- 更新日: 2020年11月25日
- 公開日: 2016年05月26日
簡単に開発環境が構築できる!Cloud9 使い方を徹底解説
Cloud9の特徴や基本的な使い方、WordPressのインストール方法についてまとめました。何かと手間な環境構築が簡単にできますし、GitHubやBitbucketとの連携も可能です。
無料プランでも十分に利用価値はあるので、プログラミングを学習するならぜひ活用しましょう。
Cloud9の基礎知識
Cloud9とは?
Cloud9 - Your development environment, in the cloud
Cloud9とは、クラウドからプログラミングが行えるウェブサービスのことです。
いわゆるIDE(統合開発環境)としての機能が備わっていて、プログラミングを効率的に進めていくことができます。GitのホスティングサービスであるGitHubやBitbucketとの連携も可能です。
Cloud9の特徴(メリット)
Cloud9の特徴は、クラウドであることのメリットを丸ごと享受できるところ。例えば、Cloud9を利用するのに必要なツールはブラウザだけです。場所やデバイスに縛られずに、どこでも開発が行えます。
また、開発環境の準備も簡単です。環境構築は結構面倒なので、そこで躓いてしまうビギナーも多いはず。一発で開発環境が整えられるので、Cloud9はこれからプログラミングをはじめるビギナーにこそ使って欲しいサービスなのです。
料金プラン
Cloud9はフリーの料金プランから、チームや企業向けの有料プランなども用意されています。個人で使うのであれば、無料プランで十分でしょう。プライベートワークスペースを使いたい場合など、実際の業務で使う場合は有料プランを検討してください。
Cloud9の使い方
Cloud9の基本的な使い方について見ていきましょう。まずはCloud9のアカウントを作成するところから。
アカウントの作成
先ほどのCloud9のトップページの中央、「Your e-mail address」にメールアドレスを入力。「Sign Up」ボタンをクリックします。すると、アカウントの登録手順がスタートします。
まずは、「Name」のところに自分の名前を入力します。ここで入力した名前は、Cloud9上に公開されるものです。必要であれば、ニックネームなどを使うようにしましょう。
入力できたら、「Next>」ボタンを選択して次に進みます。
次にUsernameを設定します。UsernameはCloud9のワークスペースのURLに表示されます。なお、Usernameは後から変更できないので注意しましょう。
「Next>」ボタンを選択して次に進みます。
Cloud9の用途などを選択して、「Next>」をクリック。
登録内容を確認して、問題なければ「Next>」を選択してください。
これで最後です。キャプチャが表示されるので、チェックを入れて「Create account」ボタンをクリックします。これで完了です!
Cloud9のダッシュボードが表示されたでしょうか?
なお、メール認証も忘れずに行っておきましょう。
ワークスペースの作成
アカウントの作成ができたところで、ワークスペースを作成していきましょう!
ダッシュボードに「Create a new workspace」とありますね。ここをクリックしてください。
ワークスペースの作成画面が表示されました。
ワークスペースの名称やテンプレートを入力・選択したら、画面下の「Create workspace」ボタンをクリック。これでプロジェクトの作成が完了です。なおここではテンプレートとして「HTML5」を選択しています。
ワークスペースができるまで、少し待ちましょう。十数秒くらいで終わるはず。
ワークスペースが表示されました。
基本的な使い方
まずはファイルを編集する方法から。
画面の左側に、ファイルリストが表示されていますね。「hello-world.html」というファイルがあるので、右クリックして「Open」を選択します。
ファイルの内容が表示されました。
一般的なエディタと同じように使えるので、いろいろと試してみてください。
次に、画面上部にある「Preview」をクリックして「Live Preview File」を選択します。すると、「hello-world.html」のプレビュー画面が表示されます。
HTMLを編集すると、リアルタイムでプレビューも変更されます。便利ですね!
Previewの横にあった「Run」ボタンからは、Apacheの起動と停止ができます。画面下のコンソールに、その様子が表示されています。
テンプレートごとに使い方も変わってくるかと思いますが、UIもわかりやすいのですぐに馴染めるでしょう。
WordPressの環境構築
最後に、Cloud9上にWordPressの環境を作成してみましょう。CMSと言えばWordPressというくらい、Web系では引っ張りだこのシステムです。Cloud9でも簡単に環境が作れるようになっています。
Cloud9のダッシュボードから、「Create a new workspace」をクリックしてワークスペースの作成画面をひらきます。テンプレートとしてWordPressを選択して、先に進めます。
WordPressのプロジェクトが作成できました。
ここから、WordPressのセットアップをしていきます。まずはデータベースの作成から。画面下のコンソールから下記のコマンドを実行して、データベース(MySQL)を作成します。
$ mysql-ctl start
index.phpをOpenして、「Run」をクリックしてください。
すると、コンソールにWordPressのURLが表示されました。
このURLをクリックして「Open in Preview」を選択。WordPressのセットアップ画面が表示されるかと思います。
あとは表示されている画面に沿って、セットアップを進めていけばOKです。
\Webサイト担当者としてのスキルが身に付く/
あとがき
Cloud9の基礎知識や基本的な使い方、WordPressのセットアップ方法までをご紹介しました。コマンドも少し出てきましたが、基本的にはGUIから簡単に環境構築ができます。Cloud9を使って、快適なプログラミングライフをお過ごしくださいね。
- この記事を書いた人
- 中西洋平