- 公開日: 2022年06月04日
初心者にとってC言語は難しい?ビギナーでも習得しやすい言語とは
C言語は、ITの分野で行われていることの大半をこなせる利便性の高い言語になります。 それゆえに初心者向けとは言いがたく、独特な構造や文法の使い方、さらにはプログラミング以外の知識も求められることから、他の言語よりも習得にかかる時間や挫折の回数も多いと言われています。
このページではC言語について知りたい初心者や入門者に向けて、基礎知識の部分や難しいとされる理由についても説明していきます。
【初心者向け】C言語の基礎知識
人気のプログラミング言語として、常にランキング(TIOBEインデックス)上位にあがっているC言語。
なぜそこまで人気が高いのか、まずはC言語の基礎知識に触れていってみましょう。
「そもそもC言語って?」という人のために、C言語入門としてどんなプログラミング言語なのかをご紹介していきます。
C言語とは?
1972年、まだパソコンもそこまで普及していない時代にアメリカで生まれたのがC言語です。
C言語は0と1(2進数)だけでプログラミングする機械語から発展した言語で、パソコンなどの機械類に直接アクセスすることに向いているとされています。
このことからC言語の考え方は人よりも機械に似ており、はじめて触れる人は慣れない考え方に難しさを感じてしまうことも。
たださまざまなプログラミング言語のベースになっているため、習得できれば言語レパートリーを増やせるメリットがあります。
<C言語から派生したプログラミング言語>
C++、C#、Java、JavaScript、Python、PHP、etc…
50年近くも前に生まれた古い言語ではあるものの、プログラミングの基盤となる考え方を身につけるには最適なことから今も根強い人気のある言語となっています。
C言語が使われている主な分野
次はC言語が使われている分野についてみていきましょう。
1.OS(オペレーティングシステム)
OS(オペレーティングシステム)とは、周辺機器を使うための土台となっている基本ソフトウェアを意味します。
OSが入っている周辺機器
⇨ パソコン、スマホ、ゲーム機器(任天堂スイッチ、PS5など)、お掃除ロボット(ルンバなど)
オペレーティングシステムを直訳してみると「操作する仕組み」になり、言葉通り全体を管理したり制御する役割を担っています。
もう少しわかりやすいところでスマホを例にしてみると、
- iPhone ⇨ iOS
- Android(アンドロイド)⇨ Android OS
iPhoneでは使えるアプリが、アンドロイドのスマホでは使えないという経験があるはずです。
これはそれぞれのOSによって、できることが管理・制御されているためです。
仮にもしOSが入っていないスマホがあったとしたら、電源を入れても何も表示されず、何十万もするただの鉄の塊と化します。
そのためアプリに限らず、スマホを自由に操作できるのはOSのおかげと言えるでしょう。
またOSはC言語を使って開発することができますが、現在は派生した言語であるC++やC#を使うこともあります。
組み込み系システム
組み込み系システムとは、スイッチ1つで動作を自動化させたり、正常に動いてるかチェックしてくれるものです。
身近な電子機器に用いられており、誰もが知る家電の中にも組み込まれています。
- 白物家電 ⇨ 電子レンジや洗濯機、炊飯器、エアコンなど
家電はボタン1つで動き、時間でモードが変わったり、停止したりしますよね。
これはプログラムされたC言語によるもので、意外なところでわたしたちの便利な暮らしを支えてくれています。
ロボット開発
ロボット開発も組み込み系システムの1つであり、ロボットの頭脳にはC言語が用いられています。
C言語によって行動をプログラムすることで、ロボットがまるで人のように歩いたり、止まったり、言葉を話すことができます。
またこうした技術は車にも活かされており、ワイパーやカーナビ、さらには自動ブレーキなどの運転支援システムといったドライバーの安全や負担を軽減するところにもC言語は役立てられています。
C言語の特徴
新しいプログラミング言語がいくつもある中で、今もC言語がさまざまな分野で好まれているのには理由があります。
- 処理速度の速さ
- 高い汎用性
ここからはC言語の2つの特徴について、もう少し詳しく見ていきましょう。
処理速度が速い
C言語は、数あるプログラミング言語の中でも処理速度においては最速とされています。 この速さを生み出しているのは、書いたソースコードをパソコンが読み取れる機械語へと翻訳する方法にひみつがあります。
書いたソースコードを機械語へ翻訳するには2つの方法があり、
インタープリタ方式 ⇨ プログラミング言語を1行ずつ機械語に翻訳し実行する方式
コンパイル方式 ⇨ プログラミング言語を一括して機械語に翻訳し実行する方式
プログラムを1行ずつ翻訳し実行するインタープリタ方式にくらべ、一括で翻訳を実行するコンパイル方式の方が処理速度が速いです。
C言語は「コンパイル方式」をとっており、無駄なくスピーディーに処理することができます。
そのため大規模なシステムを使った膨大なデータ処理が求められる場面などでは、C言語が重宝されています。
汎用性が高い
C言語のもう1つの特徴として、あらゆる開発に対応できることがあげられます。
まず他の人気プログラミング言語の得意分野をあげてみると、
Java ⇨ アプリ開発、CG、クレジットカードなど
Python ⇨ データ収集・処理・分析、AI(人工知能)分野など
一方のC言語は先ほども紹介したように、OS、AI(人工知能)、ソフトウェア、ゲーム、アプリ、家電、自動車、etc…、守備範囲が他のプログラミング言語にくらべて広いです。
あるゆることに対応できる自由度の高さがC言語の大きな特徴であり、また古くからエンジニアたちに好まれる理由でもあります。
C言語が初心者にとって難しいとされる理由
ここからが本題の、C言語が初心者にとって難しい理由についてです。
つまずく箇所や難しいポイントをいくつかピックアップしたので、いっしょに見ていきましょう。
C言語はハードウェア(パソコンなど)を管理・抑制する言語のため、メモリやCPUといったパソコン自体の知識が必須となってきます。
そのため求められる範囲が広く、初心者にはハードルの高い言語と言われています。
またその他にも挫折の原因になりやすい部分がいくつかあるので、簡単にご紹介していきます。
エラーが特定しづらい
C言語に限らず、初心者はトライアンドエラーを繰り返してプログラミングスキルを習得していきます。
しかし厄介なことに、C言語はコンパイル方式をとっています。
コンパイル方式は機械語への翻訳スピードこそ速いものの、
- コードを完成させないと、途中で実行結果をチェックできない
- コンパイラが指摘してくれないエラーがある
コードが完成した後にエラーを修正する必要があり、コード量が多いとそれだけでも一苦労します。
しかも見た目には正しく動作していても隠れたエラーが起こっているケースもあり、見つけるには経験が物を言うことも。
プログラミングは正しく動いてこそ興味や関心が深まっていくので、エラーや問題続きでわからず終いはよくある話です。
ほかの言語より覚えるべき知識量が多い
C言語の難しいポイントとしてわかりやすいのが、求められる知識量が多さです。
- ポインタ変数
- メモリ管理
- デバッグ(エラー管理)
- フレームワーク
- ハードウェア(パソコンなど)の知識 など
ざっとあげただけでも初心者にとっては「なんの話?」ということも多いでしょう。
C言語は使いこなす技術が多く、それだけ覚えなければならないことがいくつもあります。
しかも1つ1つを理解するには時間がかかるだけに、モチベーションが続かず挫折の原因になってきます。
プログラムの文法が複雑になりやすい
C言語は書くコードが長いのが、初心者の学習を難しくしている理由でもあります。
よくあるパターンとして「Hello World」と画面に表示するためのコードを、人気言語の1つであるPythonを例に比較してみましょう。
<Python>
print("Hello World")
<C言語>
#include <stdio.h>
main()
{
printf("Hello World\n");
}
1行で済むPythonにくらべ、C言語は1つの単語を表示するだけに5行も書かなくてはなりません。
簡単な単語を表示するだけでも行数が多く、内容が複雑になるに連れて膨大な行数になっていきます。
C言語は一癖も二癖もあるだけに、複雑な書き方は学習の手を止める原因になってきます。
初心者が習得しやすいプログラミング言語の学習コース
メジャーとされるプログラミング言語の中でも、C言語の学習コスト(難易度)はトップクラスに高いです。
すぐにスキルを活かして転職やフリーランスを考えているなら、特に初心者は他のプログラミング言語にも目を向けてみると良いかもしれません。
C言語は人気の言語なものの、正直なところフリーランスとして短期で仕事を受けたり、個人でビジネスをはじめる人には向いていないと言われています。
というのも、
- 案件数が少ない
- 大規模開発が主
せっかく入門書や参考書で勉強しC言語を扱えるようになっても、競争率が高く、個人単位での仕事を切り出しづらいという一面を持っています。
そのため対会社(BtoB)での仕事が多く、企業に属して開発していくのがスタンダートとなっています。
他の言語からはじめ、後からC言語を覚えるでも遅くはないだけに、まずは初心者でも取り組みやすいCodeCampの学習コースをいくつかご紹介していきます。
プログラミング学習コース1 オーダーメイドコース
学ぶ相手を選ばない、充実したカリキュラムを誇るオーダーメイドコース。
30種類以上のプログラミング言語が学びたい放題となっており、
Webサイト / フロントエンド ⇨ HTML・JavaScript・フォトショ・イラストレーター、etc…
バックエンド ⇨ Python・Java・PHP・Ruby、etc…
ITツール / インフラ ⇨ WordPress・AWS・Linux、etc…
案件数の多いWebデザイン周りからはじめたり、さらなるスキルアップを目指すなど使い方は人それぞれです。
しかもすべてのカリキュラムが永年読み放題となっており、常に最新の情報にアップデートされたものを学ぶことができます。
また365日朝7時〜夜24時までなら好きな時間にオンラインで学習を進められ、プロの講師によるマンツーマンの個別指導なので知識0でも安心です。
とにかくプログラミングに挑戦してみたい人は、オーダーメイドコースを選んでみてください。
プログラミング学習コース2 CodeCmapGATE
わずか4ヶ月で企業に欲しがられる人材へと導く、CodeCmapGATE。
300件以上の法人研修導入実績にもとづく実務レベルのカリキュラムが用意され、未経験者であってもエンジニア転職を叶えます。
より実践的に学べるコースになることからWebサービスを開発するためのスキルだけでなく、開発を効率良く行うためのフレームワークやセキュリティー面も学んでいきます。
1〜2ヶ月 ⇨ Webサービス・フロントエンド
3〜4ヶ月 ⇨ フレームワークを使った開発・セキュリティ
実務の流れをくんだカリキュラムと、さらに現役エンジニアによるマンツーマンの指導と技術提供によって、同じエンジニア転職を目指す人と技術や知識で一歩リードできます。
また理想のキャリアを叶えるためにキャリアコンサルタントがつき、万全のキャリアサポート体制を整えることでエンジニア転職を成功に導きます。
本気でエンジニア転職を考えている人は、CodeCmapGATEで確かなスキルを身につけてみてください。
プログラミング学習コース3 Webマスターコース
「ホームページを作ってみたい」、そんな軽い気持ちからでもスタートできるWebマスターコース。
サイト制作に必要な知識を身につけられ、最終的にはオリジナルのホームページが作れます。
<制作例>
- グルメサイト
- 掲示板機能
- フリマサイト(出品・購入機能付き)
- ログインやパスワード認証、検索機能 など
個人で運営するには十分なものが作れ、副収入を得ることも夢ではありません。
またオンライン上にある教科書を使った学習がベースになり、わからないことがあればエンジニアのマンツーマンレッスン(予約制:朝7時〜夜23時40分まで)も受けられます。
家事の合間やちょっとした空き時間でもスキルが身につけられるため、カジュアルに考えている人にもオススメです。
もちろんIT・Web業界にチャレンジしたいと思ったらキャリア支援も行っているため、将来を見据えたスキルアップにも使えるコースとなっています。
プログラミング学習コース4 Webデザインマスターコース
相手を惹きつける魅力的なデザイン&サイト制作を学べるのが、Webデザインマスターコース。
Webデザイン基礎コースとWebデザインマスターコースといった2種類の学習カリキュラムに分かれており、基礎編とマスター編で共通して学べるWebデザイナーとしては必要となるコーディングに関するスキルを学ぶことができます。
いずれのWebデザインを学べるコースも共にタブレット・スマホ、パソコンといった画面サイズに合わせて表示できるレスポンシブルデザインが学べ、そこに写真加工や画像制作ツールを使うことで世界に1つだけのオリジナルホームぺージが作成できます。
<制作例>
- 観光サイト
- カフェなどの飲食店サイト
- ファッションサイト
- バナー制作 など
Webデザインマスターコースの学習もオンライン上の教科書を使い、マンツーマンレッスン(予約制:朝7時〜夜23時40分まで)も実施。
自分のペースで学習できるだけに、「こんなデザインにしたい」など構想を練りながら楽しく進められるはずです。
ありふれたデザインでは満足できないといった人は、ぜひデザインマスターコースを受講してみてください。
\Webサイト担当者としてのスキルが身に付く/
まとめ
C言語はエンジニアとして技術はもちろん、知識の幅も大きく広げてくれるでしょう。
しかし難易度が高く、はじめてプログラミングを学ぶという入門者とって習得までには険しい道のりが長く続きます。
案件数や高単価を目指せるプログラミング言語はいくつもあるだけに、はじめは学習コストと収入のバランスを考えながら言語選択してみてください。
- この記事を書いた人
- AKI