- 更新日: 2017年03月23日
- 公開日: 2016年03月16日
あなたの敬語は大丈夫?正しいビジネス敬語の使い方とマナー
日本語ならではの特徴の一つ「敬語」。 もちろん敬語がある言語は日本語だけというわけではありませんが、日本語の敬語には 「丁寧語」「尊敬語」「謙譲語」 など、様々な種類があります。また、尊敬語などは相手によって種類を使い分けたりなど他の言語には見受けることが到底出来ないほどのバリエーションが有り、日本語を味わい深いものにしております。 ですが、それだけに使用方法は奥深く、一つ間違えたらトラブルの元にもなりかねません。どのように使用していくのが良いかを述べていきたいと思います。
間違えやすい敬語のパターン
敬語の使用方法を間違えるのは幾つかのパターンがあります。そのパターンを紹介していきます。どれも注意していけば十分に避けられる使用方法ですのでしっかり覚えて正しい敬語を使用していきましょう。
立場が上の相手に対し、うっかり使用してしまうパターン
すいません/すみません
最もよく誤って使用してしまうのがすいません又はすみませんではないでしょうか。感謝と謝罪両方の意味があり、非常に使い勝手が良い言葉です。ですが、ビジネスの場などで目上の人と話すときに使用するのは正しくありません。きちんと意味を使い分けありがとうございますと申し訳ございません/失礼いたしましたと使い分けるのが正しい使用法です。
ご苦労さまです
相手に感謝を伝える意味でも使用するご苦労さまです。これは実は相手の立場が上の場合に使用するのは間違っています。そういった場合に使用するのはお疲れ様ですが正しいです。
了解しました
相手に同意を伝える了解しました。こちらも相手の立場が上の時に使用してはいけません。フランクな意味で友人などと会話するときに使用する言葉だからです。敬意を持って了解のいを相手に伝える場合は承知しました又はかしこまりましたを使用しましょう。
しばらくぶりです
しばらくぶりですという言い方は同僚や部下に対して使うことです。しばらく会っていなかったお客さんへの挨拶としては適切ではありません。お久しぶりです又はご無沙汰しておりますを使うのが適切です。
おわかりいただけたでしょうか
相手に同意や理解を求めるときに使用するおわかりいただけたでしょうか?これも使い方によっては相手を不快にさせることがあります。正しい使用法としてはご理解いただけましたでしょうか?となります。
そちらが申したように
そちらが申したようにの申すは一見「言う」の丁寧語ですが実は謙譲語です。なので、相手に対して使用するのは失礼に当たります。正しくはおっしゃる/言われるとなります。
どちらへ参られますか
先ほどと同じパターンで参るは謙譲語なので、相手に使うのは適切ではありません。この場合は尊敬語であるいらっしゃいますか?/行かれますか?を使用しましょう。
このように普段何気なく使用している言葉でも相手の立場が上の場合、失礼に当たるということもありますので、気をつけて使う必要があります。
本来の意味とは違う用語の使用
役不足
自分にとって荷が重い仕事を任された時は 「その仕事に対して私では役不足です。」 と言ってしまう事が多いと思います。私の力量ではその役に対して不足です、という意味で考えてしまうのでしょうが、コレも誤りです。文字通りに取ると、その仕事は私の力量に対して不足です、という意味になってしまいます。では、どのように言えば良いのでしょうか?正解は 「その仕事に対して私では力不足です。」 と言います。こちらは相手に対して一概に不快を与えるというたぐいのものではないかもしれません。ですが、自分が正しいと思って使っていると相手に誤解を与えてしまう危険性はあります。
~になります
〜になりますというのは、基本的には物が変化していく様子を表す言い方であり、状態を表す敬語ではありません。なので、状態を表す敬語は〜でございますが正解です。
とんでもございません
一見とんでもないの丁寧語のようです。しかしとんでもないで一つの言葉です。なので、日本語としておかしい使用方です。正しく丁寧に使用したい場合はとんでもないことですなどのようにしましょう。
お客様がお越しになられました
一般的に使用している人も多いのではないでしょうか?ですが、日本語として正しいのはいらっしゃいましたやお見えになりましたです。
○○様でございますね
一見正しいように見えますがございますは丁寧語で、相手に対しての尊敬語ではありません。なので○○様でいらっしゃいますねが正しい使用法です。
どうぞお召し上がり下さい
こちらは召し上がるという尊敬語にお~なるという尊敬語を当てた二重敬語になってしまいます。なので召し上がって下さいが正しい使用法です。
\Webサイト担当者としてのスキルが身に付く/
終わりに
いかがでしたでしょうか?
今回はビジネスマナーの基本である敬語の使い方について紹介させていただきました。微妙な表現の違いでもビジネスの世界では、最低限のルールとして必要になります。
使い慣れないうちは「こんな丁寧に言って大丈夫かな……」と思いがちですが、繰り返し練習することで身についていきます。
ビジネス敬語を流暢に使える“ビジネスパーソン”を目指して頑張ってください!
- この記事を書いた人
- 沓掛紳也