- 公開日: 2018年12月06日
子供のプログラミング教育の必要性はどこにあるのか?社会的背景の影響を解説
皆さんは2020年からプログラミング教育が全ての小学校で必修化されることをご存知でしょうか?
現段階では意外に知らない人が多く、他人事のように思っている方も少なくはありません。しかし、あともう少しすれば当たり前のように授業でプログラミングを行っているでしょう。
おそらく、プログラミング教育が実施される2020年は先生方も初めての授業ということもあり色々大変だと思いますし、子ども達も慣れておらず戸惑うことは間違いないでしょう。そこで今回は、なぜプログラミング教育が必修化されるのか、さらに、プログラミング教育に適応するためにどうすればいいのかを分かりやすく解説していきたいと思います!
- 2020年よりプログラミングが必修科目になります
- 子供のプログラミング教育の必要性が言われる3つの背景
- IT/プログラミングの力で社会はより便利にする
- 新しい教育でキャリアの選択肢を増やす
- エンジニア不足が深刻化する
- 子供のプログラミング学習の必要性は?学ぶことで得られる3つの力
- 論理的思考能力が身につく
- 問題解決力が身につく
- ITやサービスの仕組みを理解することができる
- プログラミング教育は必修化されるが教科として置かれない
- 補うためのプログラミングは民間企業での教育サービスを受ける必要性がある
- CodeCamp Kids
- STAR Programming SCHOOL
- Teck Kids CAMP/Tech Kids school
- まとめ
2020年よりプログラミングが必修科目になります
日本経済再生本部が発表した日本再興戦略2016において2020年からIT人材の育成を目的として小学校でプログラミング教育が必修化されることが示されました。ちなみに中学校は2021年、高校は2022年に必修化が開始される予定です。
世界を見てみるとプログラミング教育は珍しいことではなく、すでにアメリカやイギリス、ロシアなどといった様々な国で教育に取り入れられています。むしろ日本は他の国に比べて遅れていると言ってもいいのです。
子供のプログラミング教育の必要性が言われる3つの背景
そもそもなぜプログラミング教育が必要なのでしょうか?それにはITが発達した現代社会ならではの3つの要因があります。それでは、順番に解説していきます。
IT/プログラミングの力で社会はより便利にする
ITは社会や生活を豊かに、便利にします。身近なところでは今ではほとんどの方が持っているスマートフォンはIT、プログラミングの力を使って開発されたものです。他にはAIを使ったロボットやIoT(様々なものがインターネットにつながる仕組み)などがあります。
皆さんはスマートフォンを初めて持った時、とても便利だと感じたはずです。そしてスマートフォンが無くてはならないと感じている方も多くいるはずです。これからさらにITやプログラミングの技術が向上することによってスマートフォンより便利なものや、もっと生活を豊かにするものが出てくるでしょう。
ITによって自分たちの生活がどういう風に便利になっているかを知ることで、子供達はITを身近に感じるようになるでしょう。
新しい教育でキャリアの選択肢を増やす
現在ではほとんどの職場でパソコンが使用されています。もちろん使わない職業もありますが、現在はパソコンを使う職業の方が多く存在します。また、ITといってもパソコンでプログラミングをするだけではなく、グラフィックスや統計など様々な仕事があります。
プログラミングなどのIT技術を学ぶことで、子供の新しい可能性を発掘し、将来様々な選択肢が選択できるようになることが期待されています。
エンジニア不足が深刻化する
日本のIT技術はまだまだこれから伸びると考えられますが、IT技術を伸ばすには良い技術者(エンジニア)が必要になってきます。しかし、少子化や離職率の多さなどから、エンジニアの不足が深刻化しています。経済産業省の発表では2020年までには37万人ものIT人材が不足するといわれています。
さらに、農業など一見ITとは関係のなさそうな産業でもIT化は進んでおり、90%の職業が少なくとも基礎的なITスキルを必要としていると言われていることから、人材不足は深刻な問題となっています。
そこで政府はエンジニア不足に歯止めをかけるため、プログラミング教育を必修化することで、少しでもIT技術に興味を持ってもらい、かつ技術的に優れたエンジニアを育成しようとしています。
子供のプログラミング学習の必要性は?学ぶことで得られる3つの力
ここでは「本当にプログラミング教育って必要なの?」とお思いの方にプログラミングを学習することのメリットを紹介します。
論理的思考能力が身につく
論理的思考とは物事がなぜそうなるかを整理し、順序立てて考える力です。小さい間は身についてなくてもそこまで問題はありませんが、社会人になってからは非常に大切な能力となります。
プログラムは作成者の命令通りにしか動きませんので、作成者がきちんと順序立てて命令を与えてあげないと、とんでもない動きをするプログラムが完成することになり非常に危険です。プログラミングを学ぶことで「なぜそうなるか」ということを常に考えるようになり、自然と論理的思考が身につきます。
問題解決力が身につく
プログラミングを行う際、正常にプログラムが動かない場合があります。その場合、なぜ動かないかという原因を探し、対処を行う必要が出てきます。粘り強く試行錯誤を繰り返して少しづつ修正していいものを作ることで、問題解決能力が養えると考えられています。
どんなに優秀なエンジニアでも失敗することはあります。重要なのは失敗したときに、落ち着いて迅速に対応することがとても重要で、プログラミング学習はそれを学ぶとても良い機会になるでしょう。
ITやサービスの仕組みを理解することができる
プログラミング教育必修化では単にプログラミングを行うだけではありません。プログラミングを行うことでなぜアプリなどがどういう命令で動作しているかということを理解することができるようになります。
また、プログラミング教育では、電化製品に組み込まれているプログラムを考察する授業なども採用検討されており、身近にあるITがどういう仕組みで動いているかなどを知ることができます。
仕組みを理解することで、そのサービスを応用することができるようになります。プログラミング学習により様々なサービスの仕組みを学習することで、今後さらに新しいサービスを生み出すことができる人材が出てくるかもしれません。
プログラミング教育は必修化されるが教科として置かれない
学校教育によるプログラミング教育は授業として「プログラミング」という教科が置かれると考えている方がいらっしゃいますが、そうではありません。文部科学省が発表した小学校プログラミング教育の手引によると、数学や、音楽、社会などの時間でプログラミングを学習することになります。
たとえば、数学ならプログラミングで正多角形をかく、音楽ならプログラミングでリズムパターンを組み合わせて音楽を作るという授業が行われる予定です。社会なら都道府県の特徴を組み合わせて47都道府県を見つけるプログラムの活用を通して、その名称と位置を学習するというユニークなものもあります。
補うためのプログラミングは民間企業での教育サービスを受ける必要性がある
プログラミング教育は2020年に小学校で初めて必修化されることから、最初はカリキュラムが不十分だったり、子供たちも慣れておらず、十分な理解ができない可能性があります。国語や算数なら親御さんでも教えることができるかもしれませんが、プログラムとなると自信をもって教えてあげられないかもしれません。
そんな時は民間企業で教育サービスを受けることで授業での理解を深め、プログラミング教育をスムーズに進めることができます。
CodeCamp Kids
画像出典:CodeCampKIDS
CodeCamp Kids(コードキャンプキッズ) | ||||||||
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公式サイト | https://codecampkids.jp/ | |||||||
運営会社 | コードキャンプ株式会社 | |||||||
受講形式 | 来校しての授業 | |||||||
教室 | 東京都品川区大崎 | |||||||
対象 | 小学1年生から中学3年生 | |||||||
学習コース | ロボットプログラミングコース:小1~小3 | Scratchプログラミングコース:小3~中3 | ||||||
受講料金(月額) | ロボットプログラミングコース:10,800円 | Scratchプログラミングコース:16,200円 |
注意 上記の受講料金のほかに入会金10,800円、機器(PC・タブレット)をレンタルをする場合月額2,160円必要です。
CodeCampKIDSはCodeCampが運営する、初めてでも楽しく学べるビジュアルプログラミングから、本格的なゲーム、Webサービスやアプリなどの開発を学ぶことのできる、小学生・中学生のためのプログラミングスクールです。
ロボットプログラミングコースはマサチューセッツ工科大学メディアラボが開発した「ScratchJr」でプログラミングの基礎的な概念を理解した後に、SpheroやOzobotなどのロボットをプログラミングで操作することによって、楽しく自然にプログラミング的思考を身につけることができます。
Scratchプログラミングコースは「ScratchJr」よりも本格的なプログラミングが学べる「Scratch」でプログラミングを学びます。シューティングゲームやアクションゲームなどのプログラミング技術を学ぶことで、創造力や問題解決能力、コミュニケーション能力などを養うことができます。
インターネット環境があれば、CodeCampKIDSOnlineもありますので、時間の都合が悪い方や遠くて来校できない方にはおすすめです。無料体験もありますので雰囲気が知りたい方には申し込んでみるものいいかもしれません。高校生にはより本格的な学習ができるCodeCampも検討してみてください。
STAR Programming SCHOOL
STAR Programming SCHOOL(スタープログラミングスクール) | ||||||||
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公式サイト | https://www.star-programming-school.com/ | |||||||
運営会社 | 株式会社チアリー | |||||||
受講形式 | 来校しての授業 | |||||||
教室 | 関東、関西を中心に15県 | |||||||
対象 | 小学1年生から中学3年生 | |||||||
学習コース | タブレットプログラミングコース:小1~小4 | Scratchプログラミングコース:小3~中3 | ロボットプログラミングコース:小5~中3 | Webプログラミングコース:小5~中3 | ||||
受講料金(月額) | タブレットプログラミングコース:7,000円 | Scratchプログラミングコース:11,000円 | ロボットプログラミングコース:10,000円 | Webプログラミングコース:12,000円 |
注意 上記の受講料金のほかに入学金6,800円、月会費2,000円必要です。
学習コースによって受講できる教室が違いますので、詳しくはホームページをご覧ください。
STAR Programming SCHOOLはプログラミング学習を通じて目標を実現するチカラ、困難を乗り越えるチカラ、自他を尊重し、共創するチカラ、自分の想いや考えを伝えるチカラの4つのチカラを養うことを目的としたスクールです。
自分がやりたいことを企画し、自分で創造し、完成したものを発表することで技術を習得します。また、8人と少人数制を採用しており、手厚いフォローが受けることができます。コースは低年齢向けのタブレットプログラミングコースから、本格的なWebプログラミングが学べるWebプログラミングコースなど幅広い要望に対応できます。
学習の成果を発表するプチ発表会なども行われており、親御さんも授業を見学することができるため、自分の子供の成長を見ることができるのもうれしいポイントです。
Teck Kids CAMP/Tech Kids school
Teck Kids CAMP/Tech Kids school(テックキッズキャンプ/スクール) | ||||||||
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公式サイト | https://techkidsschool.jp/ | |||||||
運営会社 | 株式会社CA Tech Kids | |||||||
受講形式 | 来校しての授業 | |||||||
教室 | 東京、神奈川、千葉、埼玉、大阪、香川、長崎、沖縄 | |||||||
対象 | 小学2年生から小学6年生 | |||||||
学習コース | Teck Kids CAMP:短期体験 | Tech Kids school:継続学習 | ||||||
受講料金 | Teck Kids CAMP: 2日/34,000円(税別) 3日/49,000円(税別) |
Tech Kids school:19,000円(税別) |
注意 PCをレンタルする場合、レンタル料4,000円(税別)が必要となります。
Tech Kids schoolはIT企業として有名なサイバーエージェントが運営するスクールです。よくある先生が壇上に立って授業を行うタイプではなく、4~6人のグループに分かれ子供が自発的に学習を進め、先生がサポートするスタイルを採用しています。
学習で作成した成果物を他の人に発表するプレゼンテーションの時間などもあり、社会人に必要なコミュニケーション能力やプレゼンテーション能力を身につけることもできます。
短期体験型のTeck Kids CAMPは夏休みや冬休みなどに行われ、アプリやゲームなどの作品づくりを通じて、プログラミングの楽しさや可能性を感じることができます。
\Webサイト担当者としてのスキルが身に付く/
まとめ
プログラミングは初心者には難しいですし、家で教えるのにも限界があります。プログラミングスクールならプログラミングの「楽しさ」をとても上手に伝えてくれますので、スクールを上手に使って来るプログラミング教育必修化に備えてみてはいかがでしょうか。
- この記事を書いた人
- ふろっく