Webやアプリを開発・運用する中で『データのバックアップ』って必須ですよね。
WordPressの場合は、ご承知のとおり「プラグイン」を使って快適にバックアップを取ることができます。
今回は、実際に「プラグインを使ってバックアップ」した感想をはじめ、他の代表的なバックアップ方法を試してみた結果をご紹介。
バックアップで悩まれている方の手助けになれば幸いです。
【初心者向け】WordPressでバックアップを取る方法
WordPressでバックアップを取る必要は?

WordPressに限らず、Webやアプリを公開・運営していれば必ずバックアップを行っていた方が賢明です。
特にWordPressの場合は、頻度の高いバージョンアップ作業に加えて、比較的高いアタックリスクから定期的なバックアップが必要に。
以下に改めてバックアップをとる必要性を整理します。
■バックアップをとる必要性■
- 比較的高いハッキングリスクがあるため
- バグやエラー発生時の迅速な復旧のために
- WordPress本体やプラグインの更新前に
- サーバーがダウンした場合の対策に
- 誤操作でサーバー上のファイルを消去した時のために
Webやアプリを何年か運営していれば分かるのですが、不本意に自分でファイルやフォルダを消したり、移動させて「Webページが表示されない」ということもあります。
「いざ」というときのためにバックアップがあれば安心できますね。
続いてバックアップをとるデメリットをご紹介しますね。
■デメリット■
- 手間がかかる
- 時間がかかる
- 通信量がかかる
- ハードディスクを消費する
「バックアップ」といういとやはり「面倒くさい」がつきものと思います。
しかしそれは一昔前の話。
今は良質なプラグインの登場によって、上記のようなデメリットもほぼカバー、しかも無料で利用できます。
それではこれからWordPressでバックアップを取る方法をご紹介していきますね。
★WordPressのデータ容量★
デフォルトの状態 WordPress 4.9.4 29.1MB
コンテンツにもよりますが、私の場合3年の運営で500MBほどに。2回のバックアップで1GBです。
WordPressのバックアップ

WordPressのデータは、Webサイトを構成する「テンプレートやプラグイン、画像」などのデータ(上図①)とデータベースに保存されている「投稿内容やコメント」(上図②)の2部構成になります。そのためバックアップもサーバー上の「ファイル管理」部分と「データベース」部分の2箇所からデータを保存する必要がありますね。
データベースについてはWordPress本体の機能で簡単にデータをダウンロードできますが、「テンプレートやプラグイン」などのデータは wp-content 内の「plugins」や「themes」フォルダをダウンロードします。
【WordPressのフォルダ構成】
WordPress ー wp-admin
ー wp-content ー plugins
ー themes
ー uploads
ー wp-includes
ー index.php
ー wp-config.php
ー ・・・
ー ・・・
プラグインでバックアップする

こんな方にオススメ: 手軽にバックアップしたい方
バックアップ系のプラグインを検索するとたくさん該当アイテムが表示されます。
実際にいくつかのプラグインを試してみましたが、驚くほど簡単にバックアップを取ることが可能。
これなら「できる」と思いました。
■無料のバックアップ系プラグイン例■
- UpdraftPlus
- BackUpWordPress
- BackWPup
使ってみるとよく分かるのですが、プラグインによって操作感は違います。またUpdraftPlusでは、サーバーのログイン情報を入力する必要が。
大丈夫とは思いますが、非常に重要なログイン情報をプラグインに預けるというのは抵抗を感じます。
以下にプラグインでバックアップを運営する場合のメリット・デメリットを整理ますね。
<< メリット >>
- データファイルとデータベースの両方を一度にバックアップ可
- 簡単
- タイマー設定で自動バックアップできる
- Googleドライブやドロップボックスにも保存可能
- バックアップ処理が早い
<< デメリット >>
- セキュリティの問題
- ページ負荷の問題
- 互換性の問題
- プラグイン更新の手間
プラグインでバックアップを運営する一番のリスクは「セキュリティ」ではないでしょうか。
プラグインの更新が必須になりますね。
FTPソフトでバックアップする

こんな方にオススメ: セキュアな環境でバックアップしたい方
Webサイトのデータ管理といえば昔から「FTPソフト」でしょう。
WordPressに限らずサーバーとのデータ通信に役立つFTP操作を覚えておけば何かと役立つと思います。
■無料のFTPソフト例■
- FileZilla
- WinSCP(for Windows)
実際にFTPソフトでWordPressのファイルをダウンロードしてみましたが、意外と簡単にバックアップできます。
Windowsユーザーの方なら直感的に操作できる WinSCP の方がオススメですね。
<< メリット >>
<< デメリット >>
- データベースはダウンロードできない
- 遅い
- 通信量が大きい
- 手動
- キャッシュデータなどダウンロード不可(不要)のものはエラー出力、不安になる
- FTPソフトのインストール
FTPを用いたバックアップは、やや古典的な作業感があります。
まずはサーバーの管理画面でダウンロードを試し、できなかった場合にFTPソフトを試すやり方でもいいと思います。

ターミナル(コマンド)を使ってバックアップする

こんな方にオススメ:VPSサーバーやCloud9、paizaクラウドなどでWordPressを利用されている方
ターミナルでバックアップする方法は「WP-CLI」というソフトを使うのが一般的。
クラウドサービスなどでWordPressを開発・運営されている方であれば知っておいて損はないやり方でしょう。
プラグインに比べるとセキュアですね。
<< メリット >>
- 比較的セキュアな環境
- データベースもWordPressファイルもコマンド一発でバックアップファイル作成
- 早い
- 簡単
<< デメリット >>
- ターミナルの操作経験が必要
- レンタルサーバーでは利用不可
- 手動
- WP-CLIのインストール
実際にWP-CLIを使ってみましたが、はじめてでも問題なく利用でき、なんといってもターミナルを使うところから「プログラマ気分」が上がります。
バックアップ以外に更新作業やWebサイトの引っ越しにも役立つソフトなので、クラウドでWordPressを使うなら知っておきたいですね。
最後にWP-CLIのバックアップコマンドをご紹介します。
【WP-CLIのインストールなど】
http://wp-cli.org/
【データベースの出力コマンド】
wp db export
【データファイルの出力コマンド】
tar -vczf 任意のファイル名.tar.gz .
これらのコマンドを実行すると、wp-coinfig.php などと同じディレクトリにバックアップファイルが作成されます。あとはダウンロードしてファイルを保管となりますね。
ホスティングサービスを利用してバックアップする
こんな方にオススメ:複数のWordPressサイトを運営されている方
こちらは有料サービスになりますのでテストはできていませんが、WP Engine などWordPress専用のホスティングサービスが有名です。
ウェブサイトのバックアップだけでなく、更新なども自動・手動設定できますので複数のサイトを運営されている方にとっては役立ちそうですね。
<< メリット >>
<< デメリット >>
ホスティングサービスの場合、サービスの契約以外に専用のプラグインをインストールする必要ありますね。
WordPress本体の機能でバックアップする

こんな方にオススメ:投稿やコメントのみバックアップしたい方
WordPressに標準搭載されているバックアップ機能を使うと、データベース上の情報をバックアップすることが可能です。
テンプレートやプラグインをカスタマイズしていなく、単に投稿データやコメントデータを残したい場合はシンプルで便利ですね。
<< メリット >>
<< デメリット >>
WordPressの管理画面からもバックアップできますし、phpMyAdminのページからもデータベースの情報をバックアップできますね。
基本的な操作なので一度は試してみることをオススメします。
私もWordPressでWebサイトを運営していますが、正直なところどのバックアップのやり方も大して違いはない、と思っていました。
しかし、実際に複数のプラグインやFTPソフトでバックアップをしてみるとエラーが出たり、バックアップの範囲が異なったりでいろいろ勉強になります。
プラグインを用いたバックアップ方法は簡単ですが、Webサイト本体に与える影響もありますので「プラグインでバックアップ」を検討されている方は、こちらの評価レビューも参考にしてみて下さい。
WordPressのバックアップで登場してくる「MySQL」、自信ない方は一度基礎から学習してみませんか?
CodeCampで「PHP + MySQL」の基礎スキル、習得できますよ。
