- 更新日: 2017年03月23日
- 公開日: 2015年05月21日
一つでもいいから一から成果物を作る、その成功体験がプログラミングを続けていく自信につながる
プログラミング道場第3期生インタビュー
第3期生!雨澤さんにインタビュー
普段は、インフラ・エンジニアとして主にサーバの構築や保守を担当されている雨澤秀雄さん。雨澤さんがプログラミングを学ぼうと思ったきっかけや、一ヶ月間でどのような変化が生まれたかをお聞きしました。
プログラミングができると、将来への不安もなくなる
普段はどんなことをされていますか?
インフラエンジニアとして、おもにサーバの構築、保守を担当しています。仕事では、シェルのスクリプトを少し書くくらいで、いわゆるプログラミングと言われているようなことは全くしません。
プログラミングを学ぼうと思った経緯について教えてください。
そもそも、自分でなにかモノを作れるというのは、作った経験のない人からすると興味深いこと。
また、IT業界の著名な方が「プログラミングができると、一生職に困ることはない」と言っている記事をみて、プログラミングができれば、この先食いっぱぐれないのかなって思ったり(笑)して、それで始めてみようかと。
多少生活レベルを落としてでも、好きなことをしながら、プログラミングをやりつつ、お小遣い程度でも稼げるような道があると、将来への不安がなくなりますし、会社にこだわらなくてもいいのかなと思えるようになるので、考え方に広がりが持てるようになりますね。
あと、プログラミング・スキルは、会社での職種や立場、評価に関わらず、勉強してWEBサービスを公開することで、自分はこんなスキルを持っている、こんなことができるということを自由に発信できる、訴えることもできます。
プログラミングを学ぶ場として、CodeCampを選んだ理由は?
選んだ際のポイントは、オンラインか講義形式かという点。CodeCampのサイトに書かれていたことですけど、講義形式だと、自分の理解が足りないと講義に付いていないし、逆に簡単過ぎても、退屈な講義に付き合わないといけない点はまさにそうだと思いました。なので、自分のペースで進められるという点で、オンラインに興味を持ちました。
あと、アメリカで流行っているプログラミングの「ブートキャンプ」。軍隊の訓練キャンプみたいに短期集中的に日夜プログラミングに励んで、一ヶ月で別人になる。それによって、今まで定職にも就けなかったような人とか、安い賃金で働いていたような人がプログラミングを習得して、これはその中でも稀な例ですけど、Googleみたいな大企業に就職して、報酬1,000万円をもらうようになったケースがあるとか。それはすごいなと、衝撃を受けましたね。
自分の性格的にも、コツコツやるより、やる気のあるときにガッと短期集中的にやる、ブートキャンプの方が合ってるだろうなということで、短期集中型のプログラミング道場に参加しました。
モチベーションを上げられる「場」を選ぶ重要性
たった一ヶ月という短いスパンのプログラミング道場ですが、学習方法で工夫したところがあれば教えてください。
土曜日は、道場に参加するので問題ないですが、日曜日は時間がいっぱいある割に、意外と学習しないんですね。今まで休みの日にプログラミングをやる習慣がなかったからか、すぐに飽きてしまう。道場のような「場」が必要だなと思って、図書館に行ってやってみたりもしました。でも、図書館は自宅よりは集中できるものの、休憩が取りづらかったり、気軽に飲み物を飲むこともできなかったりで、多少やりづらさもあって。
そこで最終的には、IT系の「もくもく会」に参加しました。集まっている人は、それぞれ別のことをもくもくとやっているんですけど、周りが皆もくもくとやっている環境だと、俺も頑張ろう!って気持ちになるんで。日曜日とか、長い時間集中して学習を進めたいときにもくもく会に参加したのは良い選択でした。
難しかった点は、学習するタイミングで、夜が良いのか、朝が良いのかは悩みましたね。
夜は集中力が切れやすいので、朝がいいだろうと思って、朝型に切り替えようともしました。ただ、プログラミングって、時間で区切れるものではなく、これをやろうと思ったら、それができるまでがひとつの区切り。夜なら、予定時間をちょっと延長して、区切りのよいところまで完成させてから眠れます。でも朝の場合は、あと30分やれば完成するのにってところでも、出社時間になってしまえば学習時間を終えなければならない。半日以上経ってから再開すると、おさらいから始めないといけないので、その分時間が必要になってくる。タイミングの調整はなかなか難しかったですね。
完全なオンラインとは異なる「プログラミング道場」の良さや、一ヶ月間継続できたポイントはどんなところだと思いますか?
道場で良かった点を3つあげると、ひとつ目は、自分のペースで進められるオンラインスクール、ふたつ目は、一ヶ月間という短期集中型、そして、3つ目が、同じ目的をもった人たちが集まる「場」が用意されていること。
自分にはこの3つ目が大事なポイントでしたね。完全に自分のペースだったら、もう少しスローに進めていたと思います。でも、参加者の中にはちゃんとスケジュール通りに進めている方もいて。それを見て、もうちょっとペースを上げていかないと最終課題が間に合わないなと気づいたり。程よいプレッシャーを感じられたりして、互いに相乗効果があったと思います。
また、プログラミングがわからないという共通項だけで集まっているので、バックグラウンドは皆バラバラ。エンジニアの自分としては、営業とかエンジニアではない人たちと情報交換したり、仕事とは一切関係なしにプログラミングを学ぶという経験は、新鮮で良い刺激を受けました。
選挙の投票活動で、PDCAを回せるようにしたい
最終課題について教えてください。こちらのWEBサービスは、どんなコンセプトで作られましたか?
選挙候補者の情報が見られるサイトをつくりました。選挙で誰を選んでいいかわからない、だからなんとなく人相などで選んで、結果失敗しました、ということが、学習されることなく幾度も繰り返されてきている現状をもう少し良くできないかと思って。
統一地方選挙の投票は4年に一度。今やインターネット上に情報は溢れているのに、情報がまとまってない故に、その候補者が4年前にどんなことを言っていて、どんなアクションをとったのかがわかりづらい。そこで、候補者のFacebookやTwitter投稿などを一箇所にまとめて見られるようなサービスを作りました。
コメントも書き込めるようにして、有権者同士の情報交換だけでなく、政治家や立候補者にも見てもらい、政策に反映していければ良い相乗効果も生まれそう。選挙も、PDCAをしっかり回せる仕組みを作ってあげれば、より良いものになっていくと思っています。
難しいと感じていたものがそれ程でもないと感じる
プログラミングを学んだことで何か変化はありましたか?
仕事でシェルのスクリプトをつくったり、修正したりしていますが、今回プログラミングを学んだことで、“シェルのスクリプトって、プログラミングに比べたらそこまで難しくないんだな”って。今まで難しいと感じしていたことが、実はそんなに難しいことでもないんだと感じられるようになって、少しリラックスした気持ちで仕事に臨めるようになりました。
成果物によって、その先につながる自信が生まれた
それでは最後に、これからプログラミングを学び始める方に向けてメッセージをお願いします。
なにかしらの成果物を作った経験というのは大きいですね。頑張って学習しましたね、だけで終わってしまうのと、実際にモノをひとつ作り上げて、自分はこういうものを作れるようになったんだって、実感できるのとできないのとでは全然違います。
この成功体験によって、自分がプログラミングをしている人たちの仲間に入れた気がしました。おそらく、成果物が何もなかったら、仲間になれた気ははしなかったんでしょうけど、成果物があるからこそ、自分もプログラミングやっています、趣味でやっていますと言えるんだろうなって。
この一ヶ月を通じて、自分は“モノを作れる人”に変わりました。また何か作りたいなと思えば作るだろうし、そのために必要な技術は勉強するだろし、今後もモノ作りは継続してやっていくと思っています。
ひとつでもいいから、成果物をなんとか作り上げるというゴールは、学びの方法として非常に良かったですね。
ありがとうございました。
- この記事を書いた人
- CodeCampus編集部