ビジネスモデルを徹底解説!今話題のITビジネス20選

      2016/03/18

Code部

インターネットビジネスは、そのマネタイズの方法から見てみるとおよそ4つに分類できます。すなわち「広告モデル」「ECモデル」「課金モデル」「仲介モデル」です。この分類に従って見てみると、各社共通のポイントが浮き彫りになったり逆に各社ならではの戦略がくっきり見えてきます。
ここではだれでも知っている有名サイトから、ブレイク間際の注目サイトまで上記4分類を切り口に考察してみます。

広告モデル

広告モデルとは多くのトラフィックを集めることで広告媒体としての価値を高め、有料の広告スペース機能させることで収益につなげるモデルを言います。TwitterやFacebookなどの巨大SNSやYahoo!やGoogleなどの検索エンジン、またはてな、FC2、Amebaなどのブログサービスや、nanapi、OKWaveなどのCGM(コンシューマー・ジェネレイテッド・メディア)のビジネスモデルは主にこうした広告からの収益で成り立っています。

こうした伝統的な広告メディアに加えて最近では、人工知能アルゴリズムを搭載したニューズキュレーションアプリや、バズらせることを目的としたバイラルメディアが注目を浴びています。

Yelp 町で1番美味しいラーメンから1番有名な歯科医院までサクッと探せる

yelp

Yelpは月間1億2000万ユニークビジターを誇る総合口コミサイトです。2014年に日本に上陸して話題になりましたが、2004年にサービスをスタートしている老舗口コミサービスです。
ビジネスモデルは店舗による広告出稿がメインで、広告料を支払った企業は検索画面での優先表示や、ユーザーのページ閲覧のレポート分析を見ることができます。
2008年にGoogle買収しようとしていたこれを断ったことが大きく報じられ、Googleは独自にGoogle検索やGoogle Mapsなどのサービスを統合してローカル口コミ情報を提供しているが、米国市場でYelpほどの影響力を持っているとは言えません。

Gunosy CMでおなじみ無料のニュースアプリ

gounosy

Gunosyはユーザーの興味に合った最新ニュースを選定してプッシュ通知するキュレーションを行うサービスとしてスタートしました。
サービススタート当初は一切広告なしでしたが、現在は広告配信を行っており月次売上は数億円規模(非公開、共同代表木村氏へのインタビュー)という。
また、今後のマネタイズ戦略として5,000万人都市構想を軸としたGunosyPlatformサービスの開始が挙げられます。ただの情報が集まる場ではなく実生活の行動基点としてGunosyをプロデュースし、企業・ユーザーの双方により便利で豊かな情報接触・購買体験を提供するとしています。

CuRAZY より良い暇つぶしを届けるメディア

CuRAZY

「CurationとCrazyを融合した笑うメディアCuRAZY(クレイジー)」がキャッチフレーズ。
おもしろ画像、動画、ニュース、そして可愛い猫ちゃんを毎日紹介する暇潰し特化型メディアで、速報性や役に立つ付加価値の高い高いニュース配信という従来型のキュレーションメディアとは違った、笑い、感動、美しさ、可愛さ、萌えなどあらゆる感情をユーザーに伝えることを目的としています。
マネタイズ面では、サイト内部に掲載する記事広告や動画広告が収益の柱になります。またコンテンツ制作にも力を入れており、今後は企業から動画広告を受注してオリジナル動画を制作しそれを「CuRAZY」を通じてSNSへと拡散するといったコンテンツ作成とバイラルメディアの相乗効果を狙ったビジネス戦略も推進していく予定とのことです。

Amp.  世界標準を読み解く、好奇心刺激メディア

amp

うたい文句は「偏りから生まれる新ジャーナルメディア」で立ち上げから1ヶ月弱で320万ページビュー(PV/ウェブへのアクセス数)を突破した実績を持っています。
編集部の河上純二氏によれば「FacebookやTwitterに広告は出していますが、SEO対策などはほとんどやっていません。必要性は理解していますが、それよりもどこまでソーシャルメディア上で「いいね!」と「シェア」を稼ぐかということのほうが100倍大事です。検索流入で人を集めるサイト構造ではないからです。」とのことで、これまでのGoogleを中心に回ってきた広告ビジネスとは一線を画しています。

本格的なマネタイズ戦略の実施はこれからのようですが、「ネイティブ広告に、積極的に取り組んでいきたいと考えています。アメリカでも今後主流になっていくといわれているものですが、日本ではこれからの分野です。これを増やしつつ、収益化へ持っていきたいと考えています。」(河上氏)とのことです。

BuzzFeed バイラルメディアブームの火付け役

buzfeed

BuzzFeedはハフィントンポストの共同創業者が2006年に立ち上げた、政治・DIY・動物・ビジネスなど幅広いトピックを網羅するバイラルメディア企業です。読者数8,500万人、年間収益60億円で日本進出が決定しています。毎日100本以上の記事がアップされ、ユーザー投票にしたがって記事レイアウトが最適化されていきます。
最大の特徴はそのビジネスモデルにあり、いわゆる「バナー広告」がありません。コンテンツ(文章や画像や動画など)と同じ文脈の中にさり気なく挿入された「ネイティブ広告」という手法を使って稼いでいます。
現在多くのバイラルメディアがこの「ネイティブ広告」を広告手法の柱にしています。

ECモデル

インターネット上で商品を販売し、それを購入したユーザーの対価によって収益を獲得していくサービスです。楽天やAmazonのような巨大ECサイトからファッションに特化したZOZOTOWN、オフィス用品のアスクル、こだわり野菜販売のオイシックスなどの専門ショップまで、物販が絡む事業すべてを含みます。
また、BASE、STORES.jp、SPIKEなどEC起ち上げ支援サービスも広い意味でこのグループに含まれますので、ここでご紹介します。

<h3>BASE ネットショップを無料で簡単に作成

base

「ECサイトを作りたい」そう思ってから3分後にはオリジナルのショップを持つことができるEC支援サービス。ユーザーのアクセス記録や、過去の売買記録などショップ運営に必要な機能はすべて完備されており、ショップを開く為に必要となる初期費用や、継続して利用するために必要な月額費用、売れる度に発生する手数料は一切発生しません。

注目のサービスですが、マネタイズはほとんど進めていないようです。「当初は今夏にもマネタイズを始める予定だったが、2014年中は考えないことにした。市場自体がまだまだ大きくなる」(BASE代表取締役社の鶴岡裕太氏)とのことですがその将来性は大きく期待されており、グローバル・ブレインから約3億円の資金調達をしています。

STORES.jp オシャレなネットショップを最短2分で無料作成

stores

決済機能やオーダー受付の仕組みなど、オンラインでの販売に必要な機能は実装済みで、誰でも簡単におしゃれなオンラインストアをつくることができます。BASEとよく比較されるサービスですが、ビジネスモデルとしてはBASEと同じくフリーミアム型を基本としながらも、機能やサービスのアップグレードに月額980円で対応します。
現在この有料会員の割合が全体の10%を超えており、このアップグレード料金による収益で黒字化を果たしています。

SPIKE ネット上でのお金のやりとりをどこよりも簡単かつ低コストで

spike

決済を抜きにECビジネスは成立しませんが、なんとその決済機能を無料で提供してしまうのがSPIKEです。いったいどうやってマネタイズするのか?継続不可能なビジネスモデルではないのか?という驚きの声がサービス開始当初からありましたが、それについてCEOの佐藤氏はこう答えています。

「決済のトランザクションは、上位1割が全体の9割のボリュームを稼ぎ、その他9割が1割のボリュームを稼ぐ非対称性を持つケースが多い」(TechCrunchインタビュー)SPIKEでは、今後開始する予定のビジネスプレミアムでその「上位1割」からマネタイズしていく予定であり、またそこから派生する付加価値の提供によって無料サービスを進めていくといいます。

オイシックス 有機野菜などの安全食品宅配

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oisix

オイシックスは有機・無添加食品の通信販売を行い、有機野菜などの食品宅配専門スーパー「Oisix」を運営もしています。
マネタイズ面ですが、3%の利益率を出せば良い方といわれる食品小売り業界で、オイシックスは常に3~5%の利益率を出し続けています。普通のスーパーでで大根が210円で売られているとき、 オイシックスでは315円の大根がとぶように売れている。
オイシックスによればその理由は「独自の商品調達力とマーケティング力」にあるといいます。「トロなす」「みつトマト」「ピーチかぶ」「生キャラメル芋」など、一般の消費者が知らない価値のある商品を発掘し、適正価格で世に広めるという正統的な方法でマネタイズしています。

ZOZOTOWN 2809ブランドのアイテムを公式に取扱う

zozotown

ZOZOTOWNは、ファッション通販サイト『ZOZOTOWN』を運営する「ZOZOTOWN事業」(「受託ショップ事業」「買取ショップ事業」、「ZOZOUSED事業」で構成)と、UNITED ARROWS社やBEAMS社をはじめとするアパレルメーカーの自社ECを支援する「BtoB事業」の2事業をメインに展開しています。
「通販は安っぽいという従来のイメージを覆し、ECにセレクトショップの“格好よさ”を持ち込んだことがスタート時点の勝因だと思います。その後、テレビやWEBを使った積極的なプロモーションで一気にメジャー化しました。しかもゾゾタウンは、規模が拡大しても格好よさを保つため、取り扱う商品の選別に気を使っています。その点では『何でもあり』の楽天などとは違いますね」(大手アパレル関係者)
マネタイズは、商品のサイトでの販売代金やメーカーから徴収する手数料がメインとなっています。あくまでもサイトの質にこだわり、販売手数料で稼いでいく王道スタイルを抜いています。

LOHACO 個人向け通販 最短当日お届け

LOHAVCO

アスクルがヤフー株式会社と開始した、ティッシュ、米、ミネラルウォーター、ベビー用品など、重くかさばる日用品を中心に18万点を超える商品を提供する「日常使いの第2世代EC No.1」ショップ。酒類販売事業を行う「昌利」を吸収合併するなど積極的な戦略を推進し、これにより大手ビールメーカーのアルコール類の取り扱いが可能となった他、医薬品専門店「ロハコドラッグ」も立ち上げられており、好調な動きを見せている。
立ち上げからわずか1年半121億円に急成長。主力事業の法人向けオフィス用品通販で培った物流力を特別料金なしで首都圏と大阪圏で当日配送を実現。有料もしくは年会費が必要な「アマゾン」など競合サイトとの差別化を目指しています。

課金モデル

フリーミアムモデルは、DropboxやEvernoteといった世界的インターネットサービスでの成功から始まり、今や課金モデル成功のためのスタンダートになってきています。

課金モデルは一般的に、機能限定やある一定期間までだれでも無料でも利用できるフリーミアムモデルなどで広くユーザーにアピールします。その後、より高機能なサービスを使いたい場合や、容量をアップしたい、使い放題にしたい、などの要望を持ったユーザーが有料会員として登録することでマネタイズが可能になります。会員数が増えれば増えるほど、利益が上がっていきますので、一旦軌道に乗ってしまえばその後も安定して収益を上げることができるモデルです。

スクー 無料動画のオンライン学習サイト

schoo

スクーは「あなたの人生を変えるような学習体験」を提供することを目指しているサービスです。授業の種類IT系を中心としつつ「ビジネスノウハウ」から「アイデアの作り方、「デザイン」「エクセルの使い方」まで多方面に渡ります。授業は生放送でやっていますが、有料会員になれば録画でも試聴することができます。

今後のマネタイズの方向として、スクー代表取締役社長の森健志郎氏は下記を打ち出しています。

1. 個人ユーザーの有料会員の割合を増やす
2. 法人の企業研修や福利厚生として使ってもらうビジネスプランの導入
3. 他社と共同して新しい有料コンテンツを作る

Lang-8 相互添削型外国語学習SNS

lang8

Lang-8は全ての言語学習者のための、相互添削型SNSです。自分が学習中の言語で文章を書くと、その言語を母国語とするユーザーが添削してくれます。
プレミアム会員の料金月額7ドルとなっており、料金を払うと添削希望の投稿が目立つようにできたり、ノートをダウンロードできたりする。
気になるマネタイズ面ですが、「Lang-8自体の引きは強い。現在、スマホとPCを合わせて800万PV。登録110万ユーザーで、口コミで毎日1000人ぐらい新規登録があります。月商百数十万円程度と、東京以外で安月給なら3人回る」(CEO喜洋洋氏)とのことです。

オフィスグリコ お菓子で職場をリフレッシュ

オフィスグリコ

オフィスにリフレッシュメントを提供することをコンセプトに、オフィスに専用のボックスや冷蔵庫を貸し出し、グリコの置き菓子を提供します。
お菓子の値段は100円で、従業員が自己申告制で料金箱に食べたお菓子に相当するお金を入れます。その料金を、グリコのスタッフがお菓子の補充とともに回収します。企業が月額料金などを支払う必要はありません。興味深いのは、グリコ側のスタッフが在庫の増減と料金箱の金額の照らし合わせは行っていないとのことです。しかし、回収率は95%で問題ないとういことです。手軽さとゆるい信頼関係が成功のポイントなのかもしれません。

Cyta.jp 趣味や習い事探し、資格や自分磨きにも

cyta

全国6851会場で、300種類以上のレッスンを提供。毎日の趣味や習い事探しから、転職やキャリアアップのための資格や自分磨きにぴったりなプライベートコーチが見つかるサービスです。
料金体系は月額料金などはなく、レッスンのたびに課金3,600円(60分間の個人レッスン1回分)を支払うことで完結します。
同社のスタッフは半分がエンジニアで、しかもエンジニア以外のスタッフも、データベースやデザインの基礎に通じているので、サービス開発費やメンテナンス、バージョンアップなどを安くあげることができるそうです。

@cosme 日本最大のコスメ・美容の総合サイト

@cosme

クチコミランキングをチェックしたり、オリジナル商品の企画に参加できたり、スキンケアやメイクの疑問を質問できたりする他、美容に関するお仕事や、@cosmeで話題の商品が買えるお店からのお得な情報など、ビューティについてあらゆる角度からさまざまな情報を提供しています。毎月発行のプレミアムクーポン500円分を貰える、スマホでこだわりの絞り込み検索が出来るようになる、スマホで自分だけのクリップ集を作れるようになるプレミアム会員料金と、ECや店舗事業の事業収益が利益の柱となっています。

仲介モデル

仲介モデルとは、商品や情報などの「売り手」と「買い手」の間をマッチングさせることで掲載料や手数料を得るビジネスです。リクルートが不動産、転職、飲食店、結婚式場紹介サイトなど多くの分野で実績を上げている他、クラウドソーシングや各種B2Bマッチングサイトなど、個性あふれる特化型サービスがたくさんあります。

マンションノート 日本最大級のマンション口コミサイト

マンションノート

「住んでみて初めてわかることが、住む前に少しでもわかっていたら・・・」マンションノートは、そんな想いをかたちにした口コミサイトです。このサイトの情報収集のポリシーは「口コミはお金で買わずに集める」です。しかも集まった情報は、なんと100を超えるチェックリスト項目を人間の目で確認するという徹底した手法で提供されています。
現状ではマネタイズは「アドセンスによるクリック課金」「Yahoo!との提携による問い合わせ課金」となっており、将来的には「データ販売や広告販売」といった需要もあるようです。

みんなのウェディング 結婚式・結婚式場選びNo.1口コミサイト

みんなのウェディング

「みんなの願いを一緒に実現する会社」株式会社みんなのウェディングは、花嫁・花婿第一主義のもと、結婚式場選びNo.1口コミサイト「みんなのウェディング」を運営しています。結婚式場目線の情報ではなく、実際に利用したユーザーの生の声を元にユーザーの利益最優先で役に立つ情報を提供しています。
マネタイズのやり方はユニークで、単純な結婚式場の広告出稿ではありません。ユーザーと式場が充分なコミュニケーションが取れる機能を用意し、それを結婚式場に対して有料で提供して収益を上げています。

くらしのマーケット くらべておトク、プロのお仕事

くらしのマーケット

「くらしのマーケット」ではハウスクリーニングや家事代行、不用品回収、引越しなどの暮らしのサービスをオンラインで簡単に予約できます。実際にサービスを利用したユーザーの口コミ、満足度や具体的なサービス料金で簡単・便利に徹底比較できる機能が充実しており、安心してサービスを利用することが可能です。
収益は決済金額の20%となっています。仲介料金としてはやや高めですが、くらしのマーケットで扱う不用品回収やハウスクリーニングなどのサービスは事業者サイドの粗利率が高いため20%でも需要があるようです。粗利率の高いサービスをメインに手数料を高めに設定するというビジネスモデルになっています。

エニタイムズ ご近所サポートで便利な暮らし

エニタイムズ

お部屋掃除、エアコンクリーニング、ゲストハウス定期清掃などクラウド家事代行の他、名刺整理、パソコンやソフトの使い方などのしごと代行まで、仕事を受ける側のプロフィールがサイト上でばっちり確認できます。「ペットケア1日 お散歩&餌やり 4,000円」「語学レッスン1h 海外旅行準備編 2,000円」など、魅力的なメニューが並びます。
マネタイズのモデルは、サービスの利用者と請負者の間の業務委託契約の仲介で、案件が完了した時点で成約料金の15%を手数料受け取ります。

以上、企業に参考になりそうな個性的なサイトをマネタイズの手法を中心に見てきました。どのサイトもシンプルながらも考えぬかれた戦略が背後にありますね!

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