- 更新日: 2017年03月23日
- 公開日: 2016年04月05日
初心者必見!Illustratorのグリッドとはをわかりやすく解説!
今回は、グリッドツールに含まれている機能を使い、簡易的に表を描きたいと思います。また、この機能を応用したお役立ちTIPsもご紹介します。
グリッドツールの使い方
グリッドとは?
一般的に、直線を縦横に規則正しく組み合わせた構造を、グリッドと呼んでいます。イラストレーターの場合は、大きく分けて2つの機能があります。
まずは、オブジェクトの作成や整列を補助する機能です。下図のように、グリッド(マス目)に沿って、図形を描いたり並べたりすることが容易になっています。
そもそも、このグリッドを表示するためには、メインメニューの表示より「グリッドを表示」を選択します。グリッドを消すには、上図(1)のグリッドを隠すを選びます。なお、グリッドと併用してガイドを使うと、作業の効率と正確さが向上します。
グリッドの2つめの機能は、規則正しい線や図形の並びを、簡単な設定により実現できることです。線を組み合わせて作表したり、図形を組み合わせてデザインのパターンを描くことができます。
グリッドツールはここに隠れている!
出現させるためには、まずは下図のツールパネルの(1)の部分を長押しします。するとメニューが展開します。次に、(2)の「長方形グリッドツール」を選択してください。
長方形グリッドツールはまずは設定からはじめる!
「長方形グリッドツール」を選択すると、カーソルの形が十字のマークに変化します。この状態で、画面の空いた場所をクリックします。すると下図のように、「長方形グリッドオプション」が表示されます。
次に、希望の列数を図の(1)に入力します。デフォルトでは5となっています。また、希望の行数を図の(2)に入力します。デフォルトではこちらも5となっています。
ここでの注意点は、列数と行数の指定の際に、数字は「分割」の数字であることです。具体的には今回の場合には、列数と行数ともに5と入力したため、分割の数が5となり、その結果6行、6列の表ができました。よって、作成したい数より1引いた数を、それぞれの欄に記入する必要があります。
さて、表全体の背景に色を付ける場合には、(3)の「グリッドの塗り」のチェックボックスをオンにしておきます。
最後に「長方形グリッドオプション」の一番下にあるOKボタンをクリックします。すると(4)のように、表は完成します。
グリッドツールお役立ちTIPs
グループ解除し不要な罫線を削除する!
出来上がった表の縦と横の直線は、グループ化されていて単独での操作はできません。そのため、不要な線が出てきた場合は、下図の通り、オブジェクトを選択し、その後にグループ解除をクリックして、いったんグループ解除を選びます。その後に、不要の線を選択ツールにてクリックして、Deleteキーを押してください。
長方形ツールでセルの背景に色を付ける!
下図のように一部のセルの背景に色を付ける方法を説明します。やや手間がかかりますが、セル毎に長方形ツールにて長方形を描く方法があります。もともとの表のレイヤーと、色を変えたいセルのレイヤーとを、分けて作業した方が簡単です。
文字ツールでタイトルなどの文字を追加する!
下図のように、単純にレイヤーを作成し文字を書いていくことです。入力文字が比較的少ない場合には、この方法が最も早くて正確です。より多くの文字を配置する方法は、メインメニューの書式の「制御文字を表示」を使って実現できます。ただ、この方法は操作が非常に煩雑です。
グリッドツールには、同心円バージョンも用意されている!
長方形グリッドツールの応用編として、同心円グリッドツールもツールパネルに用意されています。下図の赤枠の「同心円グリッドツール」を選択すると、カーソルの形が十字にマークに変化します。この状態で、画面の空いた場所をクリックします。「同心円グリッドオプション」が表示され設定してください。
下図のように、それぞれの円に別々の色を付ける場合には、メインメニューのオブジェクトから、グループ解除を選択して、それぞれの円を別々に切り離します。それぞれの円の塗りに好きな色を順次指定してください。
\一流デザイナーのスキルが身に付く/
まとめ
ここまでいかがでしたでしょうか。グリッドの基本を押さえれば作表ができたり、さまざまなパターンを描くことができるようになります。少しの工夫で、デザインにアクセントを加えることができるツールです。ぜひ、いろいろとチャレンジしていただきたいと思います。
- この記事を書いた人
- 西山一郎