- 公開日: 2022年04月20日
プログラマーがきついのは本当?仕事の魅力ときつさを回避する方法
新3K(きつい・帰れない・給料が安い)のイメージから、プログラマーは"IT土方"と表現されることもあります。 そのため「身体の負担が大きいからやめとけ」と語る現役エンジニアもいるくらいです。
これからプログラマーを目指す方の不安を煽ってしまいましたが、その反面で働き方を考えれば魅力がある職種でもあります。 このページではプログラマーのきつさと魅力の両方を解説していくので、向き不向きの適正の参考にしていただければと思います。
プログラマーの仕事がきついとされる理由
なぜプログラマーは"きつい"と表現されるのか、経験者だけが知っている仕事のきつさをまずは見ていきましょう。
一口にプログラマーといっても、アプリ、通信、オンライン、ゲーム、etc…、さまざまなジャンルがあります。 そのため仕事のきつさの感じ方には個人差があり、さらに会社の労働環境にも左右されることは覚えておいてください。
長時間労働が発生することがある
プログラマーのきつさの筆頭とも言えるのが、長時間労働です。
ほとんどのプログラマーは、絶対的な納期が設定されています。 そのため担当のプロジェクトは、指定された期日までに納品する必要があります。
しかし進捗の遅れやエラー・バグなどのトラブルによってスムーズに開発が進まないと、納期に間に合わせるためになくなく残業するハメに。
気づけば品質ではなく締め切りを守ることが仕事になってしまい、肉体的にも精神的にもきついと感じる原因になってきます。
プロジェクトの方針変更の影響を受けやすい
プログラマーの仕事には、
- 受託開発
- 社内開発
この2種類があります。 特に受託開発はクライアントの意向が作業に反映されやすいのが特徴で、度重なる修正依頼や完成イメージの違いがクレームにつながるなど対応に追われることも。
また納期ギリギリで方針変更ということもあるので、プログラマーの作業負担が大きくなりやすいです。
他にも客先常駐といって案件が終了するたびに職場が変わることがあるため、定着しない生活や人間関係、下流工程の仕事ばかりでスキルアップできずにきつさを感じてしまうこともあります。
人手不足に陥りやすく負担が大きい
Web業界は市場がどんどん拡大している一方で、人手不足が深刻な課題となっています。
会社によっては一人あたりの仕事量が増えてしまい、休日返上でなかなか休めないというケースもあります。
その結果プログラミング以外にも、仕様書、ドキュメント作成、テスト要員、etc…、本来の仕事以外のこともやらざるをえない状況に。
当然一定の年齢を超えると働き詰めの毎日は体力面にきつさを感じ、離職してしまうプログラマーもいます。
するとさらなる人材不足に陥ってしまい、いつまでも負のループから抜け出せなくなってしまいます。
常に学び続ける必要がある
プログラミングの技術は、日々進歩しています。 それに伴ってプログラマーは常に新しい情報やトレンドを追い、技術といっしょに自分のアップデートも求められます。
そのためプログラマーになっても勉強を続けなければならず、仕事量によってはプライベートの時間を削る必要も。
気づけばオン・オフの境がなくなっていき、身体が休まる時間がないことがきつさの原因になっていきます。
プログラマーの仕事の魅力とは
きつい業界と言われる一方で、プログラマーの仕事にやりがいや将来性を感じる方もいます。
プログラマーは仕事内容にはきつい面もありますが、需要は高まり、社会に求められている職業であることは間違いありません。
しかもスキルが収入に直結しやすいことから、実力を評価してもらいやすい業界であるのも魅力の1つと言えるでしょう。
また体力のある20代のうちはプログラマーとして経験を積み、そのスキルを活かして30代からSEなどの上流工程の仕事に就いたり、年収UPのためにフリーランスエンジニアとして活躍する道もあります。
なんとなくプログラマーになれば、きつい業界ではあります。 ただキャリアプランがある方にとっては長く稼ぎ続けられるだけに、息の長い仕事として向き合っていけるはずです。
ここからは、その他にもあるプログラマーの仕事の魅力について見ていきましょう。
手に職をつけることができる
プログラマーはその専門性から、一度手に職をつければ食いっぱぐれないと言われています。
- 「WEbサイトはノーコードでつくれる」
- 「AIに仕事を奪われる」 など
こうした不安もあるにはありますが、自動化するにはまだまだ課題も多く、もし技術が発達しても細かな設定やセンスについては人の手でプログラムを入力する必要があります。
そのため1つの言語を極めていくことはもちろん、必要に応じて扱える言語数を増やしておけば市場での自分の価値を高めることができます。
また世の中全体のIT化は進んでおり、国が力を入れている分野でもあります。 小学校では令和2年、中学校で令和3年、高等学校では令和4年からプログラミングを必修科目としているだけに、今後も伸びしろがある業界と見ておいて問題ないでしょう。
働く場所の選択肢が多い
プログラマーはパソコン1台とスキルさえあれば、どこでも仕事ができるのが魅力です。
リモートワークを実施する企業も増えてきており、自宅、カフェ、コワーキングスペース、さらには海外にいても仕事ができます。
こうした取り組みによって通勤のストレスを感じないのは大きく、集中できる環境で仕事をこなせることで開発スピードの向上も見込めます。
またプログラマーは成果を求められるので、きちんとスケジュールを立てて仕事をこなせれば充実した日々を過ごしやすくなるのもメリットと言えるでしょう。
自分の成長を感じやすい
プログラミングは複雑なコードを書くこともあるため、手が止まったり、エラーを繰り返すなど壁にぶつかることもしばしば。
ただそうした壁にぶつかった時が、成長のチャンスです。 問題解決のために新しい技術の習得やエラーの原因を突き止められるようになることで、達成感と同時に経験値が増えていきます。
するとあるタイミングから自分の成長を感じられ、仕事のやりがいを見つけられる瞬間も訪れるでしょう。
幅広い業界に携われる
ほとんどの業界で何らかのシステムやプログラミングが用いられており、スマホ、テレビ、パソコン、ゲーム、自動車、etc…、あげれば枚挙にいとまがありません。
プログラマーはこうした業界に携わるチャンスがあり、自分が携わったものが生活に役立てられたり、販売されていればプログラマー冥利に尽きるでしょう。
またはじめの方でお伝えした「受託開発」はきついと感じる方がいる反面で、
- 多くの会社と関係が築ける
- 多岐にわたるシステムに関われる
- 実績を積みやすい
など、このようにメリットもたくさんあります。
得意分野だけでなくさまざまな業界と触れ合うことで、自然と幅広いスキルと知識も身につけられるようになります。
プログラマーのきつさを回避するための方法
プログラマーになってからきついと感じないためには、下準備が大切です。 どんな準備が必要か、回避する方法を見ていきましょう。
プログラマーのきつさを回避する方法として、
- プログラミングの基礎知識を身につける
- 会社選びを慎重に行う
未経験の時に勉強したり、希望する会社のリサーチはしっかりしておくようにしましょう。
プログラミングの基礎知識を身につける
プログラマー初心者は、技術力や知識不足が原因で仕事にきつさを感じることが多いです。
いくら研修期間があったとしても、現場に出れば手も足もでない状況が続くことも。 すると仕事に対して、きつい・つまらないといったネガティブ思考に陥りやすくもなっていきます。
入社前からなんのプログラミング言語が使われているのかをチェックし、
- プログラミングスクール
- 独学
こうした方法でプログラミングスキルを身につけておくと、できることが仕事になるのできつさを回避することにもつながり、スムーズに仕事をこなせれば楽しさすら覚えるようになるはずです。
会社選びは慎重に行う
プログラマーの仕事がきついのは、その会社の労働環境などに原因があることは珍しくありません。 きつい状況をあらかじめ避けるためにも、次のような企業はおすすめできません。
Sler(下請け) ⇨ 他社のシステムなどを開発
SES ⇨ システムエンジニアを派遣する会社
こうした企業は質の悪いところや悪質な業者もおり、ハズレを引く確率も高いだけに可能なら避けるのが無難です。
慎重に会社を選ぶなら転職エージェントサービスを利用したり、プログラミングスクールの受講生なら就職支援を受けるようにしましょう。
特にプログラミングスクールであればスキルにマッチした会社を紹介してくれるので、プログラマーとしての第一歩を踏み出しやすくしてくれるでしょう。
\Webサイト担当者としてのスキルが身に付く/
「プログラマーがきついのは本当?仕事の魅力ときつさを回避する方法」のまとめ
最後に重要なポイントをまとめておくと、
- プログラマーのきつさは労働環境に左右される
- 常に最新技術を学び続ける心構えが大切
- 将来性があり、長く続けられる職種
- 在宅、リモート、フリーランスといった働き方の自由度が魅力
ネガティブな意見を参考にするのは簡単ですが、きついことはどんな職種にも付き物です。
もしプログラマーのきつさ以上の魅力ややりがいがあると感じるのであれば、まずはスキルを身につけるところからスタートしてみてください。
- この記事を書いた人
- AKI