- 公開日: 2018年10月30日
【プログラミング入門】Javaでプログラミングを初めてみた方向けにわかりやすく解説をしてみた
Java(ジャバ)といえば今ではもうIT業界に関わる人で知らない人はいない、と言ってもいいくらいメジャーなプログラミング言語です。
Javaはリリースされて20年以上たちますがプログラミング言語として非常に優秀なため、いまだに人気は衰えません。現にTwitterやGoogleなど皆さんの聞いたことがあるたくさんの有名なサービスにもJavaが使われています。
そこで今回はプログラミングを始めたいけど、どの言語にしたらいいかわからない。Javaってよく聞くけど、どういう言語なのかよくわからないという人にできるだけ分かりやすくJavaの魅力をお伝えします!
Javaとは?
Javaは1995年にSun Microsystems社によりリリースされたプログラミング言語です。JavaはJava発表以前に存在したCやC++などの良い部分を取り入れ、扱いやすくなるように設計されています。Sun Microsystemsはデータベースで有名なOracle社によって買収されたため、現在JavaはOracle社から提供されています。
リリース当時、Javaを開発したSun Microsystemsは「Write once, run anywhere(1回コードを書いたらどこでも動く)」を売り文句にしており、普通はOS(オペレーティングシステム)が変わればプログラムを変更しなくてはいけませんが、その必要がなくなるという特徴を大きく取り上げました。
Javaは先の時代を見据えて、オブジェクト指向プログラミングを取り入れたり、ネットワーク機能やセキュリティ機能を効率よく使えるように設計されています。そのため、現在でも多くの現場でJavaが使われています。
Javaは最新のバージョンを無料でダウンロードできます。Javaの開発環境についてはここでは詳しく説明しませんが、開発にはJDK(Java開発用のツール)とEclipseなどの統合開発環境(実際のプログラムを開発する環境)が必要となります。
余談ですが、JavaScriptというよく似た名前の言語もありますが、これは全く別の言語です。また「JAVA」ではなく先頭のみ大文字の「Java」が正式な表記です。
Javaの特徴とは?
プログラムがOSに影響されない
基本的にはプログラムというものはOSごとに決まった処理があり、使える命令なども変わってきますが、JavaはOSを意識せずに開発ができるという点が1番大きな特徴です。たとえば、Windows上で開発したJavaのプログラムをMacOSのコンピュータで動作させるということも可能です。
なぜそんなことが可能かというと、Javaは「JVM(Java Virtual Machine:Java仮想マシン)と呼ばれるもので動作しているからです。JavaはOSとのやり取りを行わず、JVMと処理を行うのでOSごとの違いを気にすることなく処理を行うことができます。簡単に言うとJVMがOSの違いを吸収してくれるということです。 ただし、JVMがインストールできないOSではJavaは動かすことができないため注意が必要です。
オブジェクト指向プログラミング
もう1つ大きな特徴は「オブジェクト指向」型のプログラム言語という点です。オブジェクト指向について詳しくはここでは説明しませんが、簡単に説明するとプログラムを小さな機能に分けて開発を行うことで、プログラムの無駄をなくし効率を上げるという考え方です。
オブジェクト指向はあくまでプログラミングの考え方であってJavaのみが行えることではありませんが、Javaといえばオブジェクト指向と呼ばれるほどオブジェクト指向に適した言語ですので、オブジェクト指向を学びたい人にとってもJavaは最適なプログラミング言語と言えます。
処理速度が速い
Javaはコンパイルというコンピュータが理解できる機械語に前もって変換してから実行を行う言語のため、機械語に変換しながらプログラムの実行を行うPHPなどの言語よりも処理速度が速くなるという特徴があります。
開発の幅が広い
後で詳しく説明しますが、JavaはAndoroidアプリからWEBサービスまで非常に様々なものを開発することができます。Javaよりも簡単に開発が行える言語はたくさんありますが、Javaほど色々なものが開発できるわけではありません。
Javaで何ができるのか?
WEBサービス開発
WEBサービスとはインターネット上で情報のやり取りを行うサービスのことです。わかりやすい例ではTwitterなどのアプリケーションを思い浮かべると良いかもしれません。
WEBサービスを行う上でスピードやセキュリティはとても重要です。いくら良いアプリケーションでも反応が遅かったり、セキュリティが甘くては話になりません。Javaは実行スピードも早くセキュリティも堅牢なため、様々なWEBサービスで採用されています。
実際に、メッセージをWEB上に記録するTwitterやノートをWEB上に記録することができるEvernoteなどはJavaで作成されています。特にTwitterはもともと違う言語で開発されていましたが、処理速度を上げるためJavaに移行されたといわれています。
業務システム開発
業務システムとは、企業の業務効率化を図るためのシステムや、金融機関の取り引きや会計システム、運送会社の配送システムなど会社を運営するために必要不可欠なシステムのことです。
特に堅牢で安定性が求められる大手銀行のシステムなどもJavaを使用して開発されているところもあり、インターネット通販で有名な楽天市場にもJavaの技術が使われていることから、Javaの有用性が認められていると言えるでしょう。
Androidアプリ開発
スマートフォンのOSであるAndoroidはGoogleが開発したモバイルオペレーティングシステムです。GoogleがAndoroid開発言語としてJavaを採用しており、AndoroidアプリのほとんどがJavaで開発されています。
Javaで開発してみたいけれど、業務システムやWEBサービスは難しそうと思っている方は、アプリ開発から入れば楽しんで開発に取り組めるかもしれません。
ゲーム開発
Javaはゲームも作ることができます。あの有名なMINECRAFTもJavaで開発されたゲームの1つです。ゲームに関してはJavaは最適とは言えないにしても、様々なゲームを作成することができるので、ゲーム開発時の言語として選択肢に入れてもいいかもしれません。
\エンジニア最強言語のJavaスキルが身に付く/
まとめ
Javaは業務システムからAndoroidアプリまで非常に幅広い開発が行えるプログラミング言語です。言語の思想、将来性、現在使われているシステムやアプリケーションの数などを考えてみてもJavaはとても優秀なプログラミング言語と言えます。また、使われている数が多いということは就職、転職に関しても大きな利点となります。
初心者がJava始めようと思った場合、様々な開発ができるので自分の興味ある分野から取り組むことができるのもモチベーションアップになりますし、プログラミングの基礎からクラスやオブジェクト指向などの今では必須のプログラミング技術を学ぶ上でもJavaは非常に適した言語です。
Javaよりも習得が簡単なプログラミング言語はたくさんありますが、Javaの方がよりプログラミング技術の向上には向いているため、今後のことを考えると少し難しくても習得する価値はあります。
パソコンとインターネットさえあればJavaの開発環境は全て無料で用意することができるため、思い切ってJavaの世界に飛び込んでみてはいかがでしょうか。
- この記事を書いた人
- ふろっく