プログラミング不要のNoCodeとは?エンジニアはいらなくなる?


プログラミング不要のNoCodeとは?エンジニアはいらなくなる?

「プログラミングを勉強してみたいけれど、難しそうで手が出せない」

「いいアイデアが浮かんだので、スマホアプリをサクッと作りたい!」

そんな思いを抱えているなら、まずNoCode(ノーコード)から始めてみませんか?

NoCodeとはコードを書かずにアプリやサービスを作れるツールのことです。

プログラミング未経験でも手軽にアイデアを実現できます。

この記事ではNoCodeの特徴や、今後の可能性について解説します。

目次
  1. NoCodeを使うメリット・デメリット
  2. [NoCodeを使うメリット]
  3. [NoCodeを使うデメリット]
  4. 代表的なNoCodeツール
  5. Glide
  6. Adalo
  7. Bubble
  8. そのほかのNoCodeツール
  9. NoCodeを使うとき知っておいた方がよい知識
  10. NoCodeはエンジニアにも定着する?
  11. まとめ

NoCodeを使うメリット・デメリット

NoCodeツールで作れるものは多岐にわたります。

【NoCodeで作れるもの】

Webアプリ・・・Webブラウザ上で利用するアプリ

スマホアプリ・・・「ネイティブアプリ」とも呼ばれ、App StoreやGoogle Playに公開可能

Webサイト・・・動きのあるサイトや、投稿機能のあるサイト

ECサイト・・・Web上で通販ができるサイト

何でも作れそうなNoCodeですが、使いこなすためにはデメリットも含めて理解しておきましょう。

[NoCodeを使うメリット]

・コードを書く工数を減らせる

・プログラミングを習得する時間的コストを減らせる

・エンジニアを探して仕事を依頼する時間的・金銭的コストを減らせる

以上のメリットから、NoCodeはビジネス展開にスピードが求められるベンチャー企業での新規開発や試作などに適しています。

[NoCodeを使うデメリット]

・実装できない機能がある

「これだけ!?」と思われたかもしれませんが、これがなかなか大きなデメリットです。

NoCodeツールがサポートしていない機能は、作るアプリやWebサイトには実装できません。

コードを使った開発と比較して融通が効かない点が、NoCodeの最大のデメリットと言えるでしょう。

今後改善されていくかもしれませんが、現状では細かなビジネス要件にもとづいた開発には向いていません。

代表的なNoCodeツール

NoCodeを使って具体的にどんなことができるのかを、代表的なNoCodeツールを3つ挙げて解説します。

Glide

Glideは今回ご紹介するツールの中で、一番手軽に使えるNoCodeツールです。

Googleスプレッドシートに入力したデータをもとにWebアプリを作り、ボタンを一押しするだけでリリースできます。

プログラムや情報処理の知識がまったくなくても、簡単な操作でアプリを作れます。

試しに1列だけデータを入れたスプレッドシートを読み込んでみました。

すぐに使えそうなアプリの画面が表示され圧巻です。

image (スプレッドシートを読み込むだけで、Webアプリが動く状態になる)

他にどんなデータを入れていくとアプリができるか、画面を操作していけば直感的に理解できます。

初歩的な機能は無料で利用可能です。一定の規模(データが500行以内など)を超えなければ、無料期間の期限はありません。

Adalo

Webアプリの他にスマホアプリが作れるのがAdaloの特徴です。

image (スマホアプリのデザイン画面)

画面左から部品パーツを選択し、右のスマホ画面にドラッグ・アンド・ドロップしてレイアウトします。

部品パーツはデザイン済みの部品グループになっており、配置するだけでセンスのある画面の完成です。

データベースを作って処理を設定する必要があるため、Glideよりも少し難易度が上がります。

AdaloもGlideと同様、一定の規模(1つのアプリにつきデータが50行以内)を超えなければ期限なしで無料利用できます。

Webアプリのリリースは無料ですが、スマホアプリをリリースするには有料版(月50ドル)への加入が必要です。

Bubble

Bubbleは一番人気があり、多くのユーザーに利用されているNoCodeツールです。

多機能で詳細な作り込みができますが、使いこなすにはデータベースなど情報処理の基礎知識が必要です。

image (Webアプリのデザイン画面) Adaloより部品パーツの単位が細かく、画面レイアウトのセンスもある程度必要です。

BubbleもGlideやAdaloと同じく、初歩的な機能は期限なしで無料利用できます。

以上に紹介した3つが代表的なNoCodeツールです。この他にもNoCodeツールは多数あります。

そのほかのNoCodeツール

いま注目のNoCodeツールを簡単にご紹介します。

Webflow・・・jQueryやプラグインがなくても、動きのあるWebサイトを構築できる

STUDIO・・・Webサイトを構築できる日本発のNoCodeツール

Shopify・・・ECサイトを構築でき、拡張機能(プラグイン)も豊富

また、まったくコーディングの必要ないNoCodeの他に、少しだけコードを書く『LowCode』というツールもあります。

LowCodeはツールでサポートされていない機能をコードで書いて実装できるのが、NoCodeとの違いです。

NoCodeを使うとき知っておいた方がよい知識

NoCodeではコーディングの必要はないものの、ツールによってはプログラミングやデータベースの基礎知識があると便利です。

条件分岐をはじめとしたプログラミングの知識があれば、データの流れ(ワークフロー)を設定するときに役立ちます。

またデータベースの知識も、使うNoCodeツールによっては必須です。

知りたいデータを柔軟に表示させるには、最適なデータの格納方法や、データベース内部の構成を工夫する必要があるためです。

今すぐには必要なくても、学習しておいて損はありません。

NoCodeはエンジニアにも定着する?

WordPressのように、特別なスキルがなくても使えるサービスがエンジニアの間で定着している事例は存在します。

WordPressはCSSやHTMLといった言語を使わずに、Webサイトをカスタマイズできるサービスです。

世界中のWebサイトのうち38%にWordPressが使用されている※ほど普及しています。

いまNoCode全体は黎明期ですが、今後WordPressのように広く普及する可能性は高いです。

一例として、ECサイトを構築できるNoCodeツール「Shopify」があります。

Shopifyは今年、世界中のWebサイトではWordPressの次に多く使われるサービスとなりました※。

AmazonやMicrosoftなど超大手のベンダーも相次いでNoCodeツールをリリースしていますし、今後ますますNoCodeは発展していくでしょう。

エンジニアがWordPressやNoCodeを取り入れることで工数やコストの削減が可能になり、無駄を省いて開発に集中できる環境が整います。

NoCodeもWordPress同様、エンジニアの間でも定着していくのは間違いないでしょう。 ※W3techsによる2020年8月現在のデータです。

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まとめ

NoCodeはコーディングなしでアプリやサービスを開発できるツールですが、NoCodeによってエンジニアが不要になることはありません。

エンジニアはNoCodeがサポートしていない部分の開発に集中できるので、エンジニアの価値はより向上するでしょう。

今後さらにNoCodeが普及すれば、NoCodeツール自体を作ったり、保守したりするエンジニアのニーズも高まる可能性があります。

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鳥飼千愛
この記事を書いた人
鳥飼千愛
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