- 更新日: 2017年03月30日
- 公開日: 2016年08月30日
SASSユーザー必見!Compassの基本と導入方法を徹底解説
SASSを活用していますでしょうか?Compassを併用することで、SASSをもっと便利に使っていくことができます。本記事では、CSSフレームワークのCompassについてご紹介します。
Compassとは?
Compassとは、SASSを便利に使うためのCSSフレームワークのこと。SASSを使ってCSSを書くときは、Compassを併用することが一般的です。
Compassを使うとCSSの開発を便利に進めることができます。便利なmixinが使えますし、CSSスプライトも使えます。プロジェクトごとの設定をすることも可能です。
Compassをインストールする
それでは早速、Compassの使い方について見ていきましょう。まずはCompassのインストールから。
Rubyをインストールする
Compassを使うためには、SASSが必要です。SASSはRubyで動いているので、まずはRubyをインストールしておきましょう。
SASSをインストールする
SASSをインストールします。下記のコマンドを実行してください。
gem install sass
正常にインストールできたか、下記のコードでバージョン確認をしておきましょう。
$ sass --version
Compassをインストールする
Compassもgemを使ってインストールします。下のコマンドを打ち込んで、Compassをインストールしましょう。
gem install compass
こちらもインストールが正しくできたか、下記のコマンドで確認しておきましょう。
compass version
Compassの基本的な使い方
インストールができたところで、Compassを使う時の基本的な流れについて見ていきましょう。
フォルダを作成する
Compassを使うために、プロジェクト用のフォルダを作成しましょう。ターミナルの場合は、下のコードでフォルダを作成できます。
mkdir フォルダ名称
下記のコマンドで、作成したフォルダに移動してください。
cd プロジェクト用のフォルダ
Compassプロジェクトを作成する
Compassで新規プロジェクトを作成します。下記のコマンドで、カレントディレクトリにCompass用のフォルダや設定ファイルが作成されます。
compass create
作成されるファイルやフォルダは下記の通り。
- sass- stylesheets- config.rb
「sass」はSASSファイルを格納するフォルダで、コンパイルされたCSSファイルは「stylesheets」フォルダに保存されます。「config.rb」はCompassの設定ファイルです。
試しに、「sass」フォルダ内にSASSファイルを作ってみましょう。
@import "compass";
a {
text-decoration: none;
&:hover {
text-decoration: underline;
}
}
上記のように、Compassプロジェクトであることをimportで明示したのち、SASSコードを書きます。
Compassを起動する
Compassを起動します。下のコマンドを実行してください。
compass watch
Compassがプロジェクトを監視して、SASSファイルが更新された場合に自動でCSSファイルを出力してくれます。
先ほど作ったSASSファイルもコンパイルされているかと思います。「stylesheets」ディレクトリに、下記のコードを含むCSSファイルが出来ているでしょうか。
a {
text-decoration: none;
}
a:hover {
text-decoration: underline;
}
Compassを停止する
Compassを使わないときは、監視を止めておきましょう。「Ctrl+c」をクリックすれば、watchを停止することができます。
\一流デザイナーのスキルが身に付く/
あとがき
Compassの基本や導入方法、基本的な使い方について解説しました。CompassはGUIツールもあるので、コマンドを使いたくない場合は検討してみてください。Compassを活用して、SASSをもっと便利に使っていきましょう。
- この記事を書いた人
- 中西洋平