何かと話題の Ruby on Rails のローカル環境開発の設定手順(Windows 版)についてご紹介したいと思います。
Cloud 9 や NITROUS などのオンライン IDE もいいですが、オフライン環境でガツガツ作業できる環境もイイですよね。
設定所用時間は約1時間となっております。
できた!Ruby on Railsのローカル環境 for Windows
設定のパターン
Ruby on Railsのローカル環境設定には、主に2通りのやり方があります。
ひとつは、Ruby や Development Kit、Rails などを個々にインストールする方法です。もう一つは、Ruby on Rails に必要なソフト一式を一度にインストールする方法(railsinstaller.org)です。
今回の記事作成にあたって両方を試してみましたが、個々にインストールする方法の方がシンプルで分かりやすかったので「個々インストールバージョン」をご紹介していきたいと思います。
**Railsinstaller は一見便利そうに思えますが、gem 周りのセッティングが難しいように感じました。また rails もパッケージに入っているような説明ですが、実際には別途 rails をインストールする必要がありました。
作業環境
OS/Windows 10 64bit
Ruby/バージョン2.2.4
Ruby保存先/ C:\Ruby
Ruby on Railsの環境設定に登場してくるソフト群
Photo:How to install Ruby on Rails on Windows7
- Ruby/プログラミング言語
- DevKit/Windows 上で Rails を使用するために必要となるコネクター的ソフト
- Gems/Ruby に多彩な機能を持たせるライブラリー
- Rails/Ruby のフレームワーク
- Bundler/Gems の管理ソフト
- Sqlite3/データベース(今回は省略)
インストール手順
- まず下記ページより DevKit をダウンロードします。
http://rubyinstaller.org/downloads/
-
ダウンロードした DevKit をクリックし、ファイルの保存先を設定します。
C:\Ruby フォルダ内に新規フォルダ『DevKit』フォルダを作って、DevKit フォルダ内にダウンロードした DevKit をインストールします。
次に DevKit の設定を行っていきます。
コマンドプロンプトを立ち上げて、まずは DevKit ディレクトリに移動します。
cd C:¥Ruby¥devkit
上記コマンドは、フォルダ名がRuby、devkitの場合です。続いて、
ruby dk.rb init
と入力、実行します。
これは DevKit フォルダ内の dk.rb ファイルの実行、初期化を意味します。つづいて、コマンドプロンプトに
ruby dk.rb install
と入力、実行します。
これは Ruby のlib フォルダに devKit をインストールすることを意味します。
- 続いてrailsをインストールしていきます。コマンドプロンプトを再起動して
gem install rails
と入力、実行します。
少し時間がかかりますが、プログラムの更新が止まればインストール完了です。
- それではこれからインストールしたrailsが正しく起動するか、ブラウザ上にサンプルを表示させてみたいと思います。
cd C:¥Ruby¥rails
rails new firstapp
と入力します。
firstapp の部分がフォルダ名(アプリ名)になるので、myapp とか test とか適当にネーミングしてみてください。
C:\Ruby\rails のフォルダ内に先ほどまでなかった firstapp が作成されて、自動的にファイルも作成されていることが分かります。
- 次にGemをコントロールするためのソフトbundleをインストールします。
Bundle install
を入力、実行します。
rails server
とコマンド入力します。
サーバーの終了は、コマンドプロンプトで Ctrl +C ➞ y ➞ Enter キーで止めることができます。
いかがでしたでしょうか?順を追ってインストールしていけば決して難しくないですが、フォルダ名やフォルダの保存先、コマンドの実行ディレクトリを間違うとうまくローカル環境を構築することができません。
とりあえず必要なソフトをインストールすればOK、という作業内容ではありませんので、気持ち的に焦らない休日 or 深夜の作業をお勧めします。
それでは Let’s Enjoy Ruby on Rails!