- 更新日: 2017年03月23日
- 公開日: 2016年04月15日
文系出身の新卒エンジニアが爆速で成長できた秘訣とは?-サイバーエージェント松田氏
株式会社サイバーエージェント、松田さんインタビュー!
この度、文系出身のエンジニアとして新卒1年目から活躍しているサイバーエージェントのエンジニア松田さんにインタビューを実施しました。プログラミングを始めたきっかけやご自身のスキルアップの極意、初心者へのアドバイスなど、貴重なお話をお届けしていきます。
プロフィール:松田健吾
東京大学経済学部卒業後、2015年サイバーエージェントに新卒入社。子会社GOODROIDにて、リードネイティブエンジニアとしてスマートフォンアプリの開発に従事し、入社から9本のアプリ開発に携わる。
天才プログラマーに憧れてプログラミングを始めるも挫折!
本日はインタビューを受けて頂きありがとうございます。松田さんは文系からエンジニアになられたということは子供のころからプログラミングをやられていたのですか?
実は動機はすごくミーハーなんですけど(笑)、高校生の頃に当時流行っていたドラマ「ブラッディ・マンデイ」の主人公に憧れてプログラミングの書籍を購入し勉強を始めました。ただその頃は、勉強を始めてはみたもののあっという間に挫折してしまいました。書籍に書いてあることは理解できても、この本に書いてある変数って具体的には何?何の役に立つの?といった感じで、その知識で何が出来上がるのか全くイメージできずにプログラミングの面白さは理解できなかったんです。
自分の作ったものが目に見える点に心を奪われました!
言われてみれば急に変数とか言われてもよくわかりませんよね。プログラミングを再開したのはいつ頃ですか?
再開したのは大学2年生の頃でした。
それもプログラミングというよりは映像系のコンテンツ作成をしてみたくて。それでデザイン系全般を教えてくれるIT系スクールに入り、プログラミングを再開しました。
その時はHTMLやCSSといったクライアント側の言語を習いました。高校生の頃とは違ってクライント側だったこともあり、自分がしたことが目に見える点に心を奪われていきました。そこからは一気にプログラミングにはまってしまいましたね。
最初書いたコードはもうグチャグチャで
自分の書いたものが目に見えるというのがWeb系のプログラミングの良さですよね。スクールで基本的なことを習った後はどうなさったんですか?
Web系の会社でアルバイトをしました。
最初は書いたコードがグチャグチャでスラスラはいきませんでしたが、がむしゃらに頑張っていくうちに徐々にプログラミングのコツがつかめてきて少しずつ上達してきました。
余談ですが、学生などの時間がある方でプログラミング力を向上させたい人にはアルバイトがおすすめです!経験者のみの募集でも頼んでみると雇っていただけたりすることも多いので是非チャレンジしてみて下さい!
広い世界を見たいと思いサイバーエージェントへ就職を決意!
アルバイトでプログラミングの腕を磨いてらっしゃったんですね。就職の際にエンジニアに、それもサイバーエージェントに決めた理由は何だったんですか?
エンジニアになると決意した理由は単純にプログラミングが好きだったからです。そして、エンジニアとして泥臭く仕事をしたいという気持ちもありました。
サイバーエージェントを選んだ理由は、さまざまな事業をしているので、色々なエンジニアと関われるというのと、広い世界を知りたい、そう思ってサイバーエージェントへの入社を決意しました。
そうだったのですね。では実際にサイバーエージェントに入ってみていかがでしたか?
思っていたとおり、すごい刺激になりました。エンジニアとして成果を出す方として、純粋に技術力が高いことに価値をおく人もいれば、一方で技術力はそこまで高くなくてもライブラリをうまく利用しながら組織に貢献することに価値をおく人もいると思うんです。サイバーエージェントでは、どこに価値をおくにせよ、自分が体現しようとする価値を各々で選び、市場価値を高めていくという意志をもった人が多いです。そういうエンジニアの考え方や技術力を目の当たりにしながら日々仕事ができることが一番いいなと思っています。
自分が目指す先が周りにあるというのは大きな刺激になりますよね!あの、少し脱線して申し訳ないのですが松田さん、もしかして今履いてるのって下駄ですか!?
いやぁ、バレてしまいましたか(笑)
そうです、下駄です!
え!?なんで下駄なんですか?
えっと、室内で靴をずっと履いてると結構蒸れてしまうので(笑)
蒸れ防止のために様々な靴を試した結果なのですが、実際健康のためにもなっていますね。
サイバーエージェントの下駄を許してくれるような自由な風土も入って良かったと思える点ですね(笑)
初心者はメンターから習うのが上達の近道
それは(笑)現在は松田さんはどのようなお仕事をされているのですか?
今は、サイバーエージェントのゲーム系子会社GOODROIDで主にスマートフォンのゲームアプリの開発を行っています。
入社して一年弱ですがその間に9つのアプリ開発に携わりました。
入社一年で9つもですか!?すごいですね。その成長速度にはなにか秘訣とかはあったりするんですか?
コードを書きまくることだと思っています。
例えば、一つの言語をある程度覚えたら次は似てる言語で何か作ってみる。
当然エラーが出てくるのでそこを直してその似てる言語の仕様を体で覚えていくといった具合ですね。
あとは秘訣とは少し違いますが初心者の方におすすめしたいのは人に聞くということです。
私も初心者の頃、独学で勉強していましたが今学んでいることが何に役に立つのかというものが見えていなくてすぐに挫折してしまいました。
勉強したものがどのように生きてくるのか、人から教わりながら修得していくのが初心者の上達の近道だと思います。
プログラミングをあまり知らない人にこそプログラミングを始めて欲しい
やっぱりメンターがいないと最初は厳しいですよね。では最後にプログラミングを始めようか悩んでいる方に一言お願いできますか。
プログラミングは理系の人のモノだったり、なにか特別なものであると考えている人が多いと思います。私はそういったプログラミングに馴染みのない人こそ学んでほしいなと思っています。
プログラミングは、アイディアを実現する手段でしかありません。ゲームやWebサービスを作るにしても、まずその作る対象をよく観察し、構造的かつ抽象的に捉えないと、コードも書けず技術選定もできません。こういった思考は、実は文系出身の人に強みがあると思っています。なので、まずはそんなに身構えずにプログラミングを始めて欲しいと思います。
ありがとうございました!
- この記事を書いた人
- CodeCampus編集部