Javaの環境構築方法【Windows編】


Javaの環境構築方法【Windows編】

Javaの概要はなんとなくつかめましたか? Javaを学ぶメリットを知って、少し触ってみたいなと思った方に、開発環境の構築方法をご紹介します。

いきなり開発環境の構築といっても難しそうに聞こえるかもしれませんが、手順に抜けがないよう気を付けて行えば大丈夫です。ひとまず順番にやってみましょう!

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目次
  1. Javaを使った開発に必要なモノとは?
  2. JDKとは
  3. 統合開発環境(IDE)とは
  4. Javaインストールの方法
  5. 前準備 - システムを確認
  6. JDKのインストール
  7. Eclipseのインストール
  8. おわりに

Javaを使った開発に必要なモノとは?

image 開発には

  • JDK
  • 統合開発環境(IDE)

のインストールが必要です。厳密には統合開発環境は必須ではありませんが、あると便利です。

JDKとは

JDK(Java Development Kit)とは、コンパイラやデバッガ(※)など、Javaによる開発に最低限必要なツールが含まれた、Java向けのソフトウェア開発キットです。Oracle社により無償でリリースされています。

(※) コンパイラ:ソースコードをコンピュータが認識する形式に変換する"コンパイル"を行うソフトウェアのこと

デバッガ:不具合(バグ)を修正する"デバッグ"を行うソフトウェアのこと

統合開発環境(IDE)とは

統合開発環境(IDE :Integrated Development Environment)は、コンパイラやデバッガなどの基本的なツールを始め、エディタや支援機能といったツールをまとめて提供する開発環境のことです。統合開発環境はJavaに限った用語ではなく、様々な言語に対応しているものもあります。

Javaで有名なIDEは、Eclipse, NetBeans, JBuilderなどがあります。Androidアプリ開発に使われるAndroid StudioもIDEです。IDEを使用すれば、開発効率の向上が見込めます。

この記事では、有名な統合開発環境の一つであるEclipseのインストール方法をご紹介します。Eclipseは元々Java開発向けのIDEでしたが、今は様々な言語に対応しています。

Javaインストールの方法

image JDKとEclipse、Eclipseの日本語化プラグインをインストールする方法です。

前準備 - システムを確認

PCのスペックを確認しましょう。タスクバーに「何でも聞いてください」とあるCortana(コルタナ)。

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Cortanaに「システム」と入力すると一覧が表示されます。ここで、「システム」をクリックします。 image

もしくはWindowsボタンの上で右クリックし、表示される一覧で「システム」をクリックしてもOKです。

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「システム」をクリックすると下記のような画面が表示されるので、システム > システムの種類にある、OSのビット数を確認します。画像の情報では64ビットです。 image

JDKのインストール

Java SEの最新版は、OracleのUSサイト(英語)からのダウンロードとなります。(今回はJava SE 8を選択しました) image

ダウンロードページ

OSとビット数に合わせて、ダウンロードするファイルを選択します。64ビットのWindows で開発をする場合、「Windows x64」をクリックします。(32ビットの場合は「Windows x86」です。) image ダウンロードにはOracle Binary Code License Agreement for Java SE(ライセンスについての事項)に同意する必要があります。同意するとダウンロードが始まります。

ダウンロードしたファイルを実行します。 (「このアプリがデバイスに許可を加えることを許可しますか?」のダイアログが表示された場合は「はい」をクリックしてください。)

インストーラーが起動します。「次(N)」をクリック。 image

下記の画面で、インストールに必要なディスク容量の説明があります。PCのディスク容量が足りないようであれば、ディスクを整理してから再度はじめからインストールを行いましょう。「インストール先」は後で使うので覚えておきます。「次(N)」をクリックします。 image

下記のような画面が表示されるので、しばらく待ちます。 image

コピー先フォルダが表示されます。「次(N)」をクリック。 image

インストールが開始されます。下記のような画面が表示されるので、しばらく待ちます。 image

インストールが完了しました。 image 「次のステップ(N)」をクリックすると、Javaに関するドキュメントのページ(英語)が表示されます。後々のことを考えて、ブックマークしておくとよいかもしれません。「閉じる」をクリックして、JDKのインストールは終了です。

次に環境変数を設定します。

「システム」の画面にて、「システムの詳細設定」をクリック。 image

「システムのプロパティ」画面が表示されます。「詳細設定」タブにある「環境変数」をクリック。 image

「環境変数」画面が表示されます。「システム環境変数」内の、「Path」(表記が大文字のみの場合もあります)をクリックし、「編集」をクリック。 image

「環境変数名の編集」画面が表示されます。「新規」をクリックし、下記を入力します。

変数値:「(インストールフォルダ)\bin」 (画像の場合はC:\jdk1.8.0_121\bin) image

「OK」をクリック。これで環境変数「Path」の内容が変更されました。

「環境変数」画面で「OK」をクリック、「システムのプロパティ」画面でも「OK」をクリックして完了です。環境変数が正しく追加されたかどうかは、もう一度「システムのプロパティ」画面を表示させて確認しましょう。

ここでJDKが正しくインストールされたかどうかテストします。

Windowsボタン上で右クリックし、メニューを表示。「コマンドプロンプト」をクリックします。 image

表示されたコマンドプロンプトで「javac」と入力します。("javac"はソースファイルをコンパイルする命令です。javacとだけ入力するとコマンド一覧が表示されます)

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コマンド一覧が表示されました。これでJavaが使えるようになっています。

Eclipseのインストール

EclipseはEclipse.orgからダウンロード可能です。

image ダウンロードページ

お手持ちのPCのビット数に合わせて、インストールファイルをダウンロードします。(画像は64ビット)

ファイルを実行すると、インストーラーが起動します。しばらく待つと下記画面になるので、一番上の「Eclipse IDE for java Developers」をクリック。

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ライセンスに関する画面が表示されるので、「Remember accepted licenses」にチェックを入れ、「Accept」をクリック。

image インストール先フォルダを確認し、「INSTALL」ボタンをクリック、インストールが開始します。

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インストールが完了したら、「LAUNCH」ボタンが表示されるのでクリックします。

Eclipseのロゴ画面が表示され、Eclipseが起動します。

続いてワークスペースを指定する画面に遷移します。特に変更せず、「OK」をクリック。

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Eclipseが起動しました。File > Exit をクリックし、Eclipseを終了します。

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Eclipseを日本語化します。

「Pleiades - Eclipse プラグイン日本語化プラグイン」サイトから、プラグイン本体のみをダウンロードします。

ダウンロードサイト

「最新版ダウンロード」をクリックし、ファイルをダウンロードします。 image

ダウンロードしたファイルを解凍します。「features」と「plugins」のフォルダー、「eclipse.exe -clean.cmd」ファイルの3つを、 image

eclipseのインストールフォルダにコピーします。 image

「eclipse.ini」ファイルをメモ帳(またはテキストエディター)で開き、最後に下記を追加し、保存します。 -Xverify:none -javaagent:plugins/jp.sourceforge.mergedoc.pleiades/pleiades.jar image

「eclipse.exe -clean.cmd」ファイル」を実行します。 image これはEclipseをcleanというオプションを付けて起動するためのファイルです。cleanで起動することでプラグインの情報が新しくなります。cleanで起動しないとプラグインの情報は古いままとなります。

日本語メニューのEclipseが起動しました。これで開発環境の構築は完了です。 image

以降はデスクトップ上に作成されたショートカットから起動してもOKです。

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おわりに

コマンドプロンプトや環境設定に必要なPathの設定も交えて、開発環境の構築方法をご紹介しました。

ちなみにPleiades All in Oneの場合は JDKのインストールや環境変数の設定が不要で、Eclipseの各種設定も自動で行われます。環境設定関連の知識が十分にある場合は、こちらで構築してみてはいかがでしょうか。

[使用したPCのスペック]

  • OS:Windows 10 Pro
  • 実装メモリ:4GB
  • CPU:Intel(R) Core(TM)i3-4020Y 1.50GHz
  • Cドライブ容量:52.3GB(空き18GBほど) ※まずまず動きます

[Java SE 8 のシステム要件]

  • Windows 10 (8u51以上)、Windows 8.x (デスクトップ)、Windows 7 SP1、Windows Vista SP2、Windows Server 2008 R2 SP1 (64ビット)、Windows Server 2012および2012 R2 (64ビット)
  • メモリ: 128MB
  • ディスク・スペース: JRE用に124MB、Java Update用に2MB
  • プロセッサ: Pentium 2 266MHzプロセッサ以上
  • ブラウザ: Internet Explorer 9以上、Firefox

[Eclipse のシステム要件]

  • Windows 7 以上

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