるようにしました。すると、何かのきっかけで前の学習範囲に戻ったときに、つまづいていた部分が分かる場面が少しずつ増えてきました。

今まで勉強してきた方法とは違いますが、講師の方が言っていた「15分悩んだら次」は、プログラミングの学習において重要なことだと思います。
「悩んでいても閃きは生まれない」、そう思えるようになったときに変化を感じました。

ー受講を通じて、ご自身の成長や変化をどのように捉えていますか。

年齢などを理由に諦めることが少なくなりました。

今までの私なら「もう遅い」「自分は無理だ」と諦めていましたが、本講座の受講を振り返ると「決して遅くはない」「やらないという選択肢はない」と思えます。遅くてもやるのと、遅いと思ってやらないのでは大違いです。やるなら早いに越したことはないけど、遅くてもやった方がいいと今は確信しています。

転職活動について

ー転職活動はどれくらいの時期からスタートしましたか。

他の受講者の方々のような、一般的な転職活動はしませんでした。というのも冒頭に申し上げた通り、私の場合は年齢の問題が出てきます。よほどの実績がない限り、私という人間ではなく生年月日を見られただけで弾かれてしまう厳しさがあります。なので、正攻法ではうまくいかないと思っていました。

職業訓練を受けていたときに「がむしゃらに手当り次第、知り合いなどにも当たるべき」と聞いていたので、繋がりのあった方々にデジカレの本講座について話すようにしていました。すると、過去に同じ職場で働いていた先輩で、IT関連の仕事を立ち上げた方から「来ませんか?」と誘っていただきました。
改めて、人との繋がりは大事だと痛感しました。そして、キャリアコンサルタントの川井さんが話していた「回り道をしているように感じられても全て繋がっている」ということが実感できました。

ー今の会社に入社した決め手を教えてください。

誘っていただいたことはもちろんですが、色々なことに挑戦できるのも入社を決めた理由の一つです。

入社した会社はホームページの構築・運営を行っているのですが、誘われた際に「経理や総務もしてもらいたい」と伝えられました。コードキャンプで学んだ手前、IT技術を使った仕事をしたいと思っていますが、IT関連の仕事が一人前にできるようになるまで「ごちゃまぜでも全部やる」ということは自分の性にも合っていると感じています。サービス業でのキャリア、職業訓練での経験、デジカレの学びが繋がった感覚でした。

現在のお仕事内容について

ーお仕事の内容について教えてください。

現在は経理、総務や労務といった仕事を担当しつつ、ときに画像の加工やWordPressで作成しているホームページの更新作業などを行っています。

ー高知デジタルカレッジの学習で活かせていることはありますか。

全て繋がっている感覚があります。
例えば、経理の業務も今はクラウドで管理しているので、コードキャンプで色々触っていた経験が役に立っています。また、コードキャンプで学習した様々な用語が職場で飛び交っているので、同僚の言っていることが分かるようになりました。もしも、デジカレを受講していなかったら、同僚から業務を説明してもらっても「なにそれ」となっていたかもしれません。

最も役に立っていることで言うと、オンラインでのコミュニケーション力・チャットの技術が身についたことかもしれません。
本講座で Slack でのやり取りに触れられたので、現職の Chatwork での会話にも違和感なく対応できています。学習中は、講師の高橋先生とのチャットでの質問の応酬に鍛えられたおかげで、チャットでの質問力も向上しました。

IT系の会社に就職してみて、改めてチャットの重要性を痛感しています。対面のやり取りが分かりやすいのは当然なのですが、テキストでのやり取りで自分が伝えたいことを伝えられて、自分がほしい回答を相手から引き出せるのも技術だと気づきました。
オンライン会議ツールの活用など、本講座で「はじめまして」の内容が多かったからこそ、基礎の基礎をクリアできたことが就職につながっています。

ー働く中で、大変だった、苦労したことなどはありますか。

覚悟していたことではありますが、エンジニアの方に仕事が偏っていたとして、同僚の抱えている仕事を巻き取りたいと思っていても、まだまだ自分に不足しているものがあると感じる時もあります。
何かを教えていただく時も、分かっているフリをしないことは意識しています。

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最後に

ー今後、高知デジタルカレッジを受けるかもしれない人に一言お願いします。

この講座で学習できたことが全て活きているので、講座を受けない選択肢は一年前に戻ったとしてもないです。
プログラミングも筋トレなどと同じで、毎日少しずつ努力を積み重ねないといけないので、近道はないかもしれませんが、逆に努力したらできるものだと感じています。
ド素人の私にもできたので、絶対に受講した方がいいと思います。

ーありがとうございました!


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CodeCampus編集部
この記事を書いた人
CodeCampus編集部
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