- 更新日: 2017年03月30日
- 公開日: 2015年07月08日
Androidアプリ開発を劇的に効率化させるエミュレーター6選
あらゆる条件下でモノが正常に動作するかどうか確認することは、アプリ開発だけでなくソフトウェア開発全般において非常に大切なことです。実機での確認が最も確実ではあるのですが、本番機しかない場合や入手困難なハードウェアで動作確認をしたい場合には、エミュレーターが使われることがあります。そして様々なデバイスで利用されることを想定したアプリの開発現場では、このエミュレーターが大活躍します。Android開発で使われているエミュレーターの基本とメリット、デメリットをまとめました。
エミュレーターとは
元々は機械分野全般における模倣装置のこと。IT分野では、PCなどで疑似的に動作環境を作り出すソフトウェアやミドルウェアのことを指します。Androidデバイスを持っていない人でも、エミュレーターを使えばPC上でアプリを使用することができます。
アプリ開発においては操作やパフォーマンスといった動作の確認、特定のデバイスで起こった不具合への対応などに使われています。
人気エミュレーターのメリット/デメリット
Android開発者が増えた昨今では様々なエミュレーターが存在します。下記6つをご紹介します。
Google公式「Android Studio」
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Google社が提供する公式IDE(統合開発環境)であるAndroid Studioの内部にはエミュレーターが標準搭載されています。Eclipseに代わって開発ツールとして主流になってきており、ネット上に開発のヒントが多く存在するのもメリットです。
統合開発環境で多機能を備えている分動作は遅くなりがちで、導入にあたっては高スペックのマシンが必要です。
こちらも参考にどうぞ!
【Mac版】初心者のためのAndroidStudioインストール方法まとめ
Androidアプリ開発に必須!AndroidStudioの環境構築方法【初心者必見!】
速さと機能の「Genymotion」
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多機能かつ動作が速いことで人気。インストールが簡単にでき、さまざまなデバイスやOSの種類を選ぶことができます。GPS、マイク、カメラ、ビデオ、加速度計などセンサーやバッテリーのエミュレーションも可能。AndroidStudioのプラグインとしても設定できます。
GooglePlayを利用したい場合は、インストールや初期設定が必要になります。
すぐに使える「BlueStacks」
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GooglePlayが標準搭載されており、ほぼ全てのアプリが使用可能。PCとAndroidデバイス間でシームレスにデータを連携することができます。連絡先の管理やSNS投稿といった、ユーザとしても便利な機能を備えています。
日本語表示が可能であるものの入力に関してはサポートしていないため、日本語入力用アプリが別途必要です。基本的には無料ですが、継続して利用するためには毎月2ドル支払うか、スポンサーアプリ(広告を表示)をインストールする必要があります。
無料なのに高機能な「Andy」
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画面がAndroidデバイスとほぼ同じように見えることで評価されているエミュレーター。他にもローカルファイルシステムへのアクセスや、Androidデバイスをリモートコントローラーとして利用できるなど、他のエミュレーターにはない(または有料版で対応している)機能を有しています。常に最新のAndroidOSに対応しているとのことです。
インストールに多少時間がかかるかもしれません。また、動作環境には比較的高スペックのマシンが推奨されています。
低スペックでもOKの「YouWave」
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低スペックのPCでも使用できるエミュレーター。Androidデバイスと同じように音楽、ツール、ギャラリーなどのメニューを備え、すぐにページが切り替わるなど操作性も再現しています。
有料で、10日間だけの無料トライアル版があります。
サクサク軽い「Windroy」
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PC上でもアプリが高速で動くことが売りのエミュレーター。インストールのみで使用でき、複雑な設定作業をする必要はほぼありません。
GooglePlayの利用ができないので、APKファイル(Androidアプリが格納されているファイル)を別途用意してアプリを動かします。
エミュレーター比較表
エミュレーターを比較する上で気になる項目を表にまとめました。
※2015年6月時点の情報です。
\Webサイト担当者としてのスキルが身に付く!!/
まとめ
以上簡単にご紹介しました。公式IDEだけで開発を行っても勿論構わないのですが、動作の速さや再現性に秀でた他のエミュレーターを併用することで開発のスピードアップを図ることができ、ひいてはアプリのクオリティを向上させることにも繋がります。色々試してみた上で、効率的な開発環境を整えましょう。
- この記事を書いた人
- murase miho