- 更新日: 2021年11月26日
- 公開日: 2017年08月18日
IPアドレスとは何か?
IPアドレスの役割、グローバルIPやローカルIPの違い、固定IPのメリットまでIPについて初心者向けに解説します。
IPアドレスとは何か?
IPアドレスとは
IPアドレスは、インターネットや通信の世界における”住所”を意味します。 世の中にはいろいろなwebサイトやwebサービスがありますが、基本的には”IPアドレスをもとにデータを送り合う”という仕組みで動いています。
例えば、スマホでwebサイトを表示する時もIPアドレスが使われています。
スマホでURLへアクセスすると、まずIPアドレスが保存されているデータベース(DNSと呼ばれます)にアクセスをして、そのURLのサイトに割り振られたIPアドレスを調べます。
IPアドレスが見つかるとその割り当てられたIPアドレスに対して「画像やテキストデータをこのIPアドレス宛に送って!」という依頼がスマホ側から自分のIPアドレスとセットでwebサイトへ送られます。
最後にwebサイトのサーバーからスマホのIPアドレス宛に情報が送られてきて画面に表示される、という感じです。
IPv4とIPv6について
このようにIPアドレスはインターネットでの情報伝達に欠かせないものですが、無限にあるものではなくIPv4という種類では約43億個しか作れません。
43億と聞くととても多いように思えるかもしれませんが、パソコンやスマホだけではなく世界中の通信を行う機器に割り当てるためには全く足りません。
そのため、今はIPv6という仕組みが考え出され、約340澗(かん)個という途方もない数のIPアドレスを使えるようになっています。
340澗という数は、地球上のすべてのもの(小石やチリ)にIPアドレスを割り振ることができると言われるほど大きな数字です。
グローバルIPアドレスとは
IPアドレスにはいくつか種類がありますが、大きく分けると「グローバルIPアドレス」と「ローカルIPアドレス」になります。 このうちグローバルIPアドレスは、インターネット上でデータをやり取りするために使われる、同じものがない1つだけのIPアドレスです。 「ローカルIPアドレス」は、限られたネットワークだけで使われるIPになり、違うネットワークでは同じIPを使うこともできます。
ローカルIPアドレスとは
初心者の方にもわかりやすいように、グローバルIPアドレスとローカルIPアドレスの違いも住所に置き換えて説明します。
グローバルIPは「東京都○○区○○丁目123-45」という番地のイメージです。 番地ごとにきっちりと区切られていて、同じ住所が2つ出てくることはありません。
もしIPアドレス(土地)が無限にあればいくらでもグローバルIPアドレス(番地)を増やして、 それだけでデータを受け渡すことができます。ただ、先ほど説明したようにIPアドレスには限りがあります。 そこでIPを増やすためにビルを建てて「001号室」「002号室」という、より細かい住所を作ります。 この細分化された住所になるIPアドレスがローカルIPアドレスと呼ばれるものです。
ちなみに、IPアドレス(IPv4)はコンピューター内部では32bitの2進法で処理されています。 ただ01の数字だけでは人間にとってわかりにくいため、8bitづつの4つに分けて表現されます。 例)192.168.0.1 ローカルアドレスでは自由にIPを設定できるのですが、接続できる端末数に応じてAクラス・Bクラス・Cクラスとクラスを設定します。 クラスの違いはIPアドレスの数字で判別することができます。
このようにIPアドレスはグローバルIPアドレスとローカルIPアドレスに分けられますが、動的IPと固定IPに分けることもできます。
IPアドレスは通常、自動で割り当てられるため、今日使っているIPアドレスが明日も同じものになるかはわかりません。 これを動的IPと言います。もしも同じIPを使いたいという時は、固定IPを使う必要が出てきます。
固定IPにすると”住所”が固定になるため、例えば、自宅のパソコンに外出先からアクセスしてデータを見るということができるようになります。 動的IPのままでは日によって変更されてしまうことになるため、どこにアクセスすれば良いかがわからなくなります。 そのため、変更されないよう固定IPとしてIPアドレスを設定するのです。
もし自分のIPをしりたい時は、簡単に調べることができます。 使っているパソコンがWindowsであれば「コマンドプロンプト」Macなら「ターミナル」を使います。 どうやって調べられるかは、こちらの記事をご覧ください。
割当できないIPアドレス
IPアドレスの中には、特別な役割があるためパソコンやスマホといった機器に割り当てられないものがあります。 例えば、10.0.0.0、192.168.1.0、172.16.255.255、等です。 このIPアドレスをローカルIPアドレスとして設定するとエラーが起こる可能性があるため、注意しましょう。
- この記事を書いた人
- CodeCampus編集部