- 更新日: 2017年03月08日
- 公開日: 2016年02月16日
作って学ぶRuby on Rails Vol.22 gemを使おう!
gemとは
gemについては何度か触れてきましたが、Ruby on Railsにある程度慣れてきたこの段階でgemについて再度学習していきます。
gemはRubyの強力な機能の一つで、Rubyで記述されたメソッドやクラスなどの処理がまとまったもの(ライブラリ)です。本カリキュラムでは、最初に下記のコマンドを実行し、Ruby on Railsアプリケーションを初期構築しました。
$ gem install rails
$ rails new xxx |
実は、Ruby on Railsもgemという機能により利用できるようになっています。
またGemfileを開くと、gem‘sqlite3’という記述がありますが、sqlite3というgemを利用することでデータベースへのアクセスが実現できているのです。
他にもいくつかのgemがGemfileに記述されていますが、これらのgemを利用することでRuby on Railsというフレームワークが成り立ち、より便利に利用できるようになります。
もちろん、gemは後から追加や削除を行うことができ、本項以降ではGemfileへgemを追加することで機能を実装していきます。
■gemについて
本カリキュラムでは行いませんが、gemは自作することができます。Gemfileに記述するほとんどのgemが、第3者により作成されたものになります。( サードパーティー製という ) |
\Rubyでのサービス開発スキルが身に付く/
gemを利用するメリット・デメリット
メリット
Rubyには既に沢山のgemが用意されており、現在も増え続けています。自分がこれから実装する予定の機能が、既にgemとして作成されていたという場合もあるでしょう。
自分で実装しようとすると、数日数週間かかる処理もgemを利用することで瞬く間に実装できてしまいます。
そのようなことから、Ruby on Railsは組み立てキットと揶揄されがちですが、それがRuby on Railsの大きな強みだと言えます。
デメリット
前述のように、gemは第3者によって作成されるケースが多いので、内部ロジックをブラックボックスとして扱うケースが多いです。
内容を把握せずとも利用できる点は、メリットでありデメリットであると言えます。
また、gemにはバージョンがそれぞれ設定されています。
Ruby on Railsのバージョンが4.x.xだった際は利用できたgemも、バージョンを5.x.xに上げると使用できなくなるというケースが発生し得ます。
このように、バージョンにより互換性の有無も変わってきますので、無闇にバージョンアップを行うと、利用できなくなるgemが出てくる恐れがあります。
特に、第3者が開発を止めてしまった場合、永遠にアップデートが見込めなくなるので、gemをアップデートする際は注意しましょう。
■使用するgemの選択方法
第3者が作成するgemの中には、不具合があるものや、もしかすると悪意のあるようなgemも含まれているかもしれません。 使用するgemを選択する際には、Githubでスターが多いものや、信頼の置けるような団体が作成したものを選択すると良いかもしれません。
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- CodeCampus編集部