- 更新日: 2017年02月27日
- 公開日: 2015年12月05日
ゼロから始めるJavaScript講座Vol04 データ型の種類
ゼロから始めるJavaScript講座データ型の種類
データ型とは
データの扱いに関する形式のことをデータ型といいます。文章だと分かりづらいと思いますので、お手本に従いプログラムを完成させてみましょう。
<!DOCTYPE html>
<html lang="ja">
<head>
<meta charset="UTF-8">
<title>データ型</title>
</head>
<body>
<script>
var sum;
var num = 1; // 数値型
var str = '1'; // 文字列型
// 数値型(1) + 数値型(1)
sum = num + num;
document.write("<p>1 + 1 = " + sum + "</p>");
// 文字列型('1') + 文字列型('1')
sum = str + str;
document.write("<p>'1' + '1' = " + sum + "</p>");
// 数値型(1) + 文字列型('1')
sum = num + str;
document.write("<p>1 + '1' = " + sum + "</p>");
</script>
</body>
</html>
データ型は値の種類のようなもので、プログラムの中にある全ての値は、その値の種類(データ型)に関する情報を持っています。
数値型と文字列型
データ型にはいくつか種類があり、冒頭のtype.htmlでは「数値型文字列型
変数numのように、値を何も囲わず数字のそのまま記載するとデータ型は数値型
しかし変数strのように値をシングルクォート又はダブルクォートで囲うと、見た目上は数値のように見えますが、データ型は文字列型
このように変数numと変数strは、値が同じ「1」ですが、データ型が「数値型」、「文字列型」と異なっています。
+(プラス)記号を用いた場合、
- データ型が数値型- データ型が文字列型
が行われます。このように値は同じ「1」ですが、データ型によって+(プラス)記号により行われる処理内容が異なります。
そしてデータ型が「数値型」「文字列型」と異なる値に+(プラス)記号を用いた場合、数値型は文字列型として扱われ、文字列結合が行われます。
このようにプログラムは値だけでなくデータ型も処理に影響します。今回は一度変数に代入して利用しましたが、データ型は全ての値に存在しており、
例えば上記のように変数に値を代入せず直接記載した場合も「1」という値に対して「数値型文字列型
データ型の理解はなかなか難しいですが、
数値型は囲まずそのまま記載例)1、100、222
例)’1’、’abc’、’002′文字列型*はシングルクォート又はダブルクォートで囲って記載 *
ということを覚えておきましょう。
データ型にはその他「論理値型」「null型」「undefined型」などがあります。
論理型
true(真)又はfalse(偽)の2つの値を持つ形式となります。
詳細については「if」説明時に行い、定義の仕方のみ、例を以下に示します。
null型
値を持たないことを表す形式となります。null型の値はnullのみとなります。変数を箱と考えた場合、箱の中身(値)が空っぽの状態がnullです。
一番下にある「varnothing=null」がnull型であり、値がない状態となります。データとして「何もない」ことを表現する場合、nullを利用します。
undefined型
「未定義である」ことを表す形式となります。undefined型の値はundefinedのみとなります。
変数undefを宣言した後、値を何も代入せずに変数の表示を行うとundefinedと表示されます。このように値が未定義のものはundefined型となります。
null型とundefined型は似ていますが、null型は「値がないと定義」、undefined型は「未定義」と意味が異なります。
「数値型」「文字列型」「論理型」「null型」「undefined型」と計5つのデータ型を紹介しました。
最初はなかなか意図して利用するのが難しいと思いますが、+(プラス)記号による加算と文字列結合のように、データ型を考慮してプログラムを書く必要があるものが多々あるため、少しずつ意識できるようになっていきましょう。
課題
以下の変数のデータ型が何か答えなさい。変数q_9、q_10に関しては値も答えなさい。
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- この記事を書いた人
- CodeCampus編集部