- 更新日: 2020年11月09日
- 公開日: 2020年10月11日
Office365が進化した?Microsoft365を徹底解説!
2020年4月から、『Office 365』(オフィス365)のプラン名が『Microsoft 365』(マイクロソフト365)になりました。
アプリは今までどおり使えるの?他に変わった点は? なんて疑問をお持ちの方も多いのでは。
仕事をしているとOfficeが必要になる場面は多いので、特徴をしっかり把握して使いこなしたいですよね。
この記事では個人向けの『Microsoft 365 Personal』を中心に、Office製品の内容をわかりやすくご説明します。
Microsoft 365のメリットや新機能についてもご紹介しますので、ぜひご一読ください。
※この情報は2020年10月現在の情報です。
Office製品の新しいラインナップ
従来のOffice製品には、2種類のプランがありました。
- Office 365 Solo:サブスクリプション型
- Office 2019:永続ライセンス(買い切り)型
今回の変更点は、Office 365 Soloのプラン名が『Microsoft 365 Personal』となったことです。
Microsoft 365 Personalではどんなアプリを使える?
Office 365 Soloで使えたアプリは、引き続きMicrosoft 365 Personalでも使えます。
(Microsoft 365 Personalデスクトップ版アプリのインストール画面)
[Microsoft 365 Personalで使えるアプリ]
- Word
- Excel
- Outlook
- PowerPoint
- Access
- Publisher(簡易DTPソフト)
インストールできるパソコンの台数に制限はありません。同時利用は5台までです。
デスクトップ版アプリのほか、Web版/モバイル版アプリも利用できます。ただしAccessとPublisherは、Windows 10のデスクトップ版のみです。
法人向けのMicrosoft 365で使えるグループウェアのTeamsは、まだMicrosoft 365 Personalにはありません。今後対応予定となっています。
Office 2019のラインナップと、使えるアプリ
永続ライセンスのOffice 2019はプラン名に変わりはなく、引き続き販売されます。またパソコン購入時にプリインストールされているのはOffice 2019です。
ラインナップは4種類になります。
[Office2019のラインナップ]
- Office Personal 2019:Word、Excel、Outlook
- Office Home & Business 2019:Word、Excel、PowerPoint、Outlook
- Office Professional 2019:Word、Excel、PowerPoint、Publisher、Access、Outlook
- Office Home & Student 2019 for Mac:Word、Excel、PowerPoint
上記のアプリはパソコン版のみで、インストール台数は2台までです。またWebブラウザ版/モバイルアプリは使えません。
参考:公式サイト
Microsoft 365 Personal(旧Office 365 Solo)はどんなライセンス?
Microsoft 365 Personalにはアプリ以外にも、Office 2019には含まれないさまざまなメリットがあります。
Microsoft 365 Personalの主な特長
- 価格は月額1,284円(年払いの場合 12,984円/年:月額換算1,082円)
- 何台でもインストールできる(同時利用は5台まで)
- パソコン(Windows/Mac)、タブレット、スマホにインストールできる
- いつでも最新のアプリを使える
- OneDriveを1TB使える
- テクニカルサポートあり
- OSはWindows10の他にWindow 7、Windows 8.1もサポート
参考:公式サイト
常に最新のアプリを使えるため、今までのように『Office 2010』『Office 2013』など、製品が新しくなるたびにOfficeの買い換えを心配しなくてすみます。
クラウドストレージのOneDriveは1TBまで利用できます。ノートパソコンなら、SSDをまるごとバックアップできるほど大容量です。
ストレージの中にセキュリティの高い専用エリアも用意されており、重要なデータの保存も心配ありません。
サインイン(ログイン)できない、使い方が分からない、インストールできないなど障害があるとき、チャットまたは電話でテクニカルサポートが受けられます。
Microsoft 365 Personalを契約しているあいだ、継続してテクニカルサポートを利用可能です。
Office 2019の場合テクニカルサポートは60日間のみで、それ以降は有償になります。
Microsoft 365ユーザー向けの新機能
Microsoft 365のユーザーだけにリリースされている機能もあります。
(プレミアムクリエイティブコンテンツの著作権フリー画像)
[Microsoft 365ユーザー向けのOffice新機能]
- Microsoft エディター
- プレミアムクリエイティブコンテンツ
Microsoft エディターとは、Word上でAIを使った高度な校正(誤りのチェック、表記の揺れ、表現の推敲)ができる機能です。Wordのホームメニューから呼び出せます。
プレミアムクリエイティブコンテンツとは、数千種類のストック画像、人物の画像、アイコン(線画アイコン)、ステッカー(キャラクターアイコン)を使える機能です。(参考:公式サイト)
Officeアプリの挿入→画像メニューから呼び出せます。Officeファイルと、ファイルからエクスポートした書類(PDFファイルなど)に限り、画像の著作権はフリーです。
また、今後リリース予定の新機能は以下のようになります。
- プレゼンターコーチ:Web版PowerPointで、プレゼンのリハーサル内容をAIが評価してくれる機能
- Money in Excel:Excelで家計管理ができるアドインとテンプレート機能
以上の機能は、米国ではすでにリリースされています。
個人用以外のMicrosoft 365は?
最後に個人向け以外のプランについて、概要をご紹介します。
ビジネスユーザー向けプラン
Office製品に加え、法人メールやグループウェア、ユーザー管理機能(管理センター)を使えるのがビジネス向けプランの特長です。
会社の規模により一般法人向けのプランと、大企業(エンタープライズ)向けのプランに分かれています。
[一般法人向け]
- Microsoft 365 Business Basic:Web版/モバイル版Office
- Microsoft 365 Business Standard:Basicに加え、デスクトップ版Officeと法人メールを含む
- Microsoft 365 Business Premium:Standardに加えWindows 10、Azureを含む
- Microsoft 365 Apps for Business:Officeアプリのみで、法人メールやグループウェアを含まない
[大企業向け]
- Microsoft 365 E1:Web版Office、法人メール、メッセージング機能
- Microsoft 365 E3:E1に加えデスクトップ版Office、セキュリティ、コンプライアンス機能を含む
- Microsoft 365 E5:E3に加え、音声通話機能、電話会議機能を含む
- Microsoft 365 F1/F3:現場担当者向けの低価格プラン
- Microsoft 365 Apps for Enterprise:Officeアプリのみで、法人メールやグループウェアを含まない
学生・教職員ユーザー向けプラン
Office 365 Educationというプランで、Office製品を無料で使えます。
このプランを利用できるのは、マイクロソフトに認定された教育機関の学生と教職員だけです。
また、Office Professional Academic 2019(Windows版/Mac版)が有料で販売されています。
\Webサイト担当者としてのスキルが身に付く/
まとめ
Microsoft 365とOffice製品の概要をご紹介してきました。
Officeアプリを使うだけでなくクラウドに書類を保存でき、どんなデバイスからでも閲覧・編集できる環境が提供されています。
机に向かってキーボードを打つだけでなく、スマートフォンで音声入力を使いさくっと書類を作る…など新しい仕事のスタイルが増えそうです。
さらに今後はAIを使ったサービスなど、仕事の効率アップや省力化に関わる新機能が増えていく予定です。
Microsoft 365 Personalは、1ヶ月間だけお試しで利用できます。今回ご紹介したさまざまな機能を、ぜひ使ってみてください!
- この記事を書いた人
- 鳥飼千愛