- 更新日: 2017年04月05日
- 公開日: 2016年10月25日
初心者ならもっておきたい、実践で役立つGit入門書5選
チームなどの複数人での開発にもはや必要不可欠なツールといえるGit。 その便利さからプログラミングの現場だけでなく、様々な業種でも使用されています。
しかし、プログラミングがわかってもGitがわからないというかたは、意外と多いのではないでしょうか。
「GitHubでなにができんだ?」 「GitとGitHubは何が違うんだ?」 「利用したいけどやり方がわからない…」 初心者のかたであればこのようなことに頭を悩ませているかたもいらっしゃることでしょう。
とにかくGitを使えるようになりたいということであれば、本を1冊持っておくことをおすすめします。 Gitにもプログラミング同様特有の単語が存在するので、まずは入門書で基本をしっかり押さえてしまいましょう。
そこで、今回はGit初心者のかたにピッタリの入門書をまとめました。 今後のGit学習の参考にしてみてください。
そもそもGitとは?GitHubとの違いは?
Gitとは
Git(ギット)とは、プログラムのソースなどを変更した履歴を分散して管理するシステムです。
これまで使用されていたような、分散型ではないバージョン管理システムでは、サーバー上にある1つのリポジトリ(データベース)を、共同で使っていました。 そのため、変更内容が衝突したり、ソースコードの整合性を維持することが大変でした。
しかしGitでは、自分のパソコンなどのローカル環境に全ての変更履歴を含む完全なリポジトリの複製が作成されます。これが、Gitが分散型管理システムと呼ばれているゆえんです。
そしてGitでは、ローカル環境に完全なリポジトリを保存できるという特徴から、リモートのサーバーに常に接続していなくても作業を行うことができます。
このようなメリットもあって、現在多くの企業や団体で使用されるバージョン管理システムとなっています。
GitHubとは
GitHub(ギットハブ)は、このGitの仕組みを利用したウェブサービスの名称です。世界中の人々が自分のプログラムコードやデザインデータなどを保存、公開することができるようになっています。
また、GitHubは個人・企業を問わず無料で利用することができます。
初学者向けのGit入門書5選
それでは、ここからはGitを初めて学ぶかたにおすすめの入門書を紹介していきます。
1.GitHub実践入門 ~Pull Requestによる開発の変革 (WEB+DB PRESS plus)
GitHub実践入門 ~Pull Requestによる開発の変革 (WEB+DB PRESS plus)
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大塚 弘記 技術評論社 売り上げランキング: 12,945
「Gitとか、GitHubとか、名前は知ってるけどなあ…」というかたが、GitおよびGitHubを一から理解して使えるようになるための本。 実際にパソコンを操作しながらGitHubの使い方を学習することができるので実践的な入門書といえます。 わかりやすく丁寧な説明がされており、初学者に優しい本になっています。 Gitの初心者だけを意識して書かれているので、熟達してくると必要がなくなってくる本であるともいえますが、初学者はまず手にとるべき一冊です。
2.入門git
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Travis Swicegood オーム社 売り上げランキング: 275,879
Gitの入門書としては、王道の一冊。 誰もが知っていると言っても過言ではないGitの実践的な解説書” Pragmatic Version Control Using Git ”の日本語版です。
ユーザにとって必要な知識を簡単かつコンパクトに解説しています。そのため、定番のGitの入門書となっています。
基本的な部分はもちろんのこと、やや応用の部分もカバーしているので基本から応用へつなげていきたいと考えている初学者のかたにもぴったりの良書と言えますね。
3.独習Git
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Gitの基礎が身につくのは言わずもがな、プロジェクトに適用する方法などについても知識が得られる内容になっています。 いままでGitを使ったことがないかたでも、しっかりとした知識が身に付くように書かれた一冊です。 単にGitの機能を解説したものではなく、きちんと一からGitを学ぶことのできる良い入門書として利用できることでしょう。 超初歩の操作から、まったく飛ばすことなくしっかり順を追って説明されています。 現場で応用することのできる技術が丁寧かつ充実した内容で書かれており、Gitをしっかりと身に付けるためにはおすすめの本ですね。
4.アリスとボブのGit入門レッスン
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秀和システム (2014-10-07) 売り上げランキング: 28,019
突然システム開発室へ移動になったアリスが、前からシステム開発室に在籍している同僚ボブにバージョン管理やGitについてを細かいところまで順番に教えてもらうといストーリー仕立てになっています。
アリスとボブがストーリー内で操作していく手本を真似することで、Gitの使い方をわかりやすくかつ段階的に学習できるつくりになっています。
Gitの概念、プロジェクトの手順、共通のGitフォルダでの作業、GitHubでのプロジェクト公開、詳細な設定など網羅的にGitの操作方法を学ぶことができます。
Gitを学ぶという、本筋以外にも包括的にGitの使用法を学ぶことができる本だと言えるでしょう。
5.ドキュメント作成システム構築ガイド[GitHub、RedPen、Asciidoctor、CIによる モダンライティング]
ドキュメント作成システム構築ガイド[GitHub、RedPen、Asciidoctor、CIによる モダンライティング]
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技術評論社 (2016-03-25) 売り上げランキング: 85,384
GitHubなどを使ってドキュメント作成のシステムを共同で編集する方法などを身につけるときに使いたい一冊。
プログラミングをするときはもちろんですが、テキストを数人で共有したりする場面でも力強い味方になってくれる本です。 GitHub以外のサービスとの連携についても書かれており、チーム開発などで役に立つ知識を習得することができます。
どちらかと言うと広く浅く学ぶことのできる内容の書籍ですが、文章の管理を理解するための入門書としてはベストでしょう。
\Webサイト担当者としてのスキルが身に付く/
まとめ
いかがでしたか?Gitは一見難しい概念のように見えますが、いざ使ってみるとその便利さに驚くはずです。 効果的な開発を行うためにも、これらの本をぜひ活用してみてください。 今後のGit学習がよりスムーズに行うための参考になれば幸いです。
- この記事を書いた人
- 黒田剛司