UNIXコマンドの基礎とよく使う基本コマンドまとめ


UNIXコマンドの基礎とよく使う基本コマンドまとめ

大半のWebサーバーでOSはLinuxを始めとするUNIX系OSを利用していますので、Web開発を行うにあたってUNIX系OSについての知識は欠かせません。プログラミングをこれから勉強したい人だけでなく、WebデザイナーやコーダーもUNIXコマンドを知っておくと設定などでターミナルを扱うことがあった際、慌てずに対応できます。今回はUNIXを初めて扱うという超初心者向けに、使用頻度の高い基本的なコマンドを解説します。

目次
  1. UNIXコマンドの構造
  2. ディレクトリ関連のコマンド
  3. pwd…現在のディレクトリの表示
  4. cd…カレントディレクトリの移動
  5. ファイル操作関連
  6. touch…空ファイルの作成、ファイルのタイムスタンプを変更
  7. ls…ファイルの表示
  8. cp…ファイルのコピー
  9. rm…ファイル、ディレクトリの削除
  10. 検索関連のコマンド
  11. find…ファイル、ディレクトリの検索

UNIXコマンドの構造

UNIXではCUI(CharacterUserInterface:キャラクタユーザインタフェース)を採用しており、基本的に文字コマンドで操作を行います。UNIXコマンドの構造は、「コマンド」「オプション」「引数」の3要素からできており、これらを組み合わせて実行します。入力方法は、「(command)-(option)(引数)」のように行います。各要素の間は半角スペース、オプションの前には-が必要です。ターミナル画面を起動すると、「$」マークがでますので、それに続けてコマンドを入力します。それでは基本的なコマンドを種類別に紹介します。

(スクリーンショットはWindows環境でCygwin2.0.0-1を使用しています。コマンドはMacTerminalやLinuxでも同様ですのでご自身の環境に読み替えてください。)

ディレクトリ関連のコマンド

pwd…現在のディレクトリの表示

top (1)

表示された$マークに続けてpwdと入力、Enter(Return)を押します。

pwd

ターミナルを起動した際に表示されている「~」とはホームディレクトリですが、コマンドpwdを使うと現在の位置を確認できます。pwdとは、「printworkingdirectory」という意味です。

cd…カレントディレクトリの移動

cdに続けて移動したいディレクトリを入力します。

cd

この場合はホーム下にあるtestというディレクトリに移動しています。

カレントディレクトリが変わっているのが確認できます。pwdで位置を確認してみています。また、頻繁に使用する機会があるのが、「cd~」でホームディレクトリに移動、「cd..」で1つ上の階層に移動ですので覚えておきましょう。

ファイル操作関連

touch…空ファイルの作成、ファイルのタイムスタンプを変更

touch

touchでは、空のファイルを作成することやファイルのアクセス時刻や更新時刻を変更することができます。touch+ファイル名で作成可能です。コマンドが成功しても特に表示は出ず次のコマンドを受け付ける状態になりますが、ファイルブラウザでファイルを確認するときちんとファイルが作成成功しているのがわかります。

touch2

ターミナル上で確認するには、次に紹介するlsコマンドを使用します。

ls…ファイルの表示

ls

カレントディレクトリにあるファイルを表示します。通常のファイルの場合、このようにlsコマンドで表示できます。lsとは「listsegment」の意味です。

lsのみでは通常のファイルのみの表示で、隠しファイルは表示されません。隠しファイルを表示させたい場合は、-aというオプションを使用します。.testという隠しファイルを作成した上で、$lsと$ls-aのコマンドを比較してみましょう。

ls2

このように-aオプションをつけた場合に隠しファイルである.testのファイルの表示ができるようになります。

また、lsコマンドでよく使うオプションに-lがあります。-lではファイルをリスト型式で表示できます。-aと一緒に、-laといった使い方もできます。

ls3

リスト形式ではこのようにパーミッションや所有者、タイプスタンプなどの情報も確認できます。

cp…ファイルのコピー

使い方は、$cpコピー元ファイル名コピーされるファイル名のように使います。先ほどのtest1.txtを、test2.txtにコピーして、lsコマンドにて結果を確認すると、以下のようになります。

cp

rm…ファイル、ディレクトリの削除

rm

$rmファイル名またはディレクトリ名でファイルやディレクトリを削除することができます。ディレクトリ削除にrmdirというコマンドもありますが、rmの方が対応範囲が広いのでこちらを覚えておくとよいでしょう。

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検索関連のコマンド

find…ファイル、ディレクトリの検索

find

$findのみではディレクトリ以下のファイルを表示します。$find検索場所-name検索文字列のオプションと引数を使うことでで文字列検索や、-userユーザー名で指定ユーザーファイル検索ができます。検索場所を指定しない場合はカレントディレクトリ以下で検索を行います。引数にはアスタリスクも使用可能です。ディレクトリを検索したい場合は引数に加えて-typedのオプションを使用します。

UNIXの初歩的なコマンドを紹介しましたが、コマンドを覚えるには実際に使ってみることが一番です。すぐに自然に打てるようになってきますので、難しそうなんて考える前にどんどん扱ってみましょう。


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