GoogleやIBM、Facebookも!世界の人工知能最新動向まとめ

GoogleやIBM、Facebookも!世界の人工知能最新動向まとめ

コンピュータの知性が人類を超える時点(シンギュラリティ)が2045年にやってくる、といういわゆる「2045年問題」がホットです。でも、そんなに先のことでなくてもすでに私達の目の前には実際に人工知能を活用した便利なサービスやアプリがあふれています。

例えば最近では、Googleの研究者が人工知能が書いた絵を公開したことが記憶に新しいですよね。「Google、人工神経ネットワークが見た『夢』を公開(※微グロ注意)」

この記事ではそんな驚きの人工知能活用最前線を覗いてみます。

目次
  1. 有名企業の人工知能研究最前線
  2. 人間の短期記憶を再現 Google「DeepMind」
  3. 驚異的な学習効果 IBM「Watson」
  4. 言語をリアルタイム翻訳 Microsoft「Skype Translator」
  5. ワンクリック購入からノークリック購入 Amazon「AmazonEcho」
  6. Facebookデベロッパー・カンファレンスF8の最新動向
  7. 日本の最前線は?
  8. 注目のAI搭載アプリの数々
  9. SENSY
  10. Timeful
  11. Tamecco
  12. キャリアトレック

有名企業の人工知能研究最前線

人間の短期記憶を再現 Google「DeepMind」

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Googleが2014年1月に買収した「DeepMind」は学習プログラミングを特別にくまなくても、ただ単にゲームをやっている映像を見るだけでそのやり方を学習できます。しかもその学習スピードも驚異的です。例えばブロック崩しゲームではわずか1時間で34%の割合でボールを打ち返すことができますが、これはすでに人間の初心者程度の実力です。2時間後には優に一般的な人間の技を上回ってしまいます。そしてさらに驚くべきことに、4時間後にはブロックに通路を開けて裏側から大量にブロックを崩すというあのテクニックを、誰にも教えられなくても身につけてしまうといいます。「DeepMind」の特徴は人間の短期記憶と同じ働きで、外部から取得したアルゴリズムやデータを記憶して未知の作業に再利用できる点にあります。

驚異的な学習効果 IBM「Watson」

IBM

すでに2011年に米国のクイズ番組でクイズ王と戦い優勝しているIBMのワトソンは、インプットされた文章を自然言語処理の技術で解釈し、ビッグデータ分析などの技術によって最適な質問の答えを導き出します。コンピューター聞かれたことに対して人間のように最適な答えを判断しながら答えていくこの技術は、料理のおすすめメニューの提案や、投資先の選定のアドバイスなどの応用がすでに始まっており、日本でも三井住友銀がオペレーターの応対業務に導入を決定しています。「SMBCダイレクト」「ネットバンク」「インターネットバンキング」などの専門用語を数千項目ほど読み込ませた上での実験では正答率は80%を超え、その後の学習効果を考えると正答率90%以上も期待されています。

言語をリアルタイム翻訳 Microsoft「Skype Translator」

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Microsoftはすでに2005年から機械翻訳の研究を開始していて2009年からは業界に先駆けて音声認識に人工知能技術を適用しました。Microsoftが音声認識に人工知能を適用して実際に一定の成果を上げたことで、それ以降業界で音声認識におけるAIは幅広く使われるようになりました。2013年には、蓄積してきた人工知能技術を「Bing Voice Search for Windows Phone」に応用し、その音声認識精度は極めて高く評価されています。

ワンクリック購入からノークリック購入 Amazon「AmazonEcho」

amazon

Amazonは2014年11月に音声アシスタント機能を搭載したスピーカー「AmazonEcho」を発表しました。7つのマイクからユーザーの声を特定し、室内であればかなり離れたところからでも音声が拾えますし、外出先の雑踏からでも認識可能です。アマゾンを活用したショッピングリストの作成はもちろん、日々のニュース、天気、交通情報も手軽に手に入り、アラーム、タイマー機能、スケジュールの機能も備えています。値段は199ドルと手が出しやすい金額に抑えられていますが、残念ながら現在のところ米国以外での発売予定は発表されていないようです。「Echoにより、Amazonはこれまでの“ワンクリック購入”から“ノークリック購入”をなしうる。これは、音声コマンドのみで実現する究極の宅内衝動買いエンジンだ」(アナリスト)。

Facebookデベロッパー・カンファレンスF8の最新動向

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2015年3月のFacebookのデベロッパー・カンファレンスF8では、数々の新しい人工知能の応用技術が披露されました。例えば画像からアイススケートとアイスホッケーのような少ししか違いのない競技を含めて487種類のスポーツを判別することができ技術や、小説のようなストーリーを理解し、内容についての質問に答えられる技術が実用化を待っています。応用の場面としては、スポーツの内容を認識できる人工知能を駆使してシェアされた画像や動画からおすすめのコンテンツに誘導するなどが可能です。また、文脈を理解してどの動画や画像がどのユーザーにとって最適なのかを認識して提示することもできるようになるとされています。実用化される日はすぐそこまで来ているようです。

日本の最前線は?

以上、世界の人工知能最前線をざっと眺めてみました。日本でも人工知能の話題が盛り上がってきています。プロの将棋棋士とAIが対局するイベント「電王戦」開催などで知られる角川ドワンゴグループ傘下のドワンゴは2014年11月「ドワンゴ人工知能研究所」を設立し人工知能学会の山川宏理事が所長に就任。教育や環境問題などへの応用を目指し、研究成果は動画サービス「ニコニコ動画(ニコ動)」などで情報発信するとしています。

また、ソフトバンクは6月20日自社開発したヒトの感情を理解したり、ヒトやニュースなどに接して自ら感情を表現したりできるヒト型ロボット「ペッパー」を本体価格19万8千円で発売。初回販売分1千台は発売から1分で完売し、次回の販売は7月以降となる盛況ぶりです。ソフトバンクはIBMとも戦略提携し、ワトソンの応用についても日本で市場を開拓していくとしています。

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注目のAI搭載アプリの数々

また、私達にとってより身近なスマホアプリでも人工知能技術が搭載されたものがどんどんリリースされてきています。

SENSY

sensy

まるで自分の専属スタイリストがそばにいるように、自分のを次々に学習して好みのアイテムを選んでくれます。自分のセンスを磨いていくだけでなく、憧れの人のセンスも自分のものにしていくことをアシストしてくれます。

Timeful

timeful

ふだん私達がスケジュールを決めるときには、時間や場所についてだいたいのイメージだけがわかっていれば、細部のことは後回しで構いません。そんな人間のスケジューリングをアシストしてくれるTimefulは、おおまかな目標からアプリ自身がユーザのスケジュールを分析して、最適な日時や手段を見つけてくれます。最近Googleに買収され、本格的な展開が期待されます。

Tamecco

tamecco

お財布がついつい余分に膨らんでしまうポイントカードやメンバーシップカードを「Tamecco」で管理すれば、あなたの好みや位置情報などから、一番欲しい特典やクーポンを必要な場所やタイミングで提供してくれます。自分専用のおすすめクーポンがアプリに溜まっていくので、もらった後での有効期限や場所などの面倒なチェックも必要なくあとは活用するだけです!

キャリアトレック

キャリアトレック

大手有名企業からスタートアップまで、15,000件以上の仕事から人工知能があなたに最適な仕事をおすすめしてくれます。キャリアに関するいくつかの質問と経歴を入力しておくだけで、あとは勧められた情報を「気になる」「気にならない」に振り分けていけば、どんどん精度が上がっていきます。

2045年を待たずに、人工知能の時代はすでにここに来ていますと言えます!

Tech 2 GO編集部
ライター
Tech 2 GO編集部

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