- 更新日: 2021年06月30日
- 公開日: 2021年05月23日
失敗から学ぶ!初心者Webデザイナーにありがちな失敗例
これからWebデザイナーになる方の中には、失敗をしたくなくて不安な気持ちを抱えている方もいるのではないでしょうか。
しかし、最初はたくさんの失敗を経験して、改善しながらスキルアップしていくものです。
未経験からWebデザイナーになった私自身も、初心者の頃に多くの失敗をしながら成長してきました。
そこでこの記事では、初心者Webデザイナーにありがちな失敗例を以下の3つのカテゴリに分けてご紹介します。
- マインド編
- 職場編
- スキル編
ぜひ最後までお読みいただき、失敗例から成功への道を学んでください。
- 初心者Webデザイナーにありがちな失敗【マインド編】
- 1.自己満足のデザインになっている
- 2.かっこいいだけで役に立たないデザインになってしまう
- 3.コーディングしにくいデザインになってしまう
- 4.デザイナーになってから学ぶのをやめてしまう
- 初心者Webデザイナーにありがちな失敗【職場編】
- 1.なにを質問したらいいのかわからないまま放置してしまう
- 2.スピード感についていけなくていつも遅れてしまう
- 3.チームメンバーへの情報共有を疎かにしてしまう
- 初心者Webデザイナーにありがちな失敗【スキル編】
- 1.情報整理ができていない
- 2.統一感がない
- 3.色を使いすぎてしまう
- 4.余白がない
- 5.加工・装飾しすぎ
- 失敗の原因を知ってスキルアップを目指しましょう
初心者Webデザイナーにありがちな失敗【マインド編】
Webデザイナーとして仕事をするなら、スキルはもちろん最低限身につけておきたいマインドがあります。
ここで紹介するのは、そのマインドを疎かにしてしまって発生する代表的な4つの失敗例です。
- 1.自己満足のデザインになっている
- 2.かっこいいだけで役に立たないデザインになってしまう
- 3.デザインがコーディングできないといわれる
- 4.デザイナーになってから学ぶのをやめてしまう
順番にご説明しますね。
1.自己満足のデザインになっている
デザインを作ることが目的になってしまい、自己満足のためのデザインになってしまうケースが数多くあります。
私も実際に、自分のスキルをすべて使って最高のデザインを作りました!と自信満々で提案したものの、「要望したものと違う」と作り直しになったこともありました。
デザインはデザイナーのためではなく、お客様の目的達成のために制作するものです。
なんのためのデザインなのかを再確認して、目的達成を意識して制作しましょう。
2.かっこいいだけで役に立たないデザインになってしまう
デザインのトレンドや美しいサイトを見ていると、自分もそんなデザインを作りたいと思うでしょう。
しかし、かっこいいデザインでもサイトとして機能しなければ意味がありません。
- 情報が見つかりにくい
- どこから問い合わせていいのかわからない
- 文字が読みにくい
このようにお客様が自分のほしい情報にたどり着けないデザインになってしまった場合、そのサイトは役にたたなくなってしまいます。
ターゲットと目的に合わせて、きちんと機能するデザインを意識しましょう。
3.コーディングしにくいデザインになってしまう
デザインによって競合との差別化を出すことは非常に大切なポイントです。
とはいえ、奇抜なレイアウトや型破りのデザインといったようにコーディングしにくいデザインを作ってしまうと、コーディング担当者の工数が増えてしまいます。
その結果、プロジェクト全体に遅れが発生する可能性もありますので注意が必要です。
自分でコーディングをしなくても、どうコーディングしてもらうか想定しながらデザイン制作することをおすすめします。
4.デザイナーになってから学ぶのをやめてしまう
日々の業務が忙しく、仕事以外で学ぶ時間をとれなくなってしまったという方も多いのではないでしょうか。
しかし、Web業界は移り変わりが激しく、日々新しい技術が生まれていきます。
少し前まで主流だったものが使われなくなることも多々あり、常に情報を集めておくことが重要です。
また職場によって業務内容が異なるため、職場だけでは偏った知識しか手に入らない場合もあります。
デザイナーになったから安心ではなく、デザイナーになってからも情報を集めて少しずつでも学びを続けていきましょう。
初心者Webデザイナーにありがちな失敗【職場編】
Webデザイナーに限らないことですが、職場でのコミュニケーションは円滑に業務を進行するために大切なものです。
ここでは職場でのコミュニケーションにまつわる、以下の3つの失敗例をご紹介します。
- 1.なにを質問したらいいのかわからないまま放置してしまう
- 2.スピード感についていけなくて連絡が遅れてしまう
- 3.チームメンバーへの情報共有を疎かにしてしまう
1.なにを質問したらいいのかわからないまま放置してしまう
経験が少なく仕事の流れがわからない場合、なにを質問したらいいのかもわからないかもしれません。
しかし「みんなが忙しそうだから質問するのも気が引ける…」となにも聞かずにいると、職場の方にとってあなたの状況がわからないのです。
そこから大きな認識違いが発生し、大きなトラブルにつながる可能性もあります。
慣れない間は勇気が必要かもしれませんが、わからないことはきちんと職場の先輩に伝えましょう。
2.スピード感についていけなくていつも遅れてしまう
Web制作の現場は複数のプロジェクトが同時進行していたり、非常に早いスピードで進行されていたりします。
自分の担当しているものが遅れることによって、その後のスケジュールに影響が出てしまって焦ることもあるでしょう。
最初からベテランデザイナーと同じスピード感では制作できないものです。
まずは目の前の仕事を確実にこなして、うまくいかなかったことや苦手なことがあれば独学で練習を重ねていきましょう。
3.チームメンバーへの情報共有を疎かにしてしまう
Web制作は多くの場合チームで取り組むため、チーム内での情報共有は非常に大切なポイントであり、制作の品質にも影響してきます。
ちょっとした修正や変更をチームに共有するのが面倒だからといってサボってしまうと、いざその変更点が原因でトラブルが発生した際にメンバーは状況が把握できません。
ちょっとしたことでもコメントやメモを残しておくといった情報共有を心がけましょう。
初心者Webデザイナーにありがちな失敗【スキル編】
Webデザイナー初心者がやってしまいがちなデザインの失敗例を5つご紹介します。
- 1.情報整理ができていない
- 2.統一感がない
- 3.色を使いすぎてしまう
- 4.余白がない
- 5.加工・装飾しすぎ
順番に解説していきますね。
1.情報整理ができていない
デザインは見た目の装飾だけではなく、情報を設計するという働きが大切です。
情報量が多く大事なわかりにくいデザインでは、ユーザーはほしい情報に辿り着きにくく、サイトの満足度が下がってしまいます。
いきなりデザインを制作するのではなく、情報の優先順位を検討してどのように表現するか整理してから制作を始めましょう。
2.統一感がない
パーツごとにテイストが異なり、全体を見ると統一感がなくばらばらの印象を受けるデザインになってしまうことが多くあります。
これはパーツごとに色々な参考サイトを見ながらデザイン制作をしていると起こりがちな失敗例です。
フォントや配色といったルールを統一し、伝えたい情報に集中してもらえるようにサイト全体の統一感を意識してデザインしましょう。
3.色を使いすぎてしまう
色を使いすぎてしまうと大切な情報が見つかりにくく、デザイン全体のまとまりがなくなってしまいます。
配色は多くても白・黒以外で3〜4色程度におさめましょう。
ロゴやブランドカラー、メインイメージに利用する写真の中にある色といった関連する色を中心に利用することをおすすめします。
色にはそれぞれ特徴がありますので、詳しくはこちらの記事をご確認ください。 (ここに色の特徴の記事のリンクを貼る)
4.余白がない
余白はデザイン初心者が失敗しやすいポイントであり、とても奥が深いものです。
余白があると落ちつかず、ついなにかを詰め込みたくなってしまってごちゃごちゃしたデザインになっていませんか?
「余白=不要な場所」ではなく、コンテンツを目立たせるためにも重要な要素なのです。
余白がないデザインは大切な情報がどれなのかわかりにくく、読みにくいものになってしまいます。
余白を適切に配置して、情報の関係性がわかりやすいようにデザインしましょう。
5.加工・装飾しすぎ
要素をとにかく目立たせたいと、ついやりすぎてしまうのも初心者デザイナーがやってしまいがちな失敗です。
- シャドウが濃すぎる
- 画像加工をやりすぎる
- 枠線を使いすぎる
- 文字に境界線をつけすぎる
このようなデザインは古くさい時代遅れのデザインの印象を与えてしまい、サイトのイメージを落としてしまいます。
シャドウはうっすらと入れるだけでも効果的ですし、枠線の代わりに余白を入れることでコンテンツに視線が誘導できるかもしれません。
過度な加工や装飾をせずに、違う方法で視線誘導できる方法を考えてみましょう。
\一流デザイナーのスキルが身に付く/
失敗の原因を知ってスキルアップを目指しましょう
初心者のうちにやってしまう失敗は、原因を知っていれば回避できることばかりです。
なにが必要なのか、なぜそれがダメなのかを知るだけでもWebデザイナーとしてひとつの成長であり、スキルアップに繋がります。
大切なのは失敗した後の改善です。 最初からベテランのようにしなければと気負わず、足りないスキルは諦めずに学び続けていきましょう。
- この記事を書いた人
- 今村真理子