- 更新日: 2017年03月24日
- 公開日: 2014年06月26日
事業×技術のハイブリッドな企業文化を創る!ーリブセンスCTO 平山氏インタビュー
CTOインタビュー第四弾!
有力企業のCTOの皆様に、プログラミング学習に関する体験談や、企業内での教育・育成の取り組み、初心者へのアドバイスなどに関するインタビューを皆さんにお送りするシリーズ「CTOインタビュー」。
第4弾は株式会社リブセンスのCTO平山宗介氏へのインタビューです!
プロフィール:平山宗介氏
大学卒業後、2005年に日立ソフトウェアエンジニアリング株式会社に入社。2009年にグリー株式会社に転職し、SNSのリニューアルおよび、ソーシャルゲーム「モンプラ」の立ち上げ等を中心としたプロジェクトに従事。2012年に株式会社リブセンス入社し、現在は同社にてCTOを務める。
リブセンスHP URL:http://www.livesense.co.jp/
大学在学時に始めたプログラミング
ープログラミングについてはいつから関心をもたれていたのですか?
始めたのは大学からですね。それまでは一切興味が無かったです。もともと大学に入るまでは工業デザインをやりたかったんですよ。車のデザインですね。受験でいろいろあって、挫折を経験したりして、最終的には食えそうだということで情報工学に進む事になったんです。そこで初めてプログラミングに触れたということですね。
ー大学時代はバリバリにプログラミングをやっていた感じですか?
プログラミングを学び始めるまでは嫌だったんですけど、始めてみると意外と楽しくて、そこからはどっぷりプログラミングをやっていましたね。僕は意外と数学が得意だったんですけど、プログラミングってパズルの感覚と凄く似ていて、それが私にはとても新鮮だったんです。
ー学ぶ上で苦労と言うか、ハードルにぶちあたるような経験はありましたか?
例えばプログラミングを学んでいると、例えばソフトウェアであったり常に出来上がるものがあるので、それが純粋に嬉しいというかすごく達成感を感じていたので、苦労というかハードルというのはあまりなかったですね。一つのものをつくるというのは目標として定めやすいので。
プログラミングに自発的に取り組む社内
ー御社で現在取り組みとして行っていることはありますか?
リブセンスでは、事業推進部という部署がデジタルマーケティングというのものを行っているのですが、そこではエンジニアやマーケッター、リサーチャーなど非エンジニアの方も含めたチームで動いています。エンジニアと結講話す事が多く、データについての知識が必要なので、基本全員にRubyの講習を受けてもらっています。
社内の勉強会に関しては毎週水曜日テックランチという自由参加のランチ勉強会を開催しているのですが、それも基本的に社員全員に参加OKにしているので、ディレクターであったりとか、人事系の方なども参加しています。その勉強会に関してはエンジニア主導で進めていただいて、非エンジニアがエンジニアにRubyなどプログラミング言語を教わるということは日常的に行われています。
ーかなり自主的にやってらっしゃるんですね。
そうですね。エンジニアやクリエイターの数が半分以上を占めるので「分かっていた方が面白い」という認識があって、エンジニアが非エンジニアに何かを教えたり、非エンジニアが自主的に学ぼうという意識があると思います。
事業×技術のハイブリッドな企業文化
ー御社は結講エンジニアドリブンな文化を築こうとしていると思うのですが、そこに関してはどう思いますか?
うちの会社の特徴としては100%エンジニアを重要視するということではないですね。というのも昔だったらブログサービスとかSNSとかインターネットだけで完結するサービスもあった訳じゃないですか、これからは違うと思っていて、アルバイトなどのリアルの現実的な問題に対してインターネットを駆使してなんとかするという時代だと思っているんですよ。つまり、エンジニアリングと事業が両立される時代です。そういう意味で言うと、うちの会社は技術を大切にしつつ事業も大切にするという半々の関係で行きたいと思っています。
あくまで技術は手段なので、事業を実現するためにエンジニアリングなどといった軸で解決していくという観点を持って開発をしているという感じですね。エンジニアリングに関してきちんとした理解のある事業側もいて、しっかりそこでやりとりをしていくというような関係性です。そこにはお互い強みが違うよねというリスペクトがあります。だから、エンジニアドリブンとはまた違いますね。
ープログラミングが出来るメリットについて自身で感じることはありますか?
一番大きいのは「プログラミングというスキル」そのものですね。何かものをつくりたいときに自分でつくる事が出来るのですよ。自分が企画者なりディレクターで誰かにお願いするとしたら、頭の中にビジョンがあっても、伝えきれない、結果つくりこめないじゃないですか。そういう所はやはり、エンジニアで居て良かったなと思いますね。
どんな業務であってもプログラミングというのは知らないよりは知っていた方が圧倒的に有利だとは思います。リブセンスでは全社的に「何事にも興味がある人」というのが採用の際の人材要件に入っていたりするんです。だから、入ってきて自分が足りないと思った所はキャッチアップしてという人が多いように思います。だから、プログラミングを学ぶ事は当たり前なのかもしれません。
ーどんな業務であってもという話がありましたが、なにか具体的に例はありますか?
業務をやる上でオペレーションの作業ってあるじゃないですか、リストを管理したりとかそういう業務に関してはプログラミングは非常に便利で本質的なところが理解できるんですよ。
\Webサイト担当者としてのスキルが身に付く/
最後に、プログラミング学習者に向けたエール
ー特に社会人の方が多いと思うんですけど、何か初学者に向けてエールを一言お願いします。
プログラミングを学ぶ事はビジネスマンとしてやっていくには絶対役に立つ知識でありスキルになると思うんですよ。関係ないと思う方も居ると思うんですけど、どんな業界にも絶対役に立つ知識になると思うので、役に立つと信じてやってほしいなと思います。
特に管理する情報量が多い人には役に立つと思いますね。まずは、何か一つを楽しんで創ってみたらそれが達成感になり次のやる気に繋がると思います。自分の書いたプログラムで”動いた”という成功体験はモチベーションにつながります。
続いてサイバーエージェントCTO 白井英氏にインタビューを行いました! 幼稚園の頃からプログラミングをやっていたというエピソードとは?
- この記事を書いた人
- CodeCampus編集部