- 更新日: 2017年03月09日
- 公開日: 2016年03月23日
基礎知識のみで作成できる!Photoshopを使った画像合成のやりかた
Photoshopは様々な画像加工を行う事ができる便利ツールですが、少し敷居が高いと思っている方も多いのではないでしょうか?しかし心配は無用、Photoshopは個々の機能がしっかりしているので、初心者でも簡単に画像合成が行えるようになっています。今回はそんなPhotoshopの便利ツールを使った基礎知識のみで出来る画像合成方法をお伝えしていきますね!
画像合成のポイントは切り抜き
画像合成は複数枚の画像を組み合わせて行いますが、ポイントになるのが切り抜きです。画像切り抜きには様々な方法があり複雑な画像になればなるほど高度なテクニックが必要になります。そして画像合成をする場合はこの切り抜きがどれだけ不自然にならず上手く切り抜けるか…がポイントになってきますが、今回は高度なテクニック一切不要の「クイック選択ツール」での切り抜き方法をお伝えしますね。
ただ、「クイック選択ツール」はどうしても細かい部分の処理が荒くなってしまうので、更に高度な切り抜き方法を知りたい場合は下記の記事をご参考にどうぞ。
・Photoshopで境界線を調整とクリッピングマスクを組み合わせて画像を切り抜こう!
・「境界線を調整」で画像を切り抜く方法【デザイナー必見】
切り抜きの難易度を分けるのは「境界線がハッキリしているか」
切り抜きの難易度を左右するもの、それは「切り抜きたいものと背景の境界線がハッキリしているか」という点です。例えばこのマカロンの画像は切り抜き対象のマカロンと背景の境界線がハッキリしているので、比較的簡単に切り抜く事が出来ます。
しかしこちらの花の画像から中央の花のみを切り抜きたい場合は、花同士や背景との境界線が曖昧なため、うまくいきません。こういう場合は先にご紹介した記事内にある更に高度なテクニックが必要になるため、もし簡単に作業を進めたいなら画像選びに少し工夫を加えてみるのも良いかもしれませんね!
画像合成にチャレンジしてみよう!
それではさっそく、簡単に出来る画像合成を行ってみましょう。今回作成するのはこちらの画像です。画像合成だけでは少し寂しいので、簡単な影付けや文字入れの方法も一緒にご紹介させて頂きますね。
画像合成手順1:素材画像を用意しよう
まずは素材画像を用意しましょう。今回用意したのはこちらの2枚です。今回は蛙の画像を切り抜いて使うので、蛙と背景の境界線がハッキリしているものを選んでみました。
画像合成手順2:「クイック選択ツール」を使って蛙を切り抜こう
次に蛙を「クイック選択ツール」を使って切り抜きます。クイック選択ツールはツールパレット右列の上から2番目、「自動選択ツール」と同位置に格納されています。「自動選択ツール」が前に出ている時は長押しして「クイック選択ツール」を前に出してあげてくださいね。そして上部オプションバーが+マーク付きのアイコン選択状態になっている事を確認して、蛙の部分をクリック&ドラッグで選択してゆきます。「クイック選択ツール」は賢いツールなので、切り抜きたい部分を塗り潰すようになぞるだけで綺麗に選択範囲を設定する事ができますよ!
画像合成手順3:蛙の画像を背景画像にコピーしよう
次は切り抜いた蛙の画像を背景画像にコピー&ペーストしましょう。コピーはキーの「Command(WindowsはCtrl)+c」もしくはメニュー→「編集」→「コピー」、ペーストは「Command(WindowsはCtrl)+v」もしくはメニュー→「編集」→「ペースト」です。しかしこのままだと蛙が大きすぎるので、「移動ツール」を使って蛙の大きさを調整します。ポイントはこの時オプションバーの「バウンディングボックスを表示」にチェックを入れておく事です。
大きさ調整はバウンディングボックス四隅にカーソルを当てて行います。この時、Shiftキーを押しながら拡大縮小を行うと画像の比率を変更せずに拡大縮小を行う事ができるので、ぜひ豆知識としてご活用くださいね!
画像合成手順4:蛙の下に影を入れよう
画像合成時、ただ合成するだけよりも影を落とす事によって更にリアリティを出す事が出来ます。そしてこの影の作り方も様々な方法がありますが、今回は最も簡単なブラシツールでの影描画を行ってみましょう。まずは蛙画像レイヤーの下に新規レイヤーを作成し、「ブラシツール」を選択します。そしてブラシの不透明度をごく僅か(例では18%)に設定し、灰色を選んで蛙の影を描き込みます。
画像合成手順5:吹き出しと文字を設定しよう
最後に吹き出しと文字を入れましょう。吹き出しは「カスタムシェイプツール」を使って描画します。
「カスタムシェイプツール」には様々なベクター形式の図形が初期状態から格納されていますが、初期表示状態ではそれほど多くは表示されていません。なので、設定アイコンから「すべて」を選択して全表示しておくと後々の作業で便利です。
文字入れを行うには「テキストツール」を使います。「文字ツール」を選択した状態で画面の任意の場所をクリックし、入力エリアが点滅したら入力準備OKの合図です。お好きな文字を入力してください。
ちなみに文字の太さや書体、色は文字パレットで変更する事ができます。文字パレットではその他にも色々な設定ができますが、最初はこの3つの使い方から覚えていかれるのが良いと思います。
たったこれだけで合成画像が簡単に完成!お疲れ様でした!
\一流デザイナーのスキルが身に付く/
まとめ
今回は基礎知識だけでできる画像合成方法をご紹介しましたが、いかがでしたか?Photoshopには多彩な機能が備わっていますが、こういった基礎知識だけでも十分画像加工ができるのがPhotoshopの魅力。ぜひPhotoshopの使い方を学んで色々な画像を作成してみてくださいね!
- この記事を書いた人
- 山崎 響