福井県で活躍するITエンジニアを輩出する。 「ふくいITエンジニア養成スクール」の挑戦



福井県で活躍するITエンジニアを輩出する。 「ふくいITエンジニア養成スクール」の挑戦

福井県は、2022年度に「日経 自治体DXアワード(後援:総務省)」で表彰されるなど、行政のDX推進、産業のDX・IT化について先進的な取り組みを行っています。

その中でも産業のDXについては、福井県と公益財団法人ふくい産業支援センター(以下、ふくい産業支援センター)が連携して県内の中小企業のDX推進に向けた取組みを進めており、2021年にはその拠点施設として「ふくいDXオープンラボ」を開設するなど、他の自治体に先駆けた積極的な取り組みを展開しています。

今回は、そんな福井県におけるIT人材の育成について「ふくいITエンジニア養成スクール」を運営するふくい産業支援センター様や、スクールの協賛企業であり福井県に開発拠点を開設している県外企業の「株式会社スタイル・エッジ・グループ(以下、スタイル・エッジ・グループ)」様、福井県内のIT産業の発展を牽引する「一般社団法人 福井県情報システム工業会(以下、福井県情報システム工業会)」様にお話を伺いました。

目次
  1. 全国でも先進的な取り組み「ふくいITエンジニア養成スクール」とは
  2. サポーター企業様からの声【スタイル・エッジ・グループ】
  3. 福井県のIT業界について【福井県情報システム工業会】
  4. これから、IT業界を目指す方へ
  5. 「ふくいITエンジニア養成スクール」の受講を検討されている方へ

全国でも先進的な取り組み「ふくいITエンジニア養成スクール」とは

ーー「ふくいITエンジニア養成スクール」は自治体が運営する全国でも先進的なITエンジニアの養成スクールだと伺っています。どのようなことを目的としてスタートしたのでしょうか?

スクールは令和3年度からスタートして今年で2年目です。福井県が県内の企業を対象にアンケートを行った際に、「IT人材が不足している」という声が非常に多かったことから、県内で活躍するIT人材の輩出を目的に事業を開始しました。

当スクールの特徴は、最新のITスキルが習得できること、福井県内の協賛企業と受講生が交流する機会が豊富にあることです。また、受講料は福井県からの支援を受け、5万円と安価に受講できるのも大きな魅力です。

ーー未経験からプログラミングに挑戦してIT業界に就職ができるスクールだと伺っていますが、受講されているのはどのような方々が多いですか?

主な受講生は就職活動を控えている学生や求職中の方、IT業界への転職を検討している方です。 ほぼすべての方がプログラミング未経験なので、初めてプログラミングに触れる方でも着実にスキルアップできるようなサポート体制を敷いています。

受講生からは、「未経験からの挑戦でもカリキュラムがわかりやすく、学習サポートもしっかりしてもらえた」という声や、「プログラミングに挑戦したいと思っても決意が固められなかったが、公的な機関が安価に学ぶ機会を提供していたので、ITの世界に飛び込むきっかけになった」と好評いただいています。

昨年度は、このスクールを通じて出会った企業に就職する卒業生を輩出できたので、一定の成果をあげられたと思います。

ーー福井県内の企業が、スクールの運営や受講生の受け入れに協力していると伺いましたが、どのような企業様が協賛されているのでしょうか?

近年ではIT業界に限らず、福井県内の様々な業種の会社がIT人材を求めています。

このスクールには「受講生応援サポーター企業」という、スクールの取組みに賛同いただいた企業を登録する制度を設けており、これらの企業には受講生のインターンシップや企業見学等の受け入れに協力いただいています。

現在、37社の県内企業に登録いただいており、そのうち約半数はIT企業ですが、その他にも製造業や卸・小売業などの幅広い業種の企業が登録されています。IT企業でなくとも、システムの開発を社内で行う企業が増えていたり、社内のIT・DX化を進めるため、スクールの卒業生は福井県内の様々な企業で求められていると感じています。

受講生応援サポーター企業の特徴として、福井県の中でも先進的な取り組みを行っており、いち早く、ITの重要性に気がついてIT人材の採用に力を入れている企業が多いと感じています。

スクールでは、このようにIT人材の採用に熱心な県内の企業と受講生の交流イベントやインターンシップの紹介などを積極的に行っています。参加された企業の方からは「ITを仕事にすることに積極的な人材が多く集まっているので、いい採用に繋がる感触がある。ぜひスクールの取組みを継続してほしい。」と嬉しい声を頂いています。

ーー受講生にとっては、スキルの習得から就職まで手厚く支援してもらえる非常に充実した環境ですね。ぜひ多くの方に参加してもらいたい機会だと感じます。

サポーター企業様からの声【スタイル・エッジ・グループ】

ーースタイル・エッジ・グループ様は「ふくいITエンジニア養成スクール」に協賛し、卒業生の受け入れも行われていますが、採用企業から見るスクールの魅力はなんだと思われますか?

スクールは非常に価値がある取り組みだと思います。

基本的なプログラミング・開発のスキルが習得できることに加えて、Slackなどのツールを利用してオンラインで適切なコミュニケーションを取るための経験が積める環境です。

IT企業やエンジニアと働く上で、そのようなカルチャーを経験しているので採用する側も安心して採用することができます。

また、福井県のIT人材は職人肌で粘り強く仕事をやり遂げてくれる方が多いと感じており、そこが福井県でエンジニアを採用する魅力です。 求められる品質を納期通りに実現してくれる安心感があるので、弊社のように複数の拠点で開発を行っている会社でも信頼して仕事を任せることができます。

ーースタイル・エッジ・グループ様は東京に本社がありながら、福井県にシステム開発の拠点を設立されています。福井県に進出された理由や福井県で働くことの魅力についてどう感じられていますか?

最初は、福岡に拠点を設立していたのですが、更にIT人材を確保するために福井に拠点を設けた経緯があります。

新しく拠点を出す場所を検討していた時に、福井県が熱心にIT企業の誘致に取り組んでおり、現地でも県の担当の方が非常に丁寧に対応してくださったのですぐに拠点設立を決断しました。

私は東京・福岡・福井の3拠点を行き来しながら、それぞれの拠点のマネジメントを行っています。冬の福井は雪などの気象要件がありますが、在宅ワークやフレックスの制度を活用しそれぞれが皆、柔軟な勤務を実現しています。

また、社内には福井県に縁があり東京から移住して働いている社員もいます。PCがあればどこでも働けるので、福井に住むことは生活の満足度が上がる選択肢だと思います。

福井県のIT業界について【福井県情報システム工業会】

ーー福井県のIT企業は相互に協力して、全体で産業を盛り上げていこうとしていると伺っています。福井県のIT産業にはどのような特徴があるのでしょうか。

仰るとおり、県内のIT企業はライバルというより、業界を盛り上げる仲間として積極的に交流しています。県内IT企業は「ニッチでもトップを目指す」という経営の方針を共有しており、福井県内には特定の分野でトップシェアを誇る企業が複数存在しています。

東証プライムに上場していて建設業界のDXを支援する「福井コンピュータ」はその代表格ですし、2022年12月には福井県に本店を置く新興企業の「jig.jp」が東証のグロース市場に上場しました。 情報システム工業会にはそのような会社の代表が参加して、県内のIT産業の活性化や県内産業のDX推進のために積極的に活動しています。

ーー「ふくいITエンジニア養成スクール」の共催だけではなく、人材育成にも力を入れていらっしゃると伺いました。どのような取り組みが行われているのでしょうか。

はい。人材育成も福井県のIT業界全体で協力して力をいれています。

「ふくいITエンジニア養成スクール」への協賛だけではなく、ITを普及啓蒙するために小中学生向けのロボットコンテストである「越前がにロボコン」を開催したり、県内外の企業が集い、ICTを活用した技術等の展示やセミナーなどを行う「ふくいITフォーラム」ではIT業界に関心がある学生向けにイベントを行って次世代の人材育成に取り組んでいます。

ITはこれからの成長産業なので、若い人の挑戦は大歓迎です。一緒に福井県のIT業界を盛り上げてもらいたいですね。

ーー小中学生を対象にしたロボットコンテストなど、子どもの頃から福井県のIT業界に興味を持てるような取り組みを展開されているんですね。改めて、今後の福井県のIT産業についての展望を教えてください。

今後の展望として、福井県の産業の強みである製造業と連携してIoTやゼロトラスト型のネットワークの取り組みなど、新しいことへの挑戦も県内の企業が協力して取り組んで行く予定です。

福井県だからこそできる挑戦の機会はたくさんあるので、スクールで技術を学んでぜひIT業界に飛び込んできてもらいたいです。

これから、IT業界を目指す方へ

ーーふくい産業支援センター様からのメッセージ
近年、全世界で加速するDXの流れは本県にも波及し、本県中小企業におけるITエンジニアの需要は急速に高まっています。

また、最近では東京などの都市部に本拠地があるIT企業が福井県にサテライトオフィスを新設する事例が増えており、わざわざ都会へ引っ越さなくても、住み慣れた福井にいながら都会の仕事をすることが可能となるなど、本県においてもITエンジニアの活躍フィールドは広がるばかりです。

「ふくいITエンジニア養成スクール」が本県産業の成長につながり、多くの若者がプログラミングスキルを習得することで将来への可能性を広げていただけることを願っています。

ーースタイル・エッジ・グループ 長田様からのメッセージ
福井のIT人材のポテンシャルはとても高いと感じています。都心に比べ未開拓な部分もたくさんあるため、ゼロイチを築きあげる楽しみがまだまだあります。フロンティアになれる、これから自分たちで福井県のIT業界・エンジニアの文化をつくるチャンスがあります。

すでに成熟したコミュニティがある都心では味わえない、自分で切り開いて行く経験ができることが福井県のIT業界で働く魅力になると思っています。

未経験の人はもちろん、都心でエンジニアとして働いていて新しい環境に飛び込みたい方はぜひ一緒に福井県のIT業界を盛り上げていきましょう。

ーー福井県情報システム工業会 小森様からのメッセージ
福井県はなんといっても幸福度日本一の県、住みやすい県です。今はPCとインターネットさえあれば仕事ができる時代なので、環境の良い福井に住んで通勤のストレスなく働くことは魅力的だと思っています。

エンジニアを初めとするIT人材を求める企業は多く、どこも採用に困っています。仕事を任せたい企業さんも多いので、希望するなら起業やフリーランスといった働き方も目指しやすい職業です。

IT産業はまだまだ伸びしろしかない産業なので、若い人にはどんどん挑戦してもらいたいです。


「ふくいITエンジニア養成スクール」の受講を検討されている方へ

本記事でご紹介した「ふくいITエンジニア養成スクール」では設立された2021年以来、年に1度受講生を募集しています。ご興味がある方は以下のリンクから情報をご確認ください。

■「ふくいITエンジニア養成スクール」について
https://www.fisc.jp/itschool/
https://twitter.com/fukuiitschool

(参考リンク) ■公益財団法人ふくい産業支援センターについて
https://www.fisc.jp/

■株式会社スタイル・エッジ・グループについて
https://styleedge.co.jp/

■一般社団法人 福井県情報システム工業会について
https://www.e-fas.net/

※本記事は公益財団法人ふくい産業支援センターからコードキャンプ株式会社が運営を委託されている「ふくいITエンジニア養成スクール」のPR記事です。

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CodeCampus編集部
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CodeCampus編集部
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