「未経験歓迎」と募集要項に書いてあっても、知らない業界・職種への転職に踏み出すのは勇気がいるものです。不安な気持ちが先行してしまい、躊躇することもあるのではないでしょうか。
そんな環境のなか、介護の世界からエンジニアの世界に飛び込んだ経歴を持つのは、CodeCampGATE受講者の桑田さん。
今回は、桑田さんがプログラミング未経験の状態からエンジニアへ転職するまでの軌跡を伺ってきました。
※桑田さんが受講したコースはCodeCampGateです。このコースの特徴は
- 4ヶ月に及ぶ基礎学習と実践演習
- 計40回のマンツーマンレッスン
- 職務経歴書の添削、模擬面接、エンジニアメンターによる推薦状の作成、など充実したキャリアサポート
未経験からエンジニアに転職するまでを徹底的に支援するコースです。コース詳細はこちらから確認してみてください!
▶︎https://codecamp.jp/gate
介護職から未経験でエンジニアへ転職
——まずはじめに、これまでのご経歴を簡単に教えてください。
僕は、大学卒業後に新卒で介護師として高齢者の方の生活を支援する仕事に携わっていました。
祖母と実家で暮らしていた期間が長かったり、学生時代から教授に「優しい性格」「まじめ」と評価されていたので、高齢者の方の役に立つ仕事がしたいと思っていたんです。
大学生の頃は、アルバイトやインターンシップなどしか社会経験がなかったので、あまり他の選択肢は考えずに、まずは社会人経験を積もうと介護業界に飛び込みました。
目の前にいる高齢者一人ひとりに対して貢献できる、いわゆる個人のお客様向けの仕事だったのでやりがいも大きかったです。
実際の業務では、僕ひとりに対して10人の高齢者を担当するかたちで、それぞれの方の生活支援全般を担っていました。
日常生活の充実や、理想の生活像の実現に向けた支援として、投薬、オムツのサイズ・量、食事の種類や工夫、ご家族との連携などを行なって、快適に過ごしてもらえるよう取り組んでいました。
将来を考えて、転職を決意した
——やりがいのある仕事にも関わらず、転職を考えはじめたのはどうしてですか?
そもそも、介護の仕事をはじめたきっかけが「高齢者の方の役に立つこと」と「働くことを経験すること」だったからです。やりがいは大きかったのですが、介護現場の大変さを考えると、このまま続けていけるかどうか不安がありました。
しかし、就職したからには3年間は働こうと決めていました。介護士として3年間働き続けると、次のステップとして「介護福祉士」の資格を取得することができるようになるんです。ただ、本当にこのまま続けられるかどうかは迷うことも多くて。
もちろん、仕事を通じて得られる経験もたくさんありました。介護という人それぞれの人生の終着地点に向き合えたことはすごく大きな経験でしたし、自分自身もいずれ訪れる「死」に対してどのように向き合うのか考えさせられました。
ただ、厳しい職場環境だったことも事実です。たとえば、僕が入社したあとに入った新入社員が1週間程で辞めてしまうということが続いたり、人手不足で勤務時間が長く休みが取りづらい状況が続いていたり、業務量が多く入居者の方々とコミュニケーションを取るための時間をしっかりとることができなかったり…。
あとは、肉体労働がある現場なので身体を壊してしまうスタッフも多くて、そういった姿を見ると自分も続けていけるんだろうかと。給与面でも先々を考えると不安があったので「想いだけで働くには限界がある」と感じ、転職を決意しました。
未経験からエンジニア、フリーランスを目指す
——それでは、転職を決めてからCodeCampGATEと出会うまでのことを教えてください。
まずは、インターネットで転職サイトやクラウドソーシングのサイトで世の中にある仕事について調べることから始めました。
そこから特にフリーランスに興味を持ってクラウドソーシングで案件を眺めて、自分にもできる仕事がないのかと探していたんです。しかし、当時の自分のスキルではクラウドソーシングで十分に稼げるような仕事もなく、スキルアップに繋がるような仕事も見つけられませんでした。
ただ、いろいろな仕事を見た中で「ITに関連する仕事なら挑戦したい」と思うようになりました。そこでエンジニアへの転職を検討してより深く調べていたときに、CodeCampに出会いました。
しかも、エンジニア転職を実現するためのCodeCampGATEでは、転職に成功して3ヶ月間働いたら受講料がキャッシュバックされる仕組みなのでこれはいいなと。
あとは、介護の仕事をしながらプログラミングの学習と転職活動をするつもりだったので、通学せずに学べる環境だったのはとてもありがたかったです。
介護の現場でも、最近はロボット掃除機やスマートスピーカーなどのIT技術を駆使したツールが使用されはじめています。
現場で苦労をしていた身として、ITやプログラミングが業務効率化の一助になれるのだとしたらすごく素敵なことだと思って学ぶことを決意しました。
自分にピッタリの講師から教わることができた
——学習を進めていくうえで、仕事とどのように両立していたのでしょうか?
当時は介護師として3日間働いて1日休むサイクルで働いていたので、休日やスキマ時間に学習を進めていました。
プログラミング経験が全くない状態で学習を始めたので、最初の頃はわからないなりに知らない単語や言語を丸ごと写経して、コードの書き方に慣れながら学んでいました。
また、レッスンではインターネットの仕組みやWebサービスとはなにかといった基本的なことまで立ち戻って丁寧に教えてもらえたので、少しずつ理解を深めながら着実に学べていたと思います。
プログラミングって、スポーツと似たようなもので繰り返しコードを書いて学習していくうちに、だんだん体で理解できるようになってくるんです。
それに、僕の場合はタイピングスピードが遅いことが大きな課題だったので、通常のレッスンとは別に講師の方に教えてもらってタイピングスピードのトレーニングなんかも並行して行なっていました。
あと、CodeCampでは様々な講師から選んで受講できるようになっていたので、何人かのレッスンを経験してから自分に合うと思える講師の方を選んで学習することができました。
まったくの初心者である僕でも理解ができるように、学習の進め方や教え方を工夫してくれる講師だったので、ゆっくり確実に学べていました。自分に合った講師の方を探して選べるということは大切だと思います。
初めての転職も、不安なく乗り切れた
——転職活動の様子について教えてください。
僕の場合はIT業界の経験がまったくなかったので、研修や教育のサポートが充実していることを基準にして企業選びを行なっていました。
エンジニアとしてのステップアップができそうで、学習する時間がしっかり取れる働きやすい職場を探していました。企業選びを行ううえでは、CodeCampの就職サポートをフル活用していましたね。
初めての転職活動だったので、応募書類の書き方から企業選びの方法までいろいろな点で幅広くサポートしてもらっていました。仕事が忙しく転職活動に時間がとれなかった時には、僕の希望に沿った企業を探して紹介していただけたので本当にありがたかったです。
今は無事に転職することができてエンジニアとして働きはじめているのですが、研修もしっかり受けることができているし、じっくりと学んでから現場に配属される職場なので同期入社の社員と一緒に一つずつ学んでいます。
僕は、CodeCampGATEを受講することで学生時代ぶりに「勉強することのクセづけ」ができたり「目標を持って学習できる楽しさ」を感じることができました。
いまは、プログラミングだけではなくインフラやネットワークに関する資格取得も目指していて、さらに現場でも活躍できる人材になれるよう頑張っていきたいです。
また働くなかで、海外のテキストから最新情報を得ることも多いので英語の知識も付けていきたいですね。
——それでは最後に、今後の夢や展望を教えてください。
僕は、前の職場を退職したあともボランティアとして高齢者の方の支援に携わっています。やっぱり、もともと自分がやりたいと思っていたことですし、人それぞれの人生に向き合うことにやりがいを感じています。
だから、これからはプログラミングを通して介護の現場や高齢者の方でも使えるようなシステムやサービスを構築できるようになりたいと思っています。
介護業界はまだまだアナログな業界なので、今IT企業の現場で使われているような技術を介護に持ち込むだけでも、グッと業界全体が変わるんじゃないかと思うんです。
最先端の技術でなくても良いので、介護の現場に関わる人たちが便利だと感じたり効率化できるような技術を届ける橋渡し役になること。それが今の僕の目標です。
——ありがとうございました!これからのご活躍も応援しています!