「大規模開発の実践知を学ぶ研修」を通じて、若手エンジニアの成長を加速させる【フロイデ株式会社】
- 更新日: 2022年09月07日
- 公開日: 2022年09月06日
フロイデ株式会社は「福岡に本社を構えシステム開発事業、Webサービス事業、ゲーム開発事業」を展開しています。
今回は、若手エンジニア向けの研修としてCodeCampNEXTをご導入いただいた背景や期待する効果について、研修導入を進めて頂いた取締役の東郷さんにコードキャンプ代表の堀内がお話を伺いました。
福岡を拠点に、独自の経営を行うエンジニア集団
—(堀内)本日はお時間をいただきありがとうございます。東郷さんはコードキャンプのグループ会社であるフューチャーのご出身ということで、お話できるのを楽しみにしていました。
フロイデさんには東京から福岡に移住されたタイミングでジョインされたと伺っています。改めて、どのようなことをされている会社かご紹介いただけますか?
フロイデは1987年にシステムエンジニアリングサービスを提供する会社として福岡で創業された会社です。2020年からは創業者から経営を引き継ぎ、現社長の瀬戸口と私がほぼ経営を担っています。
弊社の顧客はほとんど東京の会社です。コロナ禍になる前からラボ型で福岡にいるエンジニアがリモートで開発に参画しています。他には、ゲーム開発の事業や自社で開発したWebサービスの運営をしていますね。
最近では、ITの会社として地域に貢献できる事業をしようということで、地元にある老舗のかまぼこ屋さんを買収して、他業種の事業再生やDXを実現するための挑戦をはじめました。
地方発のIT企業として独自性を出しながら、地元のエンジニアが集まってきてくれるような経営をしたいと思っています。
フロイデ株式会社 取締役 東郷 智彦氏
2001年新卒としてフューチャーシステムコンサルティング(株)(現:フューチャー(株))に入社、その後インターネット事業会社数社にて多数の新規事業立ち上げ責任者を経験。
「発注側」の論理を理解し、顧客とのコミュニケーション、プロジェクトマネジメントの質的向上を目指してフロイデに参画。
—ありがとうございます。今はコロナ禍の影響もあって都心の企業が地方のエンジニアやIT企業を発掘する動きも活発になっているので、御社のように特色がある企業にエンジニアが集まってくるのは素晴らしいですね。
今回は、入社2年目の社員4名を対象にCodeCampNEXTを研修として導入していただきました。普段はどのような形で社員の採用・育成を行っていらっしゃいますか?
うちに入ってくる新卒のエンジニアはプログラミング未経験の学生がほとんどです。もちろん、「福岡でエンジニアとして就職する」なら弊社を選んでもらえるように努力していますが、プログラミングの経験があったり、情報系の学部に通っていたりする学生はメガベンチャーなど就職希望ランキングの高い企業を志向する傾向にあります。
そのため、ポテンシャルが高い学生を新入社員として迎え入れて、エンジニアに育成しています。採用の基準はシンプルで、モノづくりが好きで素直に技術に向き合えるかどうかを見ていますね。入社後は社内のエンジニアを講師にして3ヶ月かけてプログラミングや開発の研修を行っています。
CodeCampNEXTを受講してもらった入社2年目の社員は、ある程度現場で経験を積んで開発の仕事に慣れてきたタイミングで視座を上げてもらいたいと思って送り出しました。
コードキャンプ株式会社 代表取締役 CEO 堀内 亮平
1985年生まれ。フューチャーアーキテクト株式会社に新卒で入社し、大手企業のITコンサルティングに従事。
その後、IT人材育成の新規事業を立ち上げ、責任者として事業を推進。2018年1月よりコードキャンプに参画する。
外の世界に触れることが、若手育成の課題を解決する
—我々としてもCodeCampNEXTは入社2〜3年目でこれからリーダーを目指すくらいの段階にいる若手エンジニアに受けてもらいたいカリキュラムをつくっているので、御社の育成課題にもうまくハマっているのかなと感じています。
具体的に、どんなところが研修導入の決め手になったのでしょうか?
率直に、CodeCampNEXTで学べるテーマや経験できる内容が素晴らしいと思います。こういう学習機会はどんな会社でも求められるはずです。
新卒で入社しているメンバーは自社の開発現場しか知らないので、社外のフューチャーさんやトランスコスモスさんなどの大規模な開発現場ではどう開発しているのか?を学べるのは貴重な経験です。
内容も座学ではなく実践が中心で、自分でコードを書いて課題を提出しないと修了できないので、その点でも受講する価値が高いと感じます。
今アサインされている仕事以外の場でアウトプットすることで、業務では磨けない力が身につくと考えました。
「本質的に良いコードとは?」を体系的に学ぶ
—なるほど。やはり現場で仕事をこなすだけでは習得できない部分をCodeCampNEXTで埋めることができると感じていただいたんですね。現場ではどのようなことが課題になっているのでしょうか?
現場では、既に動いているコードを触ることが多く、どうしても目の前の問題を解決するための場当たり的な指導になりがちです。
先輩エンジニアも必ずしも体系的に教えられるわけではなく、表面化した問題をもぐら叩きのように潰していくだけで手一杯になることが多いと思います。
CodeCampNEXTで学ぶような「本質的に良いコードとは何なのか」、「どんなルールを決めて開発を進めるべきか」などを現場で学べる機会はほとんどありません。
若手が成長すれば、現場のレベルを引き上げられる
—実務に入っていると若手のエンジニアは「その修正が必要な理由」を考えるよりもその場で「指示された通りに直す」ことに追われてしまいますよね。学習後にはどのような変化を期待されていますか?
今回は、大規模な開発現場でどんな考え方で開発をおこなっているのか学んできてもらったので、それを自分のモノにして現場に還元してもらいたいと思っています。
CodeCampNEXTを受講しているメンバーには、受講中に何を学んだのかを全社に向けて発表する機会を設けました。先輩社員も学んでいる内容を聞くことでいい刺激を受けていました。
理想は若手から先輩社員に対して本質的な質問が出てくるようになることですね。リーダーは安心してそのメンバーに仕事を任せられるようになりますし、チーム全体としてもどういう品質で仕事をするべきか再認識する機会をつくることができます。
CodeCampNEXTで学んできた若手メンバーが、ボトムからチームのレベルを引き上げるような活躍をしてくれることを期待しています。
来年以降は、今回受講したメンバーが先輩になって新しく入社する後輩の育成を担当する機会も増えるはずなので、技術や知識を後輩に伝えてもらいたいと思っています。
—なるほど。若手エンジニアが成長することで、本人だけではなくチーム全体や後輩にもいい影響が生まれることを期待しているということですね。
エンジニアが活躍し続けるための環境をつくる
—最後に、御社としてどのようなスタンスでエンジニアの育成を行っているのか伺わせてください。
ITエンジニアの世界は本当にデキる人とそうではない人の差が激しいので、そういう世界で仕事をしていく上で必要な心がけを社員に持ってもらいたいと思っています。
今はどこもエンジニア不足なので、ちゃんと顧客と繋がっていれば仕事に困らない状況ですが、そこに甘えてしまうと自分の技術力がどのレベルにあるのか客観視できなくなってしまいます。
実際に、私がこれまで一緒に仕事をしてきたエンジニアの中には一人で”千人力”と呼べるようなハイパフォーマーがいました。エンジニアとして働くことは、そういう現実を突きつけられる環境にいるということです。
今、自分の技術力で生み出せている価値はどれほどのものなのか意識できる環境をつくることが大切だと考えています。
—ありがとうございます。最後にお話していただいたエンジニアへの想いも含めてぜひこれからも御社のお役に立たせていただきたいと思います。今後もいい学習の機会をご提供できるように頑張っていきますのでよろしくおねがいします。
■CodeCampNEXT 紹介ページ
https://codecamp.jp/next/
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- この記事を書いた人
- CodeCampus編集部