- 更新日: 2020年07月10日
- 公開日: 2020年06月23日
IT初心者におすすめの資格とは?転職や年収への影響、難易度を解説
IT業界への転職を考えたとき、「未経験からは不利なのかな?」と不安に思う方も多いのではないでしょうか。
ですが、そんな不安を感じる必要はありません!未経験からでも転職しやすいのがIT業界の魅力のひとつです。
IT業界は常に人材に不足に悩まされているため、成長する見込みがあれば未経験者でも積極的に採用している企業が少なくありません。
それでも未経験から馴染みのない業界に飛び込むのは不安ですよね。 そこで他の未経験者と差をつけ、あなたの市場価値を高め、転職成功に導いてくれるのがIT資格です。
この記事では、“取得すべきIT資格の選び方” と “未経験者におすすめのIT資格” について解説します。
##自分に必要なIT資格を見極めよう 2020年6月現在で70種類もあるIT資格。 「取れるだけ取っておいたほうが有利なのでは?」と思われるかもしれませんが、手当り次第に資格を取得すればいいというわけでもありません。
仕事に関係ない資格を持っていても役に立たないのはもちろん、資格取得が目的の ”資格マニア" と企業側に受け取られてしまい、転職が不利になる可能性すらあるのです。
転職を希望する企業・業界に適した資格を取得しておけば、学習意欲や仕事への熱意も的確にアピールできるので、人物面の評価アップに繋がります。
まずは自分がどんな仕事をしたいのか、どんな業界で働きたいのかをしっかり考え、必要なIT資格を見極めるところから始めましょう。
そもそもどんな種類があるの? 初心者におすすめのIT資格を解説
IT資格は、経済産業省が認定する"国家資格"と、IT関連製品を製造販売するベンダー(企業/メーカー)が認定する"ベンダー資格"の2種類に分けられます。
国家資格は社会的信頼が厚く、取得を推奨している企業も多いのが特徴です。 一方のベンダー資格は、ベンダーが自社製品に関する知識や技術を証明する資格なので、実務に直結しやすい特徴があります。
初心者におすすめのIT資格を4つ厳選して解説します。
[基本情報技術者試験]
IT業界で最もメジャーな国家資格です。IT業界への登竜門ともいわれる資格で、プログラムやネットワーク、データベースなど、エンジニアとして働くうえで必要な基礎知識が求められます。
[こんな方におすすめ]
・システムエンジニアやプログラマーを目指している
・ITの基礎的な知識を学びたい
国が定めた情報処理技術者試験制度では、4段階のスキルレベルのうち2に指定されています。合格率は25%前後※ですが、試験対策用のテキストを使用してしっかり学べば、独学でも十分に合格できます。
企業によっては資格保有者に手当を支給したり、昇進・昇格の条件にしていたりと、IT業界で高く評価されている資格です。 さらに上を目指すなら、応用力が問われる『応用情報技術者試験』も取得しておくといいでしょう。
ITエンジニアとして高度な能力を有している証明となり、年収がアップするケースも多いです。 (参考:情報処理推進機構『情報処理技術者試験 情報処理安全確保支援士試験 統計資料』)
[Javaプログラミング能力認定試験]
世界的に有名なプログラム言語『Java』の代表的な資格のひとつで、Javaの基本的な知識やスキルを認定するベンダー資格です。
[こんな方におすすめ]
・スマホアプリやゲームを開発するエンジニアを目指している
・ITシステムを開発するエンジニアを目指している
初心者向けの3級から、実務に対応できる高い技術力を持つ経験者向けの1級まで、3段階に分けられています。 階級別の合格率は公表されていませんが、累計では64.1%(2018年度平均合格率)となっていて、比較的合格しやすい資格です。
Javaは世界中で使用されている言語のため学ぶ人も多く、試験対策用の参考書や問題集がたくさん発売されています。試験対策のしやすさから初心者でも取得しやすいのがポイントです。
転職後に年収アップを狙う場合は1級の取得を目指すことになりますが、未経験者は3級の取得を目指すのがベター。 企業によって異なりますが、1級合格者には資格手当が支給されるケースもあります。 (参考:サーティファイ『Java™プログラミング能力認定試験 試験概要』)
[CCNA]
世界最大手のネットワーク機器メーカー・シスコシステムズ社が認定するベンダー資格です。 インフラエンジニアの入門的な資格と位置づけられており、高い人気と信頼度を誇ります。
[こんな方におすすめ]
・ネットワークの設計構築をするエンジニアになりたい
・サーバー機器のシステム設計、構築をするエンジニアになりたい
CCNAはクラウドやセキュリティ対策など、9つの分野ごとに資格が制定されていましたが、2020年2月に統括されてひとつの資格になりました。 9分野すべてに精通する幅広い知識と技術力が必要になり、取得難易度も上がっています。
統括後の試験に対応した参考書や問題集もまだ少なく、実機を使ったシミュレータ問題もあるため、初心者が独学で合格するのはまず無理な資格です。
ですが、世界共通基準の資格で信頼性も高く、資格手当の対象としている企業や、昇格の条件になっている企業も多く存在します。 CCNAを取得していれば、他の未経験者と大きく差を付けられるのは間違いありません。 (参考:CCNA 認定とトレーニングプログラム)
[Linux技術者認定試験 LinuC (LPIC)]
LinuCは世界でもっともシェアされているオープンソースOSである『Linux』の技術証明となる、日本独自のLinux技術者認定資格です。 2020年4月に試験内容が大幅に改訂され、Linuxに関する技術だけでなく、クラウドシステムやアプリケーション開発の技術証明資格としても有効になりました。
一方、LPICは200カ国以上で認定されている世界共通基準のLinux技術者認定資格です。 「どちらもLinuxの資格なら日本の基準に合わせた LinuCのほうがいいのでは?」と思われるかもしれませんが、資格に対する需要や評価、年収への影響に違いはないとされています。
[こんな方におすすめ]
・クラウドインフラの設計・構築・運用をおこなうエンジニアになりたい
・IoT分野で活躍するエンジニアになりたい
試験の難易度や合格率、受験費用もほぼ同じとされているため、転職を希望する企業がどちらを推奨しているかが判断基準になりそうです。
強いて言えば、知名度と認知度は国際基準資格であるLPICに軍配が上がります。ただしそれも現状の話であり、今後は日本市場に特化したLinuCが国内での評価基準となっていく可能性も否定できません。
LinuCもLPICもレベル1〜レベル3までの3種類の資格が制定されていて、ステップアップ型の認定システムになっているので、まずはレベル1から合格を目指しましょう。 レベル1は入門レベルの内容で、初心者にも狙いやすい資格です。 (LinuC参考:LPI-Japan/ LPIC参考:LPI日本支部)
\Webサイト担当者としてのスキルが身に付く/
まとめ
IT資格の取得は、あなたの市場価値を上げ、転職活動への自信にも繋がります。 やりたい仕事と働きたい業界に即した資格を取得して、IT業界への転職に挑戦しませんか?
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- この記事を書いた人
- CodeCampus編集部