- 更新日: 2017年03月01日
- 公開日: 2016年02月23日
Illustratorのグラデーション機能とは?初心者にもわかりやすく解説!
Illustratorでグラデーションを描く方法は、一見難しそうですが意外に簡単です。まずは基本操作を解説し、その後立体感を出すグラデーションメッシュについてお話しします。最後に応用編として、グラデーションを活用したバナーの作り方を紹介します。ぜひ実践で役立てていただきたいと思います。
Illustratorでグラデーションの基本
グラデーションとは何か?
色が断続的に変化している状態を指しています。下記のように、方向や色の数など、いろいろなパターンがあります。きれいで、デザインにちょっとしたアクセントを加えることができます。
まずは実際に描いてみる!
以下の図のように、図形の塗りを選択した状態(図1121)で、パレットの赤枠の部分をクリックしてください。すると図1122のように、グラデーションを描くことができます。
グラデーションができたあとに、色を変更することができます。方法は、下図(1)の鉛筆のマークの部分をダブルクリックすると、(2)のカラーパレットが開きます。そして好きな色を選択すれば、図1123のように、グラデーションの色を変更することができます。
グラデーションの色は1色だけではなく、何色でも増やすことができます。そのためには、下図(1)のグレーの部分の適当な箇所を、クリックします。すると鉛筆のマークが出現するので、ここをダブルクリックして、好きな色を選択してください。1124図のように、複数の色のグラデーションになりました。
ここまでの作業ができれば、あとは円形にしたり、角度をつけることも可能です。
Illustratorでグラデーションメッシュを描く
グラデーションメッシュとは何か?
通常のグラデーションの見た目は平面ですが、それに立体感をもたせる機能をグラデーションメッシュといいます。
グラデーションメッシュの描き方
球のイメージを描くために、まずは円を用意します。この円を図(1)のように選択ツールで選びます。その状態で、メインメニューにある図(2)の「オブジェクト」をクリックして、メニューを出し、(3)の「グラデーションメッシュを作成」を選択します。
さらに、下図のように「種類」を「中心方向」にして、OKボタンをクリックします。
その結果、図2273のようにグラデーションメッシュを描くことができます。ご参考までに、図2271は塗りが黄色の通常の円、図2272はグラデーションです。図2274は光源をつけるために、グラデーションメッシュに色をつけています。その方法は、ひとつのアンカーポイントをダイレクト選択ツールでクリックした後に、色を指定することで実現できます。
Illustratorのグラデーション機能でバナーづくり
下図では、左側に今回用意したバナーのサンプル、右側に実際に操作したグラデーションのメニューとその設定です。
こちらのサンプルでは、黄色のグラデーションを使用しています。上から下にかけて、黄色がだんだん薄くなるように、グラデーションのメニューで調整しています。操作方法は、すでに紹介したやり方で大丈夫ですが、2点テクニックを紹介します。
最初に、メインメニューの下に赤枠で囲っている、「不透明度」の調整です。通常は100%になっていて、レイヤーの下の画像(今回は模様)は透けて見えません。この「不透明度」を100%より下げると、レイヤーの下の画像が少し透けて見えるようになります。
この作業の目的は、ただ単に色のグラデーションだけでは見栄えが良くないので、レイヤーの下の画像と混ざって見えるようにしています。
もうひとつのテクニックは、グラデーションの向きを、角度を指示して好きなように指定できます。今回の例では、赤枠の90度にすることにより、上から下へと変化させることができるようになります。
\一流デザイナーのスキルが身に付く/
まとめ
Illustratorのグラデーション機能を活用して、バナーづくりにチャレンジしてみました。いかがでしたでしょうか。まずは、基本的なグラデーションをいくつか作成して、慣れてください。それから目的のデザインに応用すれば、スムーズに作業ができると思います。ぜひ、とっておきのアイデアをデザインにして、クライアントを喜ばせてみませんか。
- この記事を書いた人
- 西山一郎