【体系別】Java開発を爆速化!これだけは抑えておきたいEclipseショートカット


【体系別】Java開発を爆速化!これだけは抑えておきたいEclipseショートカット
目次
  1. コーディングスピード向上系
  2. コード補完(^Space,Ctrl+Space)
  3. 次の注釈箇所にジャンプ(Command+.,Ctrl+.)
  4. クイックフィックス(Command+1,Ctrl+1)
  5. リファクタリング系
  6. 名前を変える(Option+Command+R,Alt+Shift+R)
  7. ローカル変数に抽出(Option+Command+L,Alt+Shift+L)
  8. メソッドに抽出(Option+Command+M,Alt+Shift+M)
  9. インライン展開(Option+Command+I,Alt+Shift+I)
  10. 調べる系
  11. 定義を開く(F3)
  12. 型階層を開く(Command+T,Ctrl+T)
  13. 型を開く(Shift+Command+T,Ctrl+Shift+T)
  14. リソースを開く(Shift+Command+R,Ctrl+Shift+T)
  15. 整理系
  16. コードを整形(フォーマット)(Shift+Command+F,Ctrl+Shift+F)
  17. インポートの整理(Shift+Command+O,Ctrl+Shift+O)
  18. 最後に

Java開発ではIDE(統合開発環境)と呼ばれるソフトウェアを使って開発するのが一般的です。Eclipseはプログラミングを支援する様々な機能を持っていますが、中でもよく使う機能にはキーボードショートカット

覚えるまでは少し大変ですが、慣れればよく使う機能を一発で呼び出すことが出来るようになるため、開発が爆速。ショートカットを駆使してコディングを進める達人開発者の様子を見ると、魔法でも使っているかのように見えるものです。

というわけでこのエントリではよく使うショートカットと効果をご紹介します。なお、ショートカットはMacとWindowsで異なるのが普通なので

Mac,Windowsという書式で記述することにします。

例えば

^Space,Ctrl+Space

という感じで書きます。それでは行ってみましょう。

コーディングスピード向上系

最初は爆速化に直接貢献する、コーディングスピードを向上させるショートカットです。

コード補完(^Space,Ctrl+Space)

最もよく使うショートカットがこのコード補完でしょう。コードの一部を書いた状態でこのショートカットを押すと・・・

content-assist-01

コードの候補がずらっと出てきます。

文脈を読んで適切な候補を表示してくれる上、大文字小文字を区別せずに候補を表示してくるので、かなりのタイピング量節約になります。

型名の補完だけでなく、状況に応じてよく使う構文の候補を表示してくれるのも便利です。例えばforと入力してから補完すると、次のようにfor文の候補を表示してくれます。

content-assist-04

コード補完はとても高機能かつ多機能で、とてもここで語り尽くせるものではありませんが、プログラミング爆速化の最重要テクニックです。

ぜひ、いろんな局面で補完を試してみて威力を体感していただきたいと思います。

次の注釈箇所にジャンプ(Command+.,Ctrl+.)

この機能を使うと、エラー箇所や警告箇所にジャンプできます。

例えば以下のような状況でこれを発動すると・・・

jump-to-annotation-01

こうなります。

jump-to-annotation-02

警告の箇所までカーソルがジャンプし、原因となった単語があればそこが選択状態になります。

この状況で、次の「クイックフィックス」を押すのがプログラミング爆速化の常套手段です。

クイックフィックス(Command+1,Ctrl+1)

この機能を使うとエラーや警告に対し訂正内容を提案してくれます。 例えば以下の場合、Javadocコメントがないという警告に対し「Javadocを追記」「@SuppressWarningsアノテーションを付けて警告を消す」などの手段を提案してくれています。

quick-fix-01

クイックフィックスは優れもので、文脈を読んで適切な内容を表示してくれます。例えば以下のような状況では・・・

quick-fix-02

変数を宣言することを提案してくれています。

一方、次のような状況では・・・quick-fix-03

メソッドを作ることを提案してくれています。クイックフィックスはコード補完と並んでプログラミング爆速化のキーとなる機能です。

実は、エラーや警告が出ていない箇所でも使うことができ、様々なコードの書き換えをサポートしてくれます。次は、ifの上でクイックフィックスを押したときの表示です。

quick-fix-04

ぜひクイックフィックスを使いこなしてプログラミングを爆速化して下さい。

リファクタリング系

リファクタリングは安全にコードを改善する手法のことで、Eclipseはこの機能がとても優れています。直接コーディングスピードに貢献するだけでなく、ミスが減り「手戻りが減る」という効果が得られます。

名前を変える(Option+Command+R,Alt+Shift+R)

リファクタリングの中でも最もよく使うのがこれでしょう。変数や型の名前を変えるときに使います。

リファクタリングを使って名前を変えることの何が良いかというと、関連している箇所のコードを同時に変えてくれることです。さらに、実際に名前を変える前に「どこがどう変わるのか」を教えてくれます。

次の画像は、メソッド名を変更しようとしている画面です。変更箇所をつぶさに確認できますね。

refector-01

ローカル変数に抽出(Option+Command+L,Alt+Shift+L)

続いて、可読性を上げるのに効果が高い操作です。メソッドの呼び出し結果などを、ローカル変数に抽出するリファクタリングです。

対象箇所を選択状態にして実行します。

refector-02

メソッドに抽出(Option+Command+M,Alt+Shift+M)

ローカル変数の抽出に似ていますが、これは処理をメソッドに抽出します。

インライン展開(Option+Command+I,Alt+Shift+I)

「ローカル変数に抽出」「メソッドに抽出」の逆です。変数やメソッドの中身をコードに展開します。

調べる系

次に地味ながら開発効率に響いてくる「調べる」系です。

定義を開く(F3)

これはMacとWindowsで同じキーが割り当てられています。

変数や型などが定義されているソースが開かれます。

型階層を開く(Command+T,Ctrl+T)

ある型がどの型を継承しているか、またどのインターフェイスを実装しているかが表示されます。

type-hierarchy-04

型を開く(Shift+Command+T,Ctrl+Shift+T)

「ある型のソースファイルを開きたい」と思ったときに、パッケージエクスプローラやナビゲータから開いてもいいのですが、開発規模が大きくなりファイルツリーが大きくなってくるとファイルを探すのに苦労します。

こういうときには名前から型を開くこの機能が活躍します。

open-type-01

ご覧の通り、名前を入力するとマッチする型がずらっと表示されます。

ワイルドカード(*)が使えるので、名前がうろ覚えでもなんとかなります。

open-type-02

リソースを開く(Shift+Command+R,Ctrl+Shift+T)

「型を開く」で開けるのはJavaの型だけなので、XMLのような設定ファイルを開きたいときには使えません。このようなときには「リソースを開く」を使って下さい。

整理系

最後に、コードをきれいに保つためのショートカットです。なおこのカテゴリのショートカットは「補完アクション」、つまりエディタを保存した際に自動で実行するように設定することもできます。

コードを整形(フォーマット)(Shift+Command+F,Ctrl+Shift+F)

インデントを整えたり改行を調節するなどして、ソースの見た目を整えてくれます。

かなり細かい設定ができますし、設定をファイルに落として配布したりできますので、チーム開発の際に有用です。

インポートの整理(Shift+Command+O,Ctrl+Shift+O)

不要なインポートを削ったり、パッケージ全体のインポートを個別の型のインポートに変換してくれたりします。

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最後に

いかがでしたでしょうか。

ここでご紹介したのはよく使うものに絞っていますが、他にも本当にたくさんのショートカットがあります。キーボードから手を離さずコードを操作できるようになるとプログラミングが本当に爆速化しますので、ぜひ使いこなせるようになっていただきたいと思います。


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