- 更新日: 2022年05月31日
- 公開日: 2020年08月15日
【初心者向け】phpMyAdmin入門
phpMyAdminとは、ブラウザ上でMySQLサーバーを管理するソフトウェアです。
phpMyAdminを使うと何ができるのか、MySQLがそもそも何なのかなど、phpMyAdminの基本について解説していきます。
phpMyAdminとは?
コマンドでデータベースにデータを追加、編集、削除できるCUIのシステムがMySQL、そしてMySQLサーバーをブラウザ上で管理するソフトウェアが phpMyAdminです。
phpMyAdminを使うことによって、CUIのシステムであるMySQLが、GUIとして使えるようになります。
データーベースはwebサービスの中で様々なデータの保存に利用されています。
ECサイトの商品リストやSNSのユーザー情報などはデータベースで管理されていて、webサービスとデータベースは切っても切り離せません。
データベース管理ツールの1つであるphpMyAdminを使い、データベースの扱いを理解すると、作成できるサービスの幅が大きく広がります。
そもそもMySQLとは?
「phpMyAdminが使えるとMySQLが便利に使えるらしい。でもMySQLってそもそも何?」 と思われている方向けに解説します。
MySQLとは、RDBMS(リレーショナルデータベースマネジメントシステム)の1つで、データベースの管理ソフトウェアのことです。
リレーショナルデータベースとはデータが行×列の2次元で表されるデータベースのことで、ほかにも『Oracle』、『MariaDB』、『PostgreSQL』、『SQLite』、『Access』などがあります。
データベースにはほかにも オブジェクトデータベース、key-value型データベース、ネットワーク型データベースなどがあります。
[CUI/GUIとは?]
ICUI(キャラクターユーザーインターフェース)とは、windowsのコマンドプロンプトやmacのターミナルのようにマウスを使わずにキーボード入力のみで操作するもののことを指します。
それに対しGUI(グラフィカルユーザーインターフェース)はマウスによる直感的な操作が可能です。
CUIは覚えなければならないコマンドも多く、どちらかというと玄人向けです。
とっつきにくく、挫折してしまった人も多いのではないでしょうか?
それに対しGUIはマウスで直感的に操作できます。
初めてデータベースに触れる、コマンドライン入力に慣れていないといった方は、まずphpMyAdminの扱いから習得することをおすすめします。
phpMyAdminを使ってみよう
phpMyAdminの始め方、使い方を解説します。
①データベースの作成
練習用のデータベース、『sample _database』を作成します。
phpMyAdminを起動した初期画面からデータベースを選択し、データベース名を入力して作成ボタンを押したら作成完了です。
②テーブルの作成
データベースに先ほど作成した「sample_database」を選択してテーブル名、カラム数を入力します。今回はテーブル名を「user_table」、カラム数は「2」を入力して実行ボタンを押しましょう。
③カラムの作成
テーブル作成画面で実行ボタンを押すと以下の画面でカラムを作成できます。カラムとは項目のことです。ここで「どんなデータを入れるか」設定していきます。
1行目の名前は「user_id」と記入し、データ型は「INT」を選択します。インデックスは「PRIMARY」を選択し、「AI」にチェックを入れましょう。
2行目の名前は「user_name」、データ型は「VARCHAR」、長さ/値は「100」にし保存ボタンを押します。その他の欄はデフォルトのままで大丈夫です。
構造タブをクリックして、「user_table」が表示されていればテーブルの作成は完了です。
カラム予備知識① データ型
データ型とは、そのカラムにどんなデータが入るか指定するものです。
今回の場合だと、「user_id」では整数が入るので整数を表す「INT(integer)」を指定しました。
また、「user_name」では文字列が入るので文字列を表す「VARCHAR(character varying)」を指定しています。
以下にMySQL公式リファレンスのリンクを貼っておくので、その他のデータ型についても勉強してみてください。
カラム予備知識② AI
(オートインクリメント) 「user_id」に「AI」をつけると、データを挿入するときに「user_id」をわざわざ記入しなくても自動的に1から順番に追加してくれます。
ただし「AI」はテーブルごとに1つのカラムにしか設定できない、「AI」を設定したカラムにはインデックスが設定されている必要がある、等の制限があるので注意が必要です。
カラムの編集、削除 カラムを変更したいときは構造タブをクリックします。
「操作」の変更をクリックすると編集画面に遷移するので編集して「保存する」を押すと編集できます。削除も同様です。
④レコードの追加
次に、実際にデータを追加していきます。挿入タブをクリックすると以下の画面になります。
「user_id」は「AI」によって自動的に値が挿入されるので記入しなくて大丈夫です。
「user_name」に「taro」と入力して実行しましょう。
以下のようにデータが追加されていれば完了です。
⑤レコードの変更、削除
レコードを変更、削除したいときは編集したいテーブルをクリックし、編集、または削除ボタンを押すと実行できます。
\Webサイト担当者としてのスキルが身に付く/
まとめ
今回はphpMyAdminのSQL文を使わずに使用する方法をご紹介しました。
しかしサービスの中でMySQLを使用する際は、SQL文を書いてデータベースの操作をおこなうことになるのでSQL文の理解が必要になります。
phpMyAdminでデータベースの操作を実行すると、SQL文が表示されるのでそれを参考に少しずつ慣れていくと良いでしょう。
また、SQLタブをクリックするとSQLでの操作の実行もできるので、是非チャレンジしてみてください。
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- この記事を書いた人
- りもた