- 更新日: 2019年10月03日
- 公開日: 2016年06月22日
Webマーケター必須のツール『Google タグマネージャー』とは
Google アナリティクスにアドワーズ、惜しみなく機能を100%使いこなせていますでしょうか?
Webもアプリも戦略が複雑化する中で、スマートに web マーケティングを行っていくというのも難しいものです。
しかし、そんな悩みを抱える web マーケター向けに『Google タグマネージャ』というツールがあります。
Airbnb など大手サイトも導入する『Google タグマネージャー』、ご紹介させて頂きます。
Web マーケター必須のツール『Google タグマネージャー』
Google タグマネジャー(Google Tag Manager)とは
(日本語表示)画面右下の setting ➞ subtitles ➞ Japanese Google タグマネージャーは、2012年に初版がリリースされたタグの無料管理ソフトになります。
web マーケティングには欠かせない Google アナリティクスやアドワーズなどのアクションを一元化して管理することができます。
このことで web マーケターの業務量を大幅に削減でき、タイムリーな戦略立案に時間をかけられるようになります。
web サイトをはじめ、アプリのマーケティングにもタグマネージャーは利用することができます。
Googleタグマネージャを採用している企業
- Airbnb/ゲストハウス予約サイト/ページスピード8%UP、ROI の改善
- Rail Europe 鉄道予約サイト/ページ読み込み速度が 20% 向上
- Jobs2Careers 職業仲介サイト/ABテストを使ってコンバージョン率 5%から 10% に向上
- Magazine Luiza ネット通販サイト/アドワーズ ROI が 30% まで向上、タグ管理を非エンジニアに移行
メリット
Google タグマネージャーの利用による主なメリットは以下の通りです。
- ページの読み込み速度がUP
- Web サイトの広告出稿最適化
- Google アナリティクスのイベント編集の時間短縮
- JavaScriptのタグ管理が IT 技術者からマーケティング担当者に
- モバイル・アプリのタグ一元管理も可能
デメリット
- 既存サイトを Google アナリティクス等から Googleタグマネージャ に変更する手間
- 使い方に慣れていない人が多い
- CSS や HTMLなどの基礎知識は必要
標準で用意されている内容
主にGoogle のマーケティング・ユーザー向けであることが分かります。
利用できるものが少ないと思われるかもしれませんが、Google アナリティクスだけでも、タグマネージャーの利用価値は十分にあります。
例えば、アナリティクス機能のイベント設定・管理も HTML ファイルにコードを記述することなく、タグマネージャ上で完結します。
これによってアナリティクス分析が簡単になって、ユーザーの動きをより細かく分析でき、web サイトに必要な改善点を迅速にチームで把握することができます。
Googleタグマネージャーの導入方法
Googleタグマネージャーの導入方法は大きく分けて以下の5通りがあります。
- 全 HTMLページにタグマネージャー・管理コードを記述
- <WordPressの場合>header.php のみにコードを追記
- <WordPressの場合>プラグインで管理*
- <WordPress の場合>header.php の編集・管理プラグインを使ってコード追記*
- <Ruby on Rails の場合>ライブラリの利用* など
試しに上から2つ目の <WordPress の場合>header.php のみにコードを追記 の方法でタグマネージャーを導入してみたいと思います。
まず header.php を開く前に、Googleタグマネージャーにアカウントを作成する必要があります。
以下のスライドを参照ください。
- https://tagmanager.google.com にアクセス
- アカウントの追加作業
- タグマネージャー用 JavaScript コードのコピー 次にコピーしたタグマネージャー用 JavaScript コードを貼り付ける作業を行います。
WordPressの管理画面にログインして、外観➞テーマの編集より header.php のファイルを開きます。
そして header.php 内の
> を探し、その下に先ほどのコードを貼り付けて、保存します。
すると WordPress で管理している各ページに、タグマネージャー用コードが貼られていることが確認できます。
これでタグマネージャーを操作する環境が整いました。
尚、Google アナリティクスを起動している場合は、タグマネージャーとコードが重複してきます。
アナリティクスのトラッキングコードを読み込まないように、削除することをお勧めします。
次にこの webサイトにタグをひとつ貼ってみたいと思います。
基本動作として Google アナリティクスのページビューを利用してみたいと思います。
作業手順については以下のスライドをご参照ください。
- https://tagmanager.google.com へアクセスし、タグ➞新規 をクリックします。
- タグマネージャーと Google アナリティクスの紐づけ作業を行います。
- タグの設定を行います。
- 設定したタグのプレビューを確認し、公開します。
- Google アナリティクスでビューが正しく読み込まれているか確認します。 以上がタグマネージャーの基本的な導入方法になります。
より細かい情報を入手したい場合は、トリガーの設定を行います。
今回は文量の加減で設定方法は割愛させて頂きますが、Google アナリティクスのイベント設定もタグマネージャー画面だけで作成・管理することができます。
タグマネージャーの参考サイト
Google タグマネージャーに関する情報は、若干散乱しているように思いましたので、ここにブックマーク的にまとめます。
どれも Google の公式ページになります。
タグマネージャのアシスト・アプリ(Chrome 拡張機能)
Google タグマネージャーをアシストしてくれる Chrome ブラウザ用アプリに『Tag Assistant (by Google)』があります。
ブラウザ上で タグマネージャーの利用状況を確認でき、エラーなどを迅速に見つけ出すことができます。
既存のアナリティクスコードとタグマネージャのコードが重複していたり、トリガーの設定が間違っていたりするとアナウンスしてくれます。
\Webサイト担当者としてのスキルが身に付く/
まとめ
いかがでしたでしょうか?はじめの内はタグとかトリガーとか慣れないかもしれませんが、私自身は1時間程度触っていくうちにダンダン楽しくなってきました。
今まで思いつかなかったような戦略や企画もタグマネージャーによって生まれるような気がします。
タグマネージャは、アナリティクスの各種イベントを非常に簡素化していますが、設定の要所要所で CSS の class や HTML のことが登場してきます。基礎学習がまだの方は、CodeCamp いかがでしょうか?
☞ Web マーケターも必要!?HTML と CSS の基礎知識🎓
- この記事を書いた人
- オシママサラ